低所得者ほど穀類摂取が多く、野菜・肉類は少ない、喫煙者の割合が多い|厚労省調査





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■低所得者ほど穀類摂取が多く、野菜・肉類は少ない、喫煙者の割合が多い|厚労省調査

Shibuya cross walk

by mhiguera(画像:Creative Commons)

低所得者ほど米・パン摂取 厚労省調査、野菜・肉類は少なく

(2015/12/10、日本経済新聞)

厚生労働省が行なった2014年の国民健康・栄養調査によれば、世帯の所得が低いほど、次のような傾向にあることがわかったそうです。

  • コメやパンなど穀類の摂取量が多い
  • 野菜や肉の摂取量が少ない
  • 健康診断を受けていない人が多い
  • 喫煙者が多い
  • 歯の本数が20本未満の人の割合が多い




■所得と生活習慣の関係

「所得と生活習慣等に関する状況」のグラフから見えてくるものー厚生労働省調査を簡単にまとめてみます。

1.喫煙率

喫煙者の割合も同様で、特に女性では600万円以上が5.6%に対し、200万円未満は3倍近い15.3%だった。

性別を問わず、年収が高いと喫煙率は低い、もしくは喫煙率が低いと年収が高いといえそうです。

2.肥満率

男性の肥満は年収に影響を与えないのに対し、女性は肥満率が低くなるほど年収が高くなる、もしくは年収が高いほど肥満率が低いといえます。

3.朝食を食べる習慣

性別に関係なく、朝食を食べる習慣を持つ人ほど年収が高い、もしくは、年収が高い人ほど朝食を食べる習慣を持っているといえます。

4.運動習慣

性別を問わず、運動習慣がある人ほど年収が高い、もしくは、年収が高い人ほど運動習慣を持っているといえます。

5.飲酒

男性の方が特徴的ですが、年収が高い人ほどお酒を飲むようです。

6.睡眠の質

このグラフは女性の方が特徴的で、年収が高い人ほど睡眠の質が良い傾向にあります。

7.野菜摂取量

野菜の摂取量は所得600万円以上の男性は322グラム、女性313グラムだったのに対し、200万円未満では男性253グラム、女性271グラムに減少。

男女問わず、年収が高い人ほど野菜摂取量が多い、もしくは、野菜摂取量が多い人ほど年収が高いといえます。

低収入ほど野菜不足-厚労省栄養調査で紹介した厚生労働省が発表した2011年の国民健康・栄養調査によれば、低収入ほど野菜の摂取量が不足しているという結果が出たそうです。

また、低所得者ほど生活習慣に問題=野菜食べず、運動しないという記事によれば、低所得者ほど野菜を食べる量が少なかったり、運動の習慣がなかったりと、生活習慣に問題がある傾向があることがわかったそうです。

■まとめ

低所得者ほど生活習慣に問題=野菜食べず、運動しないによれば、低所得者ほど野菜を食べる量が少なかったり、運動の習慣がなかったりと、生活習慣に問題がある傾向があることがわかったそうです。

中年男性は低所得ほど医療機関に入院する割合が高くなっている!?その理由とは?によれば、治療の節約のために日頃の通院を控えた結果、健康を悪化させているのではないかという意見や自分の健康状態を顧みずに仕事を頑張りすぎているのではないかという意見がありました。

「自身の健康こそが最大の資本」なので、少しでも健康に気を付けてもらえればいいのですが。







P.S.

たばこ増税で財源確保=軽減税率、1本当たり3円—大筋合意へ・自公

(2015/12/11、WSJ)

低所得者に喫煙者が多いのにもかかわらず、軽減税率の財源確保のためにたばこ増税をするというのは、意味があるんでしょうか。