低血糖症には空腹時低血糖と反応性低血糖がある


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【目次】

■低血糖の症状

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by Alex(画像:Creative Commons)

きちんと食事を取ってもすぐ空腹に 反応性低血糖の可能性も

(2015/4/16、福井新聞)

異常な空腹感や、食べるとよくなる症状は、低血糖症状と思われます。

低血糖の症状には、異常な空腹感や食べるとよくなる症状があります。

また、低血糖の症状としては、軽~中程度では、冷や汗・手指の震え・動悸があり、重度では、集中力の低下・意識の錯乱があり、低血糖を繰り返すと血糖値のコントロールが効きにくくなり、さらには、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす可能性があるそうです。

■低血糖症には空腹時低血糖と反応性低血糖がある

低血糖症は空腹時に起こる空腹時低血糖と、食後5時間以内に起こる反応性低血糖に分類され、原因も異なります。

食後2時間半〜3時間の低血糖症は反応性低血糖が疑われます。

反応性低血糖の原因の多くは、胃切除などの消化管手術後や2型糖尿病の初期です。

●空腹時低血糖

  • 空腹時に起こる

●反応性低血糖

  • 食後2時間半〜3時間
  • 主な原因は、胃切除などの消化管手術後や2型糖尿病の初期




■反応性低血糖が起こるメカニズム

一般に反応性低血糖は、血糖とインスリンのタイミングがずれることにより生じます。

正常な場合は、血糖値とインスリンは似たようなタイミングで上昇し低下するのですが、2型糖尿病初期や境界型では血糖値に比べてインスリン分泌のピークが遅れます。

そのため血糖値が下がってくる頃にインスリンが相対的に多くなり低血糖になると考えられています。

インスリンには血液中のブドウ糖(血糖)の濃度を調節する働きがあります。

正常な場合には、血糖値とインスリンは同じようなタイミングで上昇し低下するのですが、反応性低血糖の場合は、このタイミングがずれることによって起こります。

2型糖尿病初期や境界型糖尿病(境界型糖尿病とは、血糖値が糖尿病と正常の間にある、いわゆる糖尿病予備軍とよばれるもの)では、血糖値に比べてインスリン分泌のピークが遅れることで、血糖値が下がってくる頃にインスリンが多くなり、低血糖になるそうです。

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