がん患者の「5年相対生存率」推計62.1%|国立がん研究センター


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がん患者の「5年相対生存率」 推計で62.1%に

(2016/7/22、NHK)

国立がん研究センターは、がん患者の命を治療によってどのくらい救えたかを示す「5年相対生存率」を最新のデータで推計したところ、62.1%になると発表しました。

国立がん研究センターによれば、すべてのがんでの5年相対生存率は、男性が59.1%、女性が66%で、男女合わせると62.1%だったそうです。

この数字は、3年前の58.6%と比べて3.5ポイント改善されたそうです。

肝臓がん・肺がんは厳しい結果|がん患者の5年後生存率(2015/10/5)で紹介した国立がん研究センターによる2007年にがん診療連携拠点病院でがんと診断され治療を始めた患者の5年後の生存率によれば、すべてのがんを合わせると64.3%でした。

どの言葉がどの数字に対応しているのかわかりづらいように思えます。




■5年相対生存率とは?

「5年相対生存率」は、がん患者を治療によってどのくらい救えたかを示すもので、特定の年齢の日本人が5年後に生存している確率を100%とした場合に、同じ年齢のがん患者が治療後に何%生存しているかという形で示します。

■男性におけるがんの種類ごとの生存率

がんの種類ごとに生存率の高い順で見ますと、男性では、前立腺がんが最も高く97.5%、次いで皮膚がんが92.2%、甲状腺がんが89.5%、膀胱がんが78.9%、喉頭がんが78.7%などとなっています。
また、生存率の低い順に見ますと、男性では、すい臓がんが最も低く7.9%、次いで胆のうがんなどが23.9%、肺がんが27%、脳腫瘍などが33%、肝臓がんなどが33.5%などとなっています。

  • 前立腺がん 97.5%
  • 皮膚がん 92.2%
  • 甲状腺がん 89.5%
  • 膀胱がん 78.9%
  • 喉頭がん 78.7%
  • 肝臓がん 33.5%
  • 脳腫瘍 33%
  • 肺がん 27%
  • 胆のうがん 23.9%
  • すい臓がん 7.9%
■女性におけるがんの種類ごとの生存率

一方、女性で見ますと、生存率が最も高いがんは甲状腺がんで94.9%、次いで皮膚がんが92.5%、乳がんが91.1%、子宮体がんが81.1%、喉頭がんが78.2%などとなっています。
また、生存率が低い順に見ますと、すい臓がんが最も低く7.5%、次いで胆のうがんなどが21.1%、肝臓がんなどが30.5%、多発性骨髄腫が36.3%、脳腫瘍などが38.6%などとなっています。

  • 甲状腺がん 94.9%
  • 皮膚がん 92.5%
  • 乳がん 91.1%
  • 子宮体がん 81.1%
  • 喉頭がん 78.2%
  • 脳腫瘍など 38.6%
  • 多発性骨髄腫 36.3%
  • 肝臓がんおよび肝内胆管がんなど 30.5%
  • 胆のう・胆管がんなど 21.1%
  • すい臓がん 7.5%
■まとめ

前立腺がんや乳がんなど治りやすいがんの患者が増えたことが生存率向上につながったと考えられるそうです。

しかし、どの部位も病気が進行するにつれて、生存率は低下していたそうです。

そのため、いかにして、早期に診断するかが重要になります。







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