中井美穂さんは腹膜炎の手術に備えて一年間人工肛門(ストーマ)をつけて仕事していた


"Equipped with ostomate facilities"

by David Pursehouse(画像:Creative Commons)

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中井美穂、人工肛門つけて仕事していた 腸の病気で1年間 「徹子の部屋」で明かす

(2016/2/15、デイリースポーツ)

中井の場合、大腸がんではなかったが「腸が破れる病気になりまして、その処置として、腸の傷んだ部分を切ってつなげるのですが、大事を取って、人工肛門をつけて」1年後に手術したという。

中井美穂さんは、2003年ごろ腹膜炎になり、腸の痛んだ部分を切ってつなげる手術を受けるのに備えて1年間人工肛門(消化器ストーマ)を装着していたそうです。

■ストマ(人工肛門)における苦労とは

ストマをつけていると便意がなく「意識せず便が出ちゃう」ので、テレビ収録などの際にも常に気遣っていたという。

オストメイト(人工肛門保有者、人工膀胱保有者)のための生活支援アプリ「オストメイトナビ」によれば、オストメイト(人工肛門保有者、人工膀胱保有者)の方は次のような苦労があるそうです。

  • ストーマ装具を交換するときに、作業スペースやストーマ装具などを手近に置く場所がない。また、手洗器、清拭に必要な温水設備もない。

  • トラブル発生時に、ストーマ周囲の皮膚や身体の汚れた部分の温水洗浄ができない。また、汚れたストーマ装具や下着を洗う設備もない。衣服や手荷物を置く場所もほしい。

  • ストーマ装具を適切な位置に貼り付けるために、下腹部を映す鏡がほしい。

  • 排せつ物を立ったままで、ストーマ装具から排出する場合には、通常の便器の高さでは低すぎる。

  • 身体障がい者用トイレなどの入口に、オストメイトマークなどを表示して使用できるようにする。

  • 身体障がい者用トイレなどへは入りづらい。一般便房の中に、オストメイト対応設備を兼ね備えた便房を整備できないか。

オストメイトの方は、排泄・排尿をするにも大変な苦労をされるようで、今回中井さんが話したことでこうした苦労を抱えている人がいることが広まるといいですね。







【参考リンク】

大腸がん手術後のストーマケア|がん情報サービス

消化管ストーマで代表的なものは人工肛門ですが、直腸がんの手術で直腸と肛門を切除する場合、あるいは大腸が閉塞して便が通過できない場合に、大腸や回腸(小腸)を用いて便の排泄口がつくられます。

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