胃の中のボタン電池などを磁力で捕まえる「飲み込めるロボット」を開発|米ではボタン電池を飲み込んでしまう事例が年間3500件発生!|MITと東工大ら


Ingestible origami robot

参考画像:Ingestible origami robot|YouTubeスクリーンショット

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■胃の中のボタン電池などを磁力で捕まえる「飲み込めるロボット」を開発|MITと東工大ら

豚の腸を素材とした『飲むロボット』をMITと東工大らが開発。体外から磁力で操縦し、ボタン電池など胃腸内の異物を捕捉

(2016/5/13、Engadget Japanese)

胃の中でカプセルから出たロボットは体外から磁力によってコントロールされ、折り紙部分をイモムシのように動かして胃の中を移動、磁力で異物を捕まえるという仕組みです。

豚の胃とシリコンゴムを人間の胃に、レモン果汁を消化液に見立てた実験では、氷で包んだロボットを胃に送り込み、そこで折り紙部分を展開。マグネットでボタン電池を捉える実験に成功しました。

以前、ROBOT ORIGAMI |折り紙からインスピレーションを受けて作られた小さな医療用ロボットが開発では、MITが折り紙からインスピレーションを受けて作られた小さな医療用ロボットが開発したと言うニュースをお伝えしましたが、今回、米マサチューセッツ工科大学(MIT)、英シェフィールド大学、東京工業大学からなる共同研究チームが開発したのは、コイン電池をはじめ、胃の中に入ってしまった異物を取りに行くロボットです。

Ingestible origami robot|YouTube

現在はマグネットに吸い寄せられるものしか取り出せないそうですが、将来的には、あらゆる材質のものに対応できるように改良されていくことが期待されています。




■アメリカではボタン電池を飲み込んでしまう事例が年間3500件発生!

米国では、このボタン電池を誤って飲み込んでしまう例が年間3500件も発生しています。

<中略>

もし胃腸内の内壁に接触し、電流が流れた場合に化学火傷を引き起こしたり、また電池内部の薬液が漏れ出た場合には薬傷になる可能性もあります。

アメリカではコイン型電池を飲み込んでしまう事例が年間3500件発生しているそうで、もし電池を飲み込んでしまった場合には、胃腸の内壁に接触し電流が流れた場合には化学やけどを起こしたり、電池の中の薬液が漏れでてしまうおそれもあるため、今回の「飲むロボット」は大いに活躍が期待されます。

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