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充血(目の充血)と出血(結膜下出血)の違い・特徴とは?

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「目が真っ赤に赤くなる」という症状には、主に2つの症状があり、一つが出血で、もう一つが充血です。




【目次】

■出血とは?

All Seeing Eye

by Dani Mettler(画像:Creative Commons)

出血とは、血管が破れてしまい、白目が血液によって、真っ赤になった状態です。

出血する目の病気として私たちに身近なものといえば、「結膜下出血」です。

結膜下出血とは、結膜の下の血管が破れて、血液で目がべたっと赤くなる目の病気です。

●結膜下出血の特徴

目が真っ赤! 結膜下出血・充血に気をつけよう

(2015/2/7、nikkei style)

  • 痛みや違和感などの症状はない
  • 目やには出ない
  • 重いものを持ったり咳をしたりした程度で起きる
  • 一週間程度で消える

結膜下出血は咳やくしゃみといった刺激によって血管が切れてしまうことによっても起こります。

目から血が出ている場合に、目に痛みや視力低下などの症状がない場合には、結膜下出血と考えられるそうです。

●結膜下出血になりやすい人の特徴

年を取ると眼球結膜がたるむ結膜弛緩(しかん)症も増える。すると血管が曲がり、出血しやすくなると考えられている。血圧が高い人も結膜下出血を起こしやすく、重い物を持ち上げたり息んだりした拍子に出血する例もある。脳梗塞の経験があり血液を固まりにくくする薬を服用する人なども、出血しやすい。

目の不快感に悩む方の下まぶたのあたりには、たるんだ結膜(眼球の表面に飛び出している透明な物体)があります。

たるんだ結膜によって目がゴロゴロするといった症状を「結膜弛緩症(けつまくしかんしょう)」といいますが、この結膜弛緩症になると、血管が曲がり、出血しやすくなるそうです。

また、血圧が高い人や脳梗塞の経験があって血液を固まりにくくする薬を服用している人も出血しやすいそうです。

●結膜下出血の対処法

出血したら冷やすのがよいと思いがちだが、この症状の場合は逆に蒸しタオルで温めると血液の吸収が促される。

出血した場合には、傷口を抑えたほうが良いと考えてしまいますが、結膜下出血の場合には、蒸しタオルで温めることによって、血液の吸収が促されるそうです。

●目の出血で結膜下出血以外に疑われる病気

ただ、目の周辺をぶつけたり、叩かれたりした場合には、網膜が傷ついている恐れがあり、視力低下などの障害が起こる場合もあるので、注意が必要です。

出血から何日もたつのに血が止まらず増えていく場合は、白血病など血液の病気も疑われる。患者数は少ないが主にエンテロウイルスへの感染で起きる急性出血性結膜炎という病気もある。

<中略>

網膜の血管が破れ、ゼリー状の球である硝子体に血液が入る。外からは赤く見えないが眼底検査でわかる。稲妻のような光が走り、小さなごみや虫が飛んでいるように見える飛蚊症(ひぶんしょう)になりやすい。2、3日以内ならレーザー光で穴が開いた部分を固めて治療できる。

結膜下出血との違いは、目に痛みがあるかどうか、視力低下があるかどうか、出血が1週間程度で止まるかどうかを見分けるサインとして考えてもらい、気になる場合にはぜひ眼科医に診てもらうことをおすすめします。




■充血とは?

My red eye.. WTF

by Stefanos Kofopoulos(画像:Creative Commons)

充血とは、白目の細い血管が広がって太くなることです。

血液量が増えたことで白目の部分が赤く見えます。

目の充血には、結膜の炎症(結膜炎)による「結膜充血(けつまくじゅうけつ)」と、ぶどう膜炎や急性緑内障などの眼球の中の病気による「強膜充血(きょうまくじゅうけつ)・毛様充血(もうようじゅうけつ)」があります。

●目の充血の原因

●流行性角結膜炎

「流行性角結膜炎(りゅうこうせいかくけつまくえん)」は、一般的に「はやり目」と呼ばれる、結膜炎と角膜炎の症状が同時に出る目の病気です。

「まぶたが腫れる」「目やにが出る」といった症状とともに結膜の充血が起こります。

●アイメイク

まぶたの内側には「マイボーム腺」という、目の表面の涙が蒸発しないための油が出る腺があります。

目の潤いは、ここから出る油によって保たれていますが、まぶたの内側にアイメイクをするような濃い化粧をするとマイボーム腺がふさがれ、油が分泌できなくなり、ドライアイになり、充血という症状が起こってきます。

また、アイメイクによるドライアイが充血になる原因となるだけではなく、それ以外にもアイメイクが充血の原因となることもあるそうです。

「アイシャドーも目の細菌やウイルス感染の原因になりやすい」(堀教授)。まつげの生え際の脂が出る部分が詰まって炎症を起こす。繁殖したウイルスや細菌が角膜に移り感染が広がる。

「目が赤い」、「目の充血で痛みがある」、「目に不快感が続く」という場合は、すぐ眼科で診てもらいましょう。

目の充血で目の痛みがない場合は、まずはゆっくり目を休めましょう。

→ 目の充血の原因・治し方|目が赤いのは目の病気のサイン? について詳しくはこちら

→ 目の病気・症状 一覧 について詳しくはこちら




→ なぜ白目が赤く充血するのか?眼が充血する理由とは? について詳しくはこちら




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ガンの放射線治療や白血病治療に「液体のり」が役立つ!?がん細胞がほぼ消滅




東京工業大学のチームによれば、放射線治療において薬剤に液体のりの主成分を混ぜると治療効果が大幅に高まること(がん細胞にとどまりやすくなる)を発見したそうで、マウスの実験では大腸がんがほぼ消失したそうです。

液体のりで造血幹細胞の増幅に成功―細胞治療のコスト削減や次世代幹細胞治療に期待―(2019/5/30、日本医療研究開発機構(AMED))によれば、通常の培養で使用する高価なウシ血清成分やアルブミンの代わりに液体のりの主成分であるポリビニルアルコール(PVA)を用いることで、安価に細胞老化を抑制した造血幹細胞の増幅が可能になったことが話題になりました。

がん治療や再生医療の研究に「液体のり」が活用されることによって、医療コストの削減が期待されますね。







【参考リンク】

人工知能(AI)が”特殊な白血病”を見抜き、患者の命を救う 国内初か

IBM'S WATSON TO HELP FIGHT AGAINST LEUKEMIA AT MD ANDERSON

by ibmphoto24(画像:Creative Commons)




人工知能 病名突き止め患者の命救う 国内初か

(2016/8/4、NHK)

東京大学医科学研究所が導入した2000万件もの医学論文を学習した人工知能が、専門の医師でも診断が難しい特殊な白血病を僅か10分ほどで見抜き、治療法を変えるよう提案した結果、60代の女性患者の命が救われたことが分かりました。

<中略>

このうち60代の女性患者は当初、医師から「急性骨髄性白血病」と診断されこの白血病に効果がある2種類の抗がん剤の治療を数か月間、受けましたが、意識障害を起こすなど容体が悪化し、その原因も分かりませんでした。このため、女性患者の1500に上る遺伝子の変化のデータを人工知能に入力し分析したところ、人工知能は10分ほどで女性が「二次性白血病」という別のがんにかかっていることを見抜き、抗がん剤の種類を変えるよう提案したということです。女性は、治療が遅れれば、免疫不全による敗血症などで死亡していたおそれもありましたが、人工知能が病気を見抜いた結果命を救われ、無事退院しました。

東京大学医科学研究所の附属病院は、IBMなどと協同で、人工知能「ワトソン」に2000万件に上るがん研究の論文を学習させ、がん患者の診断に役立てる臨床研究を進めているのですが、今回60代の女性患者の1500に上る遺伝子の変化のデータを人工知能に入力し分析したところ、女性が「二次性白血病」という別のがんにかかっていることを見抜き、治療法を変えるように提案して、命が救われたそうです。




IBMの「WATSON」によってがん治療がスピードアップする!?

医療従事者は、膨大な数の情報(最新の医療研究、論文、医療データ、患者の医療記録)を取り扱っていて、すでに人の頭脳では把握することができないほどなのだそうです。

そこで、注目を集めているのが、人工知能で医師や患者をサポートするシステムであり、その代表的なものがWatsonです。

Watsonは膨大な量の医療データや論文などのデータベースが格納されており、患者のデータを高速で解析し、医療データを照らし合わせることで、患者に最も最適と思われる治療方針を提案することで、医師や患者が意思決定の支援をするシステムです。

現在でも様々ながんの治療法(外科手術、抗がん剤による化学療法、放射線治療など)があります。

そして、がんの遺伝子を解析して患者ごとの診断を行い、がんを引き起こす特定の変異細胞を狙った治療ということも実現しています。

しかし、がんと立ち向かうことは、時間との闘いなのですが、がんの遺伝子を解析して患者ごとの診断を行い、治療方針を決める際には、専門の医師によるチームでも数週間という長い時間を要してしまうのが現状です。

Watsonを活用することで、遺伝子情報の解析、医療データや論文などと照らし合わせる作業の時間短縮が可能になります。

そして、今回のケースのように、人工知能が病気を見抜くということも増えていくかもしれません。

■まとめ

宮野教授によりますと、これらの分野では論文の数が膨大になりすぎて、どの遺伝子の変化が互いにどのように影響し、がんを引き起こしているのか、医師一人一人が理解するのが不可能になりつつあります。ワトソンはこうした論文を2000万件以上読み込んでいて、数多くの遺伝子の変化がどのように絡み合いがんになるのか学習しています。

現在は、治療に役立つ膨大な数の情報(最新の医療研究、論文、医療データ、患者の医療記録・遺伝子のデータ)があるものの、それを医師一人で全てを把握することはできない段階まで来ているそうです。

そこで、Watsonのような人工知能が治療方針を決めるサポートをする機会が増えていくことになるでしょう。







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P.S.

気になったのは、患者の1500に上る遺伝子の変化のデータを人工知能に入力する作業がどのように行われるのかです。

そのデートの入力を人が行なうと考えると、入力に時間がかかりそうですし、また入力ミスも起こる可能性があります。

それによって、診断に影響があるかもしれません。(イレギュラーなデータは排除するような仕組みになっているかもしれませんが)

遺伝子操作した免疫細胞による白血病治療方法を開発|グレート・オーモント・ストリート小児科病院




遺伝子操作した免疫細胞で白血病を治療。世界初の試みで1歳女児が快方に

(2015/11/7、Engadget)

方法は、健康なドナーの白血球とT細胞に遺伝子操作で白血病細胞を攻撃する性質をもたせ、患者に投与するというもの。これまでマウスを用いた実験では効果を発揮していたものの、人を対象とする臨床試験は世界初の試みです。

英国のグレート・オーモント・ストリート小児科病院が、遺伝子操作した免疫細胞による白血病治療方法を開発したと発表しました。

1歳の白血病患者レイラ・リチャーズちゃんに投与したところ、投与から2ヶ月が過ぎた現在、自宅に戻れるまでに回復しているそうです。

1回だけでよいのか、効果がどれくらい続くのかなどまだまだ研究しなければならないことはたくさんありそうですが、有効な治療法として注目を集めそうです。







インターフェロン、幹細胞を制御=慢性白血病の根治療法に-秋田大など




インターフェロン、幹細胞を制御=慢性白血病の根治療法に-秋田大など

(2009/6/1、時事通信)

肝炎などの治療に用いられるインターフェロンが、造血幹細胞を増殖させたり減らしたりする作用を持つことを、秋田大と東京医科歯科大の研究チームが突き止めた。

この作用は、慢性骨髄性白血病の根治療法に応用できるとしている。

秋田大と東京医科歯科大の研究チームによれば、肝炎などの治療に用いられるインターフェロンが造血幹細胞を増殖させたり減らしたりする作用を持つことが分かったことによって、白血病の治療法に利用できる可能性があるそうです。

今後の研究に期待したいですね。