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なぜ目が乾くの?|涙の分泌量が減少したり、涙の質が悪くなる原因|涙は3層構造になっている|#ドライアイ

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ドライアイとは、何らかの原因によって、眼を保護する涙液が不足したり、涙の質の異常が起こることで、眼の表面が乾いてしまう症状の病気です。

なぜ目が乾いてしまうのでしょうか?

「ドライアイ(目が乾く)」という悩みを抱えていると毎日大変ですが、そんな悩みがなくなれば、ストレスなく楽しい毎日が過ごせますので、ドライアイのことを知って、ドライアイ改善方法・予防法を実践していきましょう!




【目次】

■涙は3層構造になっている

tears

by Jamie Campbell(画像:Creative Commons)

目の表面を覆う涙は、外側から、「油層」「水層」「ムチン層」の3層構造になっており、それぞれに役割があります。

●油層

被膜として水分の蒸発を防ぐ

●水層

栄養分と水分を含む

●ムチン層

角膜表面に直接触れる

涙が少なくなると、

1.酸素や栄養分が角膜に十分に行き渡らない
2.眼に入った異物が洗い出せない
3.殺菌作用の低下

などの悪影響が出ます。

そして、涙が足りないと、眼が乾いて傷つきやすい状態(=ドライアイ)となり、ドライアイの症状が重症になると眼の表面に無数の傷がついている場合もあります。

→ <コンタクトレンズ>増える角膜感染症 汚れによる傷が原因、失明も について詳しくはこちら

■涙の量が減ったり、涙の質が悪くなる原因

なぜ、涙の量が減ったり、涙の質が悪くなってしまうのでしょうか。

その原因についてまとめてみました。

まばたきの回数が減る

スマホやVDT作業(パソコンでの作業)で画面を注視したり、読書、運転などをするとまばたきの回数が少なくなります。

通常は1分間に15回程度まばたきをするのですが、画面を凝視しているとそれが3分の1に減ってしまうことがあります。

まぶたの縁には目を保護する油を出す分泌腺であるマイボーム腺があり、まばたきする際に、このマイボーム腺から目の表面に油の膜が張り、水分の蒸発を防いでくれています。

この油の膜は10~15秒で破れてしまいますが、通常のまばたき回数であれば油の膜が破れることはありません。

しかし、まばたき回数が減ると油の膜が破れたままの状態になり、涙は蒸発して目が乾きやすくなってしまい、ドライアイになってしまいます。

→ スマホを使い続けると目が疲れる理由は「距離」と「まばたき」 について詳しくはこちら

コンタクトレンズ

ドライアイの人がコンタクトレンズを装用すると、悪影響が出やすくなり、また、ドライアイでない人でもコンタクトレンズを装用すると目が乾きやすくなります。

→ ソフトコンタクトレンズユーザーの7割が夏でもドライアイの症状を感じる!? について詳しくはこちら

ストレス・緊張

ストレスや緊張によって交感神経優位になることも涙が出なくなる原因です。

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乾燥

部屋が乾燥していると、ドライアイになりやすくなります。

乾燥した部屋では、涙が目の表面から気化してしまうため、ドライアイになりやすくなります。

ラニーニャ現象の影響で今冬は“ドライアイ人口”が増加!?によれば、研究で、秋や冬といった低温・低湿度を想定した環境下では“乾燥感”が強くなることが判明し、さらに、乾燥感は風の影響を受けることでとても強くなることが分かっているそうです。

加齢

年齢とともに涙の分泌量は低下します。

→ 高齢者の7割がドライアイにかかっている|なぜ高齢者の多くがドライアイにかかるのか? について詳しくはこちら

アレルギー性結膜炎

花粉性アレルギー性結膜炎では目に入った花粉を流水で洗い流すことが大事なのですが、洗い過ぎはドライアイの原因になるので注意が必要です。

→ 花粉症 目の洗い過ぎに注意 ドライアイの原因にも について詳しくはこちら

目が大きい

目が大きいと、涙が蒸発しやすいです。

アイメイク

まぶたの内側には、マイボーム腺という、目の表面の涙が蒸発しないための油が出る腺があります。

目の潤いは、ここから出る油によって保たれていますが、濃い化粧をするとマイボーム腺がふさがれ、油が分泌できなくなり、ドライアイという症状が起こってきます。

→ ぱっちりメークがドライアイの原因になることがある!? について詳しくはこちら




■ドライアイ改善方法・予防

ドライアイで光がまぶしいという症状にならないためにも、しっかりと、ドライアイ予防が重要になってきます。

そこで、ドライアイの改善方法・予防についてまとめました。

スマホやパソコンをよく見ている人は、定期的に目を休める。

遠くを見たり、目を動かして目の緊張を和らげる。

まばたきの回数を意識的に多くする。

「20-20-20-20」という眼精疲労回復エクササイズは、20分おきに20フィート(約6メートル)離れたところを20秒間見つめながら、20回連続で瞬きをすると疲れ目に良いそうです。

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蒸しタオルで目を暖め血行をよくする。

温かいおしぼりをまぶたに乗せて、目を温めることで涙の成分のうち脂分が出やすくなり、目の表面の保湿効果が高まります。

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目の周囲をマッサージする。

目の周りの皮膚は非常に薄く、刺激を与えすぎるといけないので、目のクママッサージを参考にしてみてください。

→ 目のクママッサージ について詳しくはこちら

睡眠を大事にする

睡眠不足など生活習慣の乱れにより、涙の分泌量が少なくなるため、ドライアイになることもあります。

ドライアイに効くツボ

風池(ふうち):頭蓋骨の最も下側でくぼんでいるところ。(うなじのくぼんだ所あたり)

  • 親指で頭の中心に向かって押します。
  • 左右同時に5秒間押して離すを5回。
  • 額をテーブルにつけて押すと力が入りやすい

頭の血行を促し、頭痛目の疲れ・ドライアイを解消してくれるそうです。

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目薬を利用する。

ドライアイの症状がひどい場合には、ドライアイ専用目薬を利用しましょう。

但し、乾燥が気になっても、市販の目薬を頻繁に差すことは、くれぐれも習慣化しないように気をつけてください。

防腐剤などの刺激で症状が悪化することもあるそうです。

防腐剤の入っていない『人工涙液』を選ぶことをお勧めします。

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部屋の湿度を保つ

部屋の湿度が下がると、ドライアイになるリスクが高くなるので、加湿器などを利用して、部屋の湿度を保つようにしましょう。

また、エアコンの風が直接当たらないように気を付けてください。

コンタクトレンズの正しい利用をする

コンタクトレンズを使用する際には、使用上の注意を守り、ドライアイの症状がひどい場合には、コンタクトレンズ専用目薬を利用してください。

アイメイクに気をつける。

最近は、目を大きく見せるための「ぱっちりメーク」が流行っていますが、マイボーム腺がふさがれ、油が分泌できなくなることがあります。

ドライアイにならないためにもメーク落としをしっかりと行なうことが重要です。

食事・栄養に気をつける。

目や身体の血流をよくするよう食事に気をつけ、健康補助食品(カシスルテインブルーベリー)などを利用してみてはいかがでしょうか。

ドライアイにならないためにも、普段から目に優しい、つまり、あなた自身に優しい生活習慣をするようにしてください。

→ カシス(アントシアニン)の健康効果 について詳しくはこちら

→ ブルーベリー(アントシアニン)の健康効果 についてはこちら

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■まとめ

涙の量が減ったり、涙の質が悪くなる原因としては、「まばたきの回数が減る」「コンタクトレンズ」「ストレス・緊張」「乾燥」「加齢」「アレルギー性結膜炎」「目が大きい」「アイメイク」などが関係しています。

ドライアイの原因に合わせて対処法を行いましょう。

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