熨斗(のし)・熨斗紙(のしがみ)
日本では、贈り物・贈答品に『熨斗』をかける風習があります。
最近では簡素化される傾向があり、また包装やプレゼント用リボンをつけるなど、包装の仕方は変わってきていますが、お中元やお歳暮には熨斗をご利用する方が多いようです。
熨斗の書き方
熨斗の上部には、どのような意味のギフトか(例:御祝・御歳暮・御中元など)がわかる言葉が入ります。
熨斗の下部には、送る側の名前や会社名を書きますが、省略することもできます。
内のし、外のしの違いについて
内のしは気持ちを控えめにする場合で、品物に直接のし紙をかけてから包装します。
外のしは気持ちを強調したい場合や贈り物を持参する場合、また先方に贈り物がたくさん届く場合などに、包装紙の上からのし紙をかけます。
熨斗の種類
●お歳暮の熨斗:「御歳暮」
●お中元の熨斗:「御中元」
●母の日の熨斗:「祝母の日」「お母さんありがとう」
●父の日の熨斗:「祝父の日」「お父さんありがとう」
●敬老の日の熨斗:「祝敬老の日」
●内祝いの熨斗:「内祝」「結婚内祝(または寿)」「出産内祝」
自分自身の身内の御祝い事について『御祝』をいただいたお返しとして贈るギフトに使用するのが「内祝い」です。結婚や出産、入学、就職など様々な場面で利用されます。
●退職祝いの熨斗:「御祝」「御礼」
●還暦祝いの熨斗:「祝還暦」「御祝」
●快気祝いの熨斗:「快気祝」
●新築祝い・開店祝いの熨斗:「御祝」「御新築祝」「御開店御祝」「祝御開店」
●お正月の熨斗:「御年賀」
熨斗紙
●結び切り熨斗
「結び切り」とは、一度結んだらほどけないことから、二度と繰り返されないようにという願いを込めて、結婚や病気の快気祝いで利用されます。
結び切り熨斗は、紅白(紅5本、白5本、合わせて10本)の水引で固く結ばれ、水引の端が上に向いています。
●蝶結び熨斗
蝶結び熨斗は、ほどけやすく何度でも結び直せることから、出産や昇進など何度でも繰り返したいお祝いに利用されます。
結婚や病気の快気祝いの熨斗としては避けたい熨斗です。
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