スマホでがん診断する技術開発‐米研究


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by ICT4D.at(画像:Creative Commons)




スマートフォンでがん診断、新技術開発 米研究

(2015/4/14、AFP)

米マサチューセッツ総合病院(Massachusetts General Hospital)などの研究チームが開発した「D3」として知られるこのアクセサリー機器は、一般向けではなく医療関係者による使用を目的としている。

スマホで様々な病気を検査する技術が開発されていますが、今回のニュースによれば、スマホに接続して使用できるガンを診断する機器が開発されたそうです。

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検査では、既知のがん関連分子に結合するプラスチック微粒子「マイクロビーズ」が血液や組織のサンプルに加えられ、D3の撮像モジュールでの撮影が行われる。そして得られたデータは、安全な暗号化クラウドサービス経由で速やかに処理用サーバーに送信される。

論文によると、がんがある場合に現れる特定の分子は、マイクロビーズによって生成される回折パターンを分析することで、その存在を検出できるという。

今回のシステムのポイントは、

D3システムは、がんが疑われる患者や高リスク患者の迅速なトリアージ(重症度・緊急度の判定)を可能にする。

という点です。

アフリカでは、携帯電話は医療に活用されている。で紹介した『アフリカ 動き出す9億人市場(著ヴィジャイ・マハジャン、英治出版、2009)』によれば、携帯電話は医療に活用されています。

ルワンダでは、携帯電話は医療に活用されている。

アメリカの企業ボクシーバが構築したシステムを使い、僻村の医療従事者は現場から携帯電話を使って診断書を直接送信できる。

このシステムにより、HIV/エイズの患者の経過観察を行い、国内340箇所の診療所のうち75%をつないで合計3万2000人の患者を見ることが可能になっている。※

ショートメール、音声メッセージ、インターネットからの入力にも対応可能だ。

診療所はシステム経由で検査結果や薬品のリコール警告などを受信することもできる。

※Neil Ford, “Record FDI for Africa,” African Business, January 2008, 24

携帯電話の技術が普及している状況を利用することで、僻地での患者のトリアージをできるようになれば、よりよい治療が可能になることが期待されます。

アフリカ 動きだす9億人市場







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