日本人の自覚症状の第一位は「腰痛」|人口の約20%(2800万人)が腰痛症状を持っている!?


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【目次】

■「日本中で腰痛の人何人いるか?」|日本人の自覚症状の第一位は「腰痛」

Personal Injury Back Pain

by SanDiego PersonalInjuryAttorney(画像:Creative Commons)

腰痛で苦しむ人が実践すべき5カ条

(2016/1/10、ZUU)

厚生労働省が実施した国民生活基礎調査(2013年)によると、腰痛は日本人の自覚症状の第1位であり、人口の約9%が何らかの腰痛症状を持つという。

国民生活基礎調査(2013年)によれば、日本人の自覚症状の第一位は「腰痛」なのだそうで、人口の約9%が腰痛症状を持っているそうです。

また、その他の厚生労働省の調査によれば、国内の2800万人が腰痛に苦しんでいるそうです。

膝痛・腰痛・骨折に関する高齢者介護予防のための地域代表性を有する大規模住民コホート追跡研究(平成24年度総括研究報告書、厚生労働科学研究費補助事業)によれば、医師による問診で、過去一か月以内に一日以上続く腰痛を持つと答えたものまたは医師の診察で腰痛を認めたものを腰痛有りとし、その有病率を求めたところ、総数で見ると、腰痛の割合は37.7%(男性34.2%、女性39.4%)で、この有病率を平成22年度国勢調査による性・年齢別人口比率を用いて計算すると、腰痛を持つものは2770万人(男性1210万人、女性1560万人)と推定されています。

日本の人口が約1億2700万人なので、約20%(国民の5人に1人)が腰痛を抱えているということになります。

【追記(2017/6/27)】

性別にみた有訴者率の上位5症状|平成28年国民生活基礎調査の概況
性別にみた有訴者率の上位5症状|平成28年国民生活基礎調査の概況

参考画像:平成28年国民生活基礎調査の概況|スクリーンショット

平成28年国民生活基礎調査によれば、男性の有訴者率(病気やけが等で自覚症状のある者の割合)は、1位「腰痛」、2位「肩こり」、3位「せきやたんが出る」となっており、女性では、1位「肩こり」、2位「腰痛」、3位「手足の関節が痛む」となっています。

→ 腰痛の原因・治療・予防 について詳しくはこちら

■腰痛が医療費の増加につながっている!?

順天堂大学の伊藤弘明氏の試算では、職場で発症した腰痛(職業性腰痛)の直接医療費は2011年度で821億円となっている。

腰痛による医療費は800億円を超えるそうです。

ただ、この数字は直接的なものだけで、腰痛によって生産性が下がることを含めると、その数字はもっと多いなものになると予測されます。

これは医療費だけの話であり、腰痛で仕事を休んだり辞めたりしたことによる労働生産力の損失まで含めると、途方もない金額となるはずだ。アメリカでは年間800億ドルもの労働生産力が腰痛のために失われているという試算があり、腰痛は国家的問題だということがここから理解できる。

健康と生産性の関係によれば、治療にかかる医療費や欠勤による損失よりも、業務遂行障害(プレゼンティーイズム)による損失が大きなコストになっているようです。

ダウ・ケミカルにおける慢性疾患によるコスト
ダウ・ケミカルにおける慢性疾患によるコスト

グラフには、最も医療コストがかかる10大慢性疾患に対する社員一人あたりの平均支出が表されている。

医療、欠勤(アブセンティーイズム)、業務遂行障害(プレゼンティーイズム)の三つのコストのうち、治療にかかる医療費や欠勤による損失よりも、プレゼンティーイズムによる損失が大きなコストになっていることがわかる。

【補足】アブセンティーイズムとプレゼンティーイズムとは

米国でよく比較対照に使われる「アブセンティーイズム」と「プレゼンティーイズム」に注目したい。

前者は疾病により欠勤している状態であり、後者は出社こそしているものの、何らかの疾病で業務遂行に障害が起き、労働生産性が下がっている状態をいう。

この結果によれば、出勤していても体調不良を感じている社員は労働生産性が下がっており、それが企業の生産性損失コストの多くを占めているようです。

つまり、腰痛を解消することは、個人の健康のためになるだけではなく、企業にとっても、国にとっても重要なことなのです。

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■長時間座る姿勢が腰痛の原因!?

現代人の多くはデスクワークで長時間座る姿勢であることも腰痛の原因の一つかもしれません。

腰痛や目の疲れの原因はオフィスにあるかも?!によれば、椅子の高さが腰痛の原因となっている可能性があるそうです。

 長時間座った態勢でいるのは体に悪い。しかし、座っていなくては仕事にならないという人は、せめて椅子の高さを自分に適した位置に調節してみてほしい。適した位置とは、体中のすべての関節を90度に曲げた位置。足の裏がしっかりと床につき、膝と腰が90度に曲がった状態になっているかどうかを確認しよう。

椅子の高さが合わないと姿勢が悪くなり、腰痛の原因ともなりかねません。

イスの高さの適切な位置は、すべての関節を90度に曲げた位置で、足裏がしっかりと床につき、膝と腰が90度に曲がった状態なのだそうです。

また、座る姿勢を長時間することは、身体に良くないということについては何度もこのブログでは取り上げてきました。

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椅子の高さを調整すると同時に、定期的に腰をストレッチしたり、立って体を動かすようにしましょう。

■腰痛解消のツボ

胞肓(ほうこう)のツボは、足と腰の血行を促し、足の冷えや腰痛に効果があるそうです。

→ 足の冷えと腰痛解消のツボ:胞肓(ほうこう) について詳しくはこちら

■腰痛の原因は筋膜にある!?

【ためしてガッテン】肩こり解消ストレッチ(筋膜リリース体操)|肩こりの原因は「筋膜のシワ」?|9月9日によれば、肩こりや腰痛の原因となる「トリガーポイント(痛みを引き起こす箇所)」は筋膜にあることがわかっていて、番組では、生理食塩水の注射を打つだけで、痛みや張りが解消していました。

トリガーとは引き金のことを意味していて、トリガーポイントとは、つまり肩こりや腰痛などの痛みの引き金となる箇所のことを言います。

このトリガーポイントは、痛みとなっている場所とは限りません。

痛みとなっている場所とは遠く離れた場所にあることがあります。

同じ姿勢を長時間続けることによって、トリガーポイントができてしまうそうです。

■頑固な肩こりを解消!しわを伸ばす筋膜リリース

こちらは、肩こり解消のための筋膜リリース体操ですが、体全体の筋膜を伸ばすことは腰痛解消にもつながるのではないかと思い、紹介させていただきます。

→ 【ためしてガッテン】肩こり解消ストレッチ(筋膜リリース体操)|肩こりの原因は「筋膜のシワ」? について詳しくはこちら

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