<人工透析に悩む腎臓病患者に明るいニュース>腎臓構造を幹細胞で再現|岡山大グループ


USAMRUK Malaria Diagnostics and Control Center of Excellence microscopy training -  Nigeria, Africa, September 2009

by US Army Africa(画像:Creative Commons)




腎臓構造を幹細胞で再現 岡山大グループ世界初成功

(2014/11/26、山陽新聞岡山医療ガイド)

岡山大などのグループは、ラットの腎臓から取り出した幹細胞を試験管内で培養し、腎臓構造の最小構成単位「ネフロン」のような組織を再現することに世界で初めて成功した、と発表した。

腎臓構造の最小構成単位「ネフロン」のような組織を再現することに成功したそうです。

【参考リンク】

■腎臓はネフロンの集合体

腎臓は約100万個の「ネフロン」の集合体で、主に血液から不要な物を選別し、尿として体外に排出する役割を持っている。

完全な腎臓にするにはネフロン同士をつなげる細胞や血管などが必要で、まだまだ先は長そうですが、今回の研究結果は完全な腎臓を再現する第一歩になりました。

 

■人工透析に悩む患者にとって明るいニュース

慢性腎臓病の患者数は国内に8人に1人の割合とされ、慢性腎不全の透析患者も年々増加。

腎臓は、生命を維持する上で欠かすことのできない臓器です。

糖尿病や腎炎、高血圧などで腎臓の働きが低下すると、血液中の老廃物や余分な水分を尿として体外に排出しにくくなります。

自覚症状がほとんどないため気づかないことも多く、そのまま放置すれば生命の危険もあり、腎臓の働きが健康時の1割程度になると、人工透析が必要になります。

今回のニュースは人工透析に悩む腎臓病患者にとって大変明るいニュースですね。

今後の研究に期待です。







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