注射器嫌いの人に朗報!「針なし注射器」の開発に成功|芝浦工大


Army Nurse Treating Patient in Camp Bastion Hospital, Afghanistan

by Defence Images(画像:Creative Commons)




「針なし注射器」の開発に成功 痛みなし、皮膚に押し当てるだけ 芝浦工大

(2014/12/4、ITmediaニュース)

針を使わずに気泡の圧力で試薬や遺伝子を体内に届けられる「針なし注射器」の開発に、芝浦工業大学機械工学科の山西陽子准教授が成功した。

芝浦工業大学機械工学科の山西陽子准教授によれば、痛みがなく、皮膚に押し当てるだけの「針なし注射器」の開発が成功したそうです。

「針なし注射器」は注射器嫌いの人にとっては夢の発明といえるのではないでしょうか。

注射器嫌いの人にも使える注射器というのは、デザイン(問題を解決する)の力が発揮できる分野です。

これまでにも針なし注射器は開発されていたようですが、問題点もありました。

■従来の針なし注射器の問題点

既存の針なし注射器は、バネの力で液体を高圧で発射し、皮膚を貫いて筋肉に薬剤を投与するものなどがあるが、神経を傷つける恐れや、多少の痛みを感じるなどの問題があった。

既存の針なし注射器には、神経を傷つける恐れや痛みを感じるなどの問題があったそうです。

■新開発の針なし注射器の特徴

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参考画像:高速発射気泡による「針なし注射器」の開発に成功~マイクロレベルの気泡で高精度の試薬輸送を実現~(2014/12/2、芝浦工業大学)

新開発の針なし注射器は、高速で発射した気泡がはじける力で細胞に微細な穴を空け、その穴から、試薬をまとった微細な気泡を細胞内に注入する。気泡のガスは細胞内で収縮し、試薬だけが患部に届く。穴の直径は4μメートルほどで、細胞へのダメージも少なくて済む。

2012年に開発した「マイクロバブルインジェクションメス」を改良して開発した。マイクロバブルインジェクションメスは、液中で微細な気泡を連続して打ち出し、マイクロレベルの微細な穴を空けると同時に、試薬をまとった気泡を輸送できるメス。

今回の針なし注射器は「マイクロバブルインジェクションメス」のアイデアをもとに、マイクロレベルの微細な穴を細胞にあけ、その穴から試薬をまとった微細な気泡を細胞に注入するのだそうです。

■まとめ

針なし注射器が普及すれば、注射器嫌いの子供が泣く風景も見られなくなるんですね。







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