がんによる死亡者数20%減の目標達成困難となった2つの理由


Doctors with patient, 1999

by Seattle Municipal Archives(画像:Creative Commons)




がん死者20%減、目標達成困難…受診伸び悩み

(2015/5/21、読売新聞)

国立がん研究センターは20日、がんによる死亡者数を2015年までの10年間に20%減らす国の目標について、達成は困難との見通しを明らかにした。

喫煙率の減少が目標に届かず、がん検診の受診率も伸び悩んでいることから、現状では17%の減少にとどまるとしている。

国立がん研究センターは、がんによる死亡者数を2015年までの10年間に20%減らすという国の目標の達成は困難との見通しを示しました。

今回の記事によれば、

  • 喫煙率の減少が目標に届かなかったこと
  • がん検診の受診率が伸び悩んでいること

が目標達成を難しくした理由のようです。

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■喫煙率の減少が目標に届かなかったこと

世界一受けたい授業 5月2日|エクオール|健康な血管を作る為の3つの習慣|最新のがん予防法によれば、喫煙は肺がん・食道がん・胃がん・すい臓がん・子宮頸がんのがんの発症リスクを上げるそうです。

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なぜ喫煙率が下がっているのに肺がん死が増えているのか?によれば、現在喫煙率は下がっているのですが、がんはゆっくりと進行していく病気であるため、喫煙低下の影響が現れ、肺がん死亡率が減るには時間がかかるそうです。

■がん検診の受診率が伸び悩んでいること

日本のがん検診受診率は欧米に比べて低い!?によれば、欧米のがん検診受診率は70%以上であるのに対して、日本は20から30%と受診率が低いそうです。

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■まとめ

1975年型食事が健康によい!?|世界一受けたい授業 4月25日によれば、2000年代は脂質が多くなってくるのですが、肉を多く食べると大腸がんになるリスクが高いによれば、肉を多く食べる日本人は大腸がんになるリスクが高いことが、約8万人を対象にした約10年におよぶ国立がん研究センターの追跡調査でわかっています。

また、長時間イスに座っているのは、健康に良くないらしいで紹介したアメリカン・ジャーナル・オブ・エピデミオロジー誌に発表された研究によると、デスクワーク(長時間椅子に座ったままでの仕事など)は大腸がんのリスクを増加させる可能性があるそうです。

その他にも、糖尿病の人の大腸がんになるリスクは1.4倍、肝臓がんは1.97倍、すい臓がんは1.85倍も高いによれば、日本糖尿病学会と日本癌学会の合同委員会の報告では、糖尿病の人はそうでない人に比べて大腸がんになるリスクは1.4倍なのだそうです。

がんにかかる人、今年の予測は98万人 大腸がんが1位|国立がん研究センターといわれていますので、これからは大腸がんをいかに予防するかががんによる死亡者数を減少することにつながるのではないでしょうか。

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