by Steve Andersen(画像:Creative Commons)
(2011/9/23、AFPBB)
国際赤十字社(International Federation of the Red Cross)は22日、肥満人口が栄養不足人口を上回ったとする統計をまとめた2011年版「世界災害報告(World Disasters Report)」を発表した。
食糧分配の不平等に焦点を当てた同報告書によると、2010年の肥満人口は15億人で、栄養不足人口は9億2500万人だった。
国際赤十字社によれば、肥満人口が栄養不足人口を上回ったそうです。
赤十字社アジア太平洋支部ディレクターのジャガン・チャパガインによると、
栄養不足の問題は、世界的な食糧不足だけでなく、分配の偏りや食料の廃棄、食糧価格の高騰などに起因している。
とのことで、特に食品価格が今年に入って世界的に高騰しているそうです。
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TABLE FOR TWO|飢餓を救い、メタボも救う社会貢献
先進国と呼ばれる国々では、肥満・メタボな人が増加し、糖尿病などの病気にならないように予防しようとしている一方で、開発途上国では、食料がいきわたらないために、栄養が摂れず、なくなっている子供がいます。
世界には、食に関して大いなる矛盾が生じているわけです。
そこで、この先進国と開発途上国との間の食の不均衡を解消するための活動が「テーブルー・フォー・ツー」という活動なのだそうです。
TABLE FOR TWOの仕組みとは一体どういうものなのでしょうか。
仕組みとしては、まず参加企業は社員食堂の献立にテーブルー・フォー・ツーのヘルシーメニューを加え、従業員がそのメニューを食すると、一食につき20円がテーブルー・フォー・ツーに寄付される。
集まった寄付金はウガンダ、ルワンダなどの開発途上国の学校に届けられ、学校給食を子どもたちに出すために使われる。