by Iryna Yeroshko(画像:Creative Commons)
(2012/1/5、ウォール・ストリート・ジャーナル)
脂肪、タンパク質、それに炭水化物をバランス良く摂取するのが体重を減らすカギだとするこれまでの説に、異議を唱える研究結果がこのたび明らかになった。
<中略>
体脂肪の蓄積という観点からすると、何を食べるかよりも、どれだけ食べるかが重要だということが示されたのだ。
体脂肪の蓄積には、何を食べるかよりもどれだけの量を食べるかが重要だということがわかったそうです。
研究は健康な若い男女25人を対象に行われ、被験者には56 日間にわたって意図的に1日当たり約1000キロカロリーを余計に摂取してもらった。
食事に含まれるタンパク質と脂肪の量はグループごとに変えた。
この研究結果は4日付のジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション(JAMA)に掲載される。
低タンパク質食のグループ(タンパク質の占める割合が摂取カロリーの5%未満)の体重増は、通常バランスのグループや高タンパク質食のグループよりも少なかったものの、体脂肪はすべてのグループで同じだけ増加した。
タンパク質が摂取カロリーに占める割合は普通で約15%だが、米政府は17~21%にすることを推奨している。
論文の主執筆者で、ペニントン生物医学研究センターの研究員であるジョー ジ・ブレイ氏は、「体が余剰なカロリーを摂取する場合、それがどんな食物から発生したのかは関係がない」と指摘し、「体は(余剰なカロリーを)脂肪に変えることしかできない」と語った。
この研究により、食事に含まれる脂肪、炭水化物、タンパク質の量ではなく、カロリーが体脂肪を蓄積させるということが分かる。
今回の研究でわかったことは、体は過剰なカロリーを体脂肪として蓄積しており、どんな食品であるかは関係がないということです。
つまり、過剰にカロリーを摂取していると、どんな食事のバランスでも、体脂肪は増えてしまうということです。
もちろん栄養の観点からみると食事のバランスは重要なのですが、どんなに良い食事のバランスでも、カロリーを摂り過ぎたら、太ってしまうということですね。
P.S.
ダイエットに欠かせない行為のひとつがカロリー計算。でも実は、ダイエットをするにはカロリーそのものよりもタンパク質や炭水化物、脂質や食物繊維の摂取量を計算するほうがはるかに効果的なのだそう。
たとえばマシュマロは脂質がまったくないが、体のなかで脂肪として蓄積しやすい砂糖がたっぷり。また、糖分が多い食べ物は血糖値を変動させ、食欲を増加させる効果がある。逆に、アボカドは脂肪分が多いものの、心臓によいポリ不飽和の脂肪であるうえ、脂肪(特に内臓脂肪)の燃焼を助ける役目がある脂肪酸が豊富。
そのため、カロリーだけに気を使うのではなく、タンパク質や糖分、食物繊維や脂質をいかにバランスよく摂取するかが効果的なダイエットの秘訣なのだ。
以前紹介したコチラの記事では、カロリー計算よりも栄養バランスよく摂取することがダイエットには重要だということです。
両方の記事をまとめると、結局は、栄養バランスを考えながら、適切な量のカロリーを摂ることが重要ということになってしまいました。
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公開日時: 2012年3月14日 @ 03:02