女性の3分の1は男性と同様のテストステロンを合成=男勝りの仕事ぶりの原動力に

Women in Business at the White House

by businessforward(画像:Creative Commons)




更年期を過ぎた女性が韓流スターの追っかけになる理由を解説

(2012/3/9、NEWSポストセブン)

これまでは女性では、「血中テストステロンの濃度は男性の10分の1程度で、あまり役割を果たしていない」というのが定説だった。しかし、米国ノースウエスタン大学のサピエンツア博士らはそれを覆して、3分の1くらいの女性では、男性に匹敵するレベルのテストステロンを合成し、「男勝り」の仕事ぶりの原動力になっている可能性を示唆したのである。

サピエンツア博士らは、500人以上の経営学修士コースの男女学生を対象に、唾液中のテストステロン濃度とリスク回避の関連性を調査した。その結果、女子学生の3分の1は平均的な男性と同レベルのテストステロンを合成していることが分かった。

興味深いことに、高いテストステロンレベルを示した女子学生では、金銭的リスクを回避しない傾向が認められた。さらに、そのような女子学生は修士コース修了後、よりリスクの高い職業を選択する傾向があることも明らかになっている。「男勝り」という言葉通り、男性顔負けの仕事ぶりは、女性が自ら体内で合成したテストステロンによるものだったのかもしれないのだ。

白澤卓二教授(順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授)の解説によれば、女性の3分の1は、男性に匹敵するレベルのテストステロンを合成していることにより、「男勝り」の性格(金銭的リスクを回避しない傾向やよりリスクの高い職業を選択する傾向)を持つ傾向があることがわかったそうです。

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また反面、闘争本能や競争意識をかきたてる働きもあり、出世が早かったり、事業に成功したりと仕事面でバリバリできる男が多いとか・・・。

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