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■低カリウムの機能性野菜で腎臓病患者も生野菜を食べられる!?
参考画像:CNET JAPAN
“ITと野菜”の意外な関係–東芝、富士通が野菜を展示したCEATEC JAPAN 2014
(2014/10/11、CNET)
例えば富士通が生産するレタスはカリウムの含有量が一般的な野菜の15分の1だ。
カリウムは腎臓病になると腎臓で処理できず、高カリウム血症により心不全などを引き起こす可能性がある。そのため、多くの腎臓病患者は食事制限により、生野菜を食べることはできない。しかし、この低カリウムレタスならば、カリウムが食事制限の対象にならないため、腎臓病の患者でも安心して食べることができる。
記事で紹介されている富士通によれば、クリーンルームでは、光の照射時間や肥料を制御することで栄養価を自由にコントロールできるため、農家では作ることができない機能性野菜を作ることで市場を棲み分けることを模索しているそうです。
その例が、カリウムの少ないレタス。
低カリウムレタスができるまで【FUJITSU JOURNAL(富士通ジャーナル)】
(2014/4/4、富士通ジャーナル)
画期的な低カリウムレタスは、秋田県立大学の特許と会津富士加工株式会社の生産ノウハウに加えて、富士通のICTによる高度なコントロールにより実現されたのです。通常カリウム含有量490mg/ 100g(注)のところ、なんと約80%もカットすることに成功しました。
(注)日本食品標準成分表2010
富士通の低カリウムレタスは通常のレタスに比べて約80%カットすることに成功したそうです。
腎臓病になると、カリウムを腎臓で処理できず、高カリウム血症になるため、生野菜を食べることができませんが、この低カリウムレタスであれば、腎臓病の患者でも食べることができるそうです。
将来的には、病院食ではこうしたクリーンルームで作られた野菜によって、見た目や触感、味などは変わらない食事をとることができる日も近いかもしれません。
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