by peteselfchoose(画像:Creative Commons)
2015年2月8日に行われた「神戸医療イノベーションフォーラム2015」の様子がTwitterで紹介されており、その中にこれからの医療のヒントとなりそうなことが多くツイートされていましたので、ピックアップしてみました。
■移植と3Dプリンター
杉本真樹氏(神戸大学大学院 医学研究科内科学講座 消化器内科学分野特命講師)
杉本: 親子間移植。子供の臓器の大きさを3Dプリンターでモデル化し、その大きさに合わせて親の臓器切り取り移植した世界初の手術はウォールストリートジャーナルに取り上げられた #KMIF 医療ジャーナル載る以上に一般メディアに載るの大事 pic.twitter.com/ZYnT5riaKm
— Nobi Hayashi 林信行 (@nobi) 2015年2月8日
3Dプリンタを活用した臓器作製・移植が注目を集めています。
【関連記事】
- 難民キャンプで義足を作るために3Dプリンターが活躍中!
- バイク事故で顔を損傷した人に3Dプリント技術を駆使した顔面の再建手術−英
- 3Dプリンターで動脈作製ー佐賀大など開発
- 肝臓の3Dプリントに成功、人体への移植を目指す-ORGANOVO
■骨折の治療から着想したあらたな再生医療とバイオ3Dプリンタの開発(佐賀大学で細胞3Dプリンター作った中山攻一さん)
中山功一/佐賀大学大学院工学系研究科先端融合医工学教授)
中山: 細胞のダンゴを串に刺して仮止めして、後で串を抜く剣山方式 #KMIF 骨折治療からヒントを得た。 pic.twitter.com/Jwf7wLgweO
— Nobi Hayashi 林信行 (@nobi) 2015年2月8日
中山: 将来的には移植可能になる臓器をプリントできる細胞3Dプリンター、ハーバードなど各地で非常にたくさんの研究されている #KMIF 我々の方法の特徴は細胞のダンゴをつくって積み上げていく。下等生物にもあるスフェロイド原子利用 pic.twitter.com/WPPAGrth4o
— Nobi Hayashi 林信行 (@nobi) 2015年2月8日
■空気圧駆動を用いた手術支援ロボットシステム
続いてリバーフィールド株式会社川島さん「空気圧駆動を用いた手術支援ロボットシステムの開発」 #KMIF 既存技術da Vinciには触った感触がない、という課題がある。ロボット一番進んでるはずの日本でなんとかしないと。 pic.twitter.com/8iEnjm7I6b
— Nobi Hayashi 林信行 (@nobi) 2015年2月8日
川島:リバーフィールドフィールドの遠隔手術用のロボットは空気圧駆動でゴムとかを引っ張っている感触が操作者の手に伝わる #KMIF pic.twitter.com/MPxJyIW1F6
— Nobi Hayashi 林信行 (@nobi) 2015年2月8日
手術支援ロボットシステムのダヴィンチには触った感触がないという課題があり、それを空気圧駆動で感触を操作者の手に伝える技術が開発されているそうです。
【関連記事】
- 宇山一朗|ロボット手術「ダヴィンチ」の普及拡大に貢献|情熱大陸 9月28日
- 触感覚を仮想的に再現できるシステムで医療が進歩する?
- ハプティクスが医学を飛躍的に進歩させる?|「見えないものを感じる」触覚技術により腫瘍を手で感じられるCTスキャンが実現する日も近い!?
- 【初心者向け!5G入門編】5Gで世界はどう変わる?|5Gとは?特徴は超高速・多数同時接続・超低遅延|#5G についてコレだけおさえよう!
- #5G によって産業はどう変わる?|#スマートシティ #自動車 #建設 #VR #スポーツ中継 #ショッピング #金融 #決済 #医療 #農業
【追記(2015/7/9)】
■仮想力覚提示デバイス「Traxion」
(2015/7/3、Sensors)
「Traxion」は、すごい力で押されたり、引っ張られたりするような「力」を体験できる装置なのだそうです。
他人の「触覚」を伝達することができることによって、医学に活用されるようになるかもしれません。
■視覚障害者を情報障害から救うiPad・iPhoneの実践活用法
三宅琢/眼科医 神戸理科学研究所客員研究員
三宅: 海外旅行に行った全盲患者と自分がそこに旅行に行った時の話しをしたら「先生何も見てないんですね。匂いも音も違えば何より床が違うじゃないですか?」 #KMIF 彼が唯一必要だったのは紙幣を見分ける力。だから、マネーリーダー開発した pic.twitter.com/213129PsLK
— Nobi Hayashi 林信行 (@nobi) 2015年2月8日
三宅: iPad一枚あれば拡大機はいらなくなると三宅スタンド開発したら、視覚障害の患者さん、真っ先にごはんを拡大して食べた。味の記憶が蘇ったと喜んでいた #KMIF pic.twitter.com/JdBHK9dUOn
— Nobi Hayashi 林信行 (@nobi) 2015年2月8日
【関連記事】
■スマホ連動歯ブラシ
林信行氏、歯ブラシとスマートフォンゲームの連動。右ばかり磨いていると、ゲームキャラが右に傾いて落ちてしまうから均等に磨ける。 #KMIF pic.twitter.com/T3KEesL6oS
— 円城寺雄介 (@en_george) 2015年2月8日
歯みがきの癖がゲームを活用して直すというのは面白いやり方。
【関連記事】
■人工知能
SoftBank中山氏、メガバンク3銀行がコールセンターで人工知能を活用。例えばパスワードを忘れたという問い合わせを人工知能が分析。オペレーターにパスワードの検索結果を素早く提示できる社会へ。 #KMIF
— 円城寺雄介 (@en_george) 2015年2月8日
SoftBankエヴァンジェリスト、中山五輪男氏。センサーデータを人工知能が判断し病名や処置を医師へ提案。医師はチェックするだけになる社会が到来するかもしれない。 #KMIF pic.twitter.com/6ozPcDLjC4
— 円城寺雄介 (@en_george) 2015年2月8日
センサーを活用して人工知能が病名や処置を行う時代になるかもしれないそうです。
■欧米の最先端ガジェット
Kickstarterで大成功のKinsaのスマホ体温計。そして、iPhone一体型薬ケース。見知らぬ誰かが起こしてくれるWakie。ダイエットして寄付するFoodtweeks #KMIF pic.twitter.com/Fa6jemSBnm
— Nobi Hayashi 林信行 (@nobi) 2015年2月8日
堀永: 目が見えない人にビデオチャット越しに見えているものを案内するBe My Eyes。病院行くの恥ずかしい人に写真で性感染症診断するSTD Triage #KMIF pic.twitter.com/uVBNfOINhP
— Nobi Hayashi 林信行 (@nobi) 2015年2月8日
堀永氏、一回40米ドルで性感染症の局部写真を撮ってアプリで送れば個人情報も漏れずに恥ずかしくなく診断を受けることができる。へー #KMIF pic.twitter.com/NUwRKf2bZU
— 円城寺雄介 (@en_george) 2015年2月8日
■認知症
「地域包括ケア次代に求められる医療者・患者の意識改革」
遠矢純一郎/桜新町アーバンクリニック 院長
遠矢: 今、世界が日本の認知症ケアに注目している。認知症フレンドリーな機器や施設、認知症サポータープログラムなどがもっと注目集めるべき #KMIF pic.twitter.com/kWED9XZElj
— Nobi Hayashi 林信行 (@nobi) 2015年2月8日
遠矢: 重要性が増す認知症のケア。特に重要な初期集中ケアで、放尿の問題を調べたところ位置の認識に問題があるが文字の認識には問題なかったことが判明。トイレの入り口に「トイレ」と書くだけで解決した例も #KMIF pic.twitter.com/s72zM4gikg
— Nobi Hayashi 林信行 (@nobi) 2015年2月8日
認知症の高齢者は2025年には730万人と推計|認知症に役立つ食べ物と生活習慣によれば、10年後には認知症は730万人と推計されるそうです。
認知症にならないような生活習慣に取り組むとともに、認知症の人を受け入れる社会の仕組みづくりが重要になってくるのではないでしょうか。
■「佐賀県 IT 救急医療から学んだ3つの変革」
円城寺雄介/佐賀県統括本部情報・業務改革課主査 総務省ICT地域マネージャー
先日放送されたTBS「夢の扉+」で紹介された全国で初めて救急搬送時間の短縮をもたらした救急医療情報共有システムについてです。
■まとめ
こうした取り組みを一つ一つ見るのではなく、それぞれをランダムに組み合わせると思いもよらぬアイデアが生まれるものではないでしょうか。
同じ情報を見ていても、人によっては全く違う発想をするものです。
こうした情報を専門家だけでなく、一般の人が知ることによって、また、別のアイデアが生まれることを期待します。