手術時にゴミとして捨てられていた「滑膜」がひざ痛治療の救世主になる!?

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■手術時にゴミとして捨てられていた「滑膜」がひざ痛治療の救世主になる!?

curious Kylee and her scraped knee

by Jesse Millan (画像:Creative Commons)

手術時にゴミとして捨てられていたものが膝痛治療の光明となる

(2015/4/15、ギズモード)

着目したのは滑膜。これまで膝の手術ではゴミとして廃棄されていたものです。これを培養して幹細胞を採取し、膝の患部に注入して組織の再生をうながすという治療法が考案され、2014年8月から臨床治療が始まりました。

東京医科歯科大学再生医療研究センター長の関矢一郎教授は、これまで膝の手術ではゴミとして廃棄されてきた滑膜を培養して幹細胞を採取し、膝に注入して組織の再生を促す治療法を考案したそうです。

■滑膜幹細胞による膝半月板再生

半月板|膝の滑膜|ブタ半月板損傷モデルに対する縫合後の滑膜幹細胞移植
半月板|膝の滑膜|ブタ半月板損傷モデルに対する縫合後の滑膜幹細胞移植

参考画像:滑膜幹細胞による膝半月板再生~再生医療の実現化ハイウェイ(課題A ) ~|科学技術振興機構スクリーンショット

滑膜幹細胞による膝半月板再生~再生医療の実現化ハイウェイ(課題A ) ~|科学技術振興機構

半月板は膝関節の大腿骨と脛骨の間にある三日月形の線維軟骨です(左下図1)。血行が辺縁部に限られ、体重によるストレスにさらされるため、損傷すると治りにくい組織です。

半月板損傷の患者に滑膜幹細胞を移植して半月板の治癒を促進したり、半月板の一部が切除されている患者の膝関節に滑膜幹細胞を移植し、膝半月板の再生を目指す研究が行なわれています。




■まとめ

変形性膝関節症とは、膝関節のクッションである軟骨のすり減りなどが原因となって、関節が変形したり、膝関節に炎症が起きたりすることで痛みが生じる病気です。

同じ動作を繰り返す職業や趣味、スポーツを長年続けている人にも関節痛の方が多いので、今回の研究は多くの方に関係してくると思います。

膝の痛みから解放される時が来るといいですね。

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