by Sunny Ripert(画像:Creative Commons)
> 健康・美容チェック > 肺の病気 > 福原愛選手の病気は「咳喘息」|「アスリート喘息(運動誘発喘息)」という病気がある!?
(2016/4/19、日刊スポーツ)
卓球女子でリオデジャネイロ五輪代表候補の福原愛(27=ANA)が19日、ワールドツアー・ポーランドオープン出場のため、羽田空港から出発し、16日に「咳喘息(せきぜんそく)」と診断されていたことを明かした。
<中略>
今遠征には治療用の吸入器や、保湿できるマスクなどを持参。「せきはだいぶ治まりました。ただ30%くらいは、ぜんそくになってしまう聞いたので、ケアしないと。
福原愛選手は「咳喘息(せきぜんそく)」と診断されており、遠征には喘息をケアするための吸入器や保湿できるマスクを持って行っているそうです。
■せきぜんそくとは
ぜんそく特有の喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューといった呼吸音)はなく、せきだけが慢性的に続く病気のこと。
■せきぜんそくの症状
- 3~4週間以上せきが続く
- かぜ薬やせき止めを飲んでも効かない
- 会話中や運動中にせき込みやすい
- 夜間から明け方にかけて症状が出やすい
- せきの発作が激しいときは眠れなくなる
- 胸の痛み
- おう吐など
このような症状で悩んでいる方は、呼吸器内科やアレルギー科を受診し、治療を受けるようにしてください。
■アスリート喘息(運動誘発喘息)
吉田沙保里選手の病気は「ぜんそく」|走っても練習でも呼吸が上がるによれば、吉田沙保里選手もぜんそくと診断されていました。
長期にわたって活躍しているアスリートは呼吸器もそれだけ負担がかかっているため、喘息の症状が出てしまっているのかもしれないと思い、調べてみたところ、「アスリート喘息(運動誘発喘息)」という言葉があるそうです。
スポーツアスリート内科|独立行政法人 国立病院機構 西別府病院 スポーツ医学センター
運動誘発喘息は運動開始早期や運動終了後に呼吸困難や動悸などの喘息症状が起きるものです。国立スポーツ科学センター(JISS)の報告ではオリンピック強化指定選手の4.5%(通常の1.5倍)に喘息があったと報告されています。診断されていない選手もおり、アスリートのパフォーマンスの低下の原因のひとつになっています。
国立スポーツ科学センター(JISS)の報告ではオリンピック強化指定選手の4.5%(通常の1.5倍)に喘息があったそうです。
喘息とアスリートといえば、フィギュアスケートの羽生結弦選手やアイススケートの清水宏保選手といった金メダリストも喘息で悩まされていたそうです。
【参考記事】
- 為末氏もぜんそくだった…体験談語る(2015/12/17、デイリースポーツ)
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