> 健康・美容チェック > 動脈硬化 > 心筋梗塞 > iPS細胞移植でサルの心筋梗塞の治療に初めて成功|新しい心臓病治療法を開発|信州大チーム
■iPS細胞移植でサルの心筋梗塞の治療に初めて成功
参考画像:iPS 細胞を用いた新しい心臓病治療法を開発|イナリサーチスクリーンショット
(2016/10/11、NHK)
グループでは、拒絶反応を起こしにくい特殊な免疫のタイプを持つサルからiPS細胞を作りだし、心臓の筋肉の細胞に変化させました。そして、心筋梗塞を起こしたサル5匹に移植したところ、いずれのサルも拒絶反応を起こさず、移植前に比べて心臓の収縮力が改善し、血液を送り出す量も平均でおよそ8%増えたということです。
信州大学の柴祐司准教授のグループが行なった研究で、iPS細胞から作った心臓の筋肉の細胞を心筋梗塞を起こしたカニクイザルに移植し、症状を改善させることに世界で初めて成功したそうです。
iPS細胞に関する研究が進んでいますが、ヒトに近いサルで心筋梗塞の症状の改善の効果が確認できたのは大きな一歩ですよね。
ただ気になるポイントが一つ。
その一方で、移植後、一時的に不整脈が増える現象が見られたということで、グループでは今後、こうした副作用と見られる症状を減らす研究も進めていくことにしています。
移植後に不整脈が増える現象が見られたため、それを減らす研究も併せて行ない、数年以内にヒトでの臨床試験を始める計画なのだそうです。
→ 心筋梗塞・急性心筋梗塞とは|心筋梗塞の症状・原因・前兆・予防 について詳しくはこちら
【参考リンク】
- 柴祐司准教授のiPS細胞を使った新しい心筋再生治療法についての論文がNatureに掲載されました(2016/10/11、バイオメディカル研究所)
- 実用化に向けたサルiPS細胞由来心筋細胞移植の共同研究について(2015/3/26、信州大学)
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