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■子宮頸がんワクチン非接種でも「副作用」と同じ症状が現れる女子がいる|厚生労働省研究班
by Vladimir Pustovit(画像:Creative Commons)
(2016/12/26、読売新聞)
子宮頸けいがんワクチン接種後に体の痛みや歩行障害など原因不明の副作用疑い例が相次ぎ、国が定期接種の積極的な勧奨を中止した問題で、厚生労働省研究班(主任研究者=祖父江友孝・大阪大教授)は、接種歴がなくても同様の症状を訴える女子が10万人あたり20・4人と一定数いるとの推計をまとめた。
厚生労働省研究班によれば、子宮頸がんワクチンの接種歴がなくても同様の症状を訴える女子がいることがわかったそうです。
(2016/12/26、朝日新聞)
調査は、全身の痛みや運動障害などが3カ月以上続き、通学や仕事に影響があるとして、昨年7~12月に受診した12~18歳の子どもの有無を、小児科や神経内科など全国の約1万8千の診療科に尋ねた。
その結果、接種後に症状を訴えた女性は人口10万人あたり27・8人だったのに対し、接種していない女性では同20・4人だった。接種対象ではない男性でも同20・2人いた。
調査の結果によれば、子宮頸がんワクチン接種後に症状を訴えた女性は人口10万人あたり27.8人だったのに対し、接種していない女性では同20.4人、接種対象ではない男性でも同20.2人いたそうです。
つまり、子宮頸がんワクチンを接種した女性のほうが確かに多いとは考えられるのですが、一定数の割合でそうした症状を持つ人は現れるということではないでしょうか。
小児四肢疼痛発作症|成長痛(子供の頃に手足の関節が急に痛む症状)や疳の強い子の原因は遺伝子変異|京大・秋田大学などによれば、これまで神経質でよく泣く子や不機嫌な子(いわゆる「疳(かん)が 強い」)といわれることが多いと言われていましたが、京都大と秋田大などのチームによれば、この原因が痛みに関連する「SCN11A遺伝子」の変異にあることがわかったそうです。
今回のケースがそれにあてはまるわけではありませんが、一定数の割合でそうした症状を持つ人が現れるというのは遺伝的な要素のようなものがあるとは考えられるのではないかなと思います。
ただ、子宮頸がんワクチンを摂取した女性のほうがそうした症状を訴える割合が多いというのは事実なので、その点を解決していく必要はあると思います。
<がん死亡率>10年間で20%減という目標を達成できず 15.6%にとどまる|国立がん研究センターによれば、国立がん研究センターは、国が掲げた2015年までの10年間で75歳未満のがん死亡率20%減という目標を達成できず、15.6%にとどまったことをがん対策推進協議会に報告しました。
その中でも、子宮頸がんは増加しているのが特徴的です。
子宮頸がんによる死亡率が増加しているのは、以前子宮頸がんワクチンによる副作用・健康被害が出たことから、国が子宮頸がんワクチン接種の勧奨を中止をしていることが理由の一つとして考えられます。
もう一つは、子宮頸がん検診の受診率の低さです。
低い日本の検診受診率|がん検診受診率50%達成に向けた集中キャンペーン
欧米の検診受診率が70%以上であるのに対し、日本は20〜30%ととても受診率が低いのが現状です。例えば、米国では子宮頸がん検診の場合、83・5%の女性が検診を受診しているのに対して、日本では21・3%にとどまっています。特に、20歳代の女性で子宮頸がん検診を受診しているのは11%という極めて低い状況です。
アメリカでは子宮頸がん検診の受診率が83.5%であるのに対して、日本では21.3%という低い数字になっています。
男性の喫煙率初めて3割割れ、女性は微増も喫煙者率は過去最低19・3%|JT調査で紹介したJTが行なった平成28年の「全国たばこ喫煙者率調査」によれば、女性の喫煙率は微増しているそうで、たばこが原因で病気になり、死亡する人は年間20万人にのぼる|厚生労働省研究班によれば、たばこを吸っていて病気で亡くなるリスクを、吸わない人と比べると、子宮頸がん2.3倍となっていることから、女性に対するたばこ対策は重要なのではないでしょうか。
今後も子宮頸がんワクチンの安全性についてはさらなる研究をしていただきながら、子宮頸がん検診の受診率を上げることやたばこ対策を行なっていくことによって子宮頸がんになる女性を減らしていく努力が必要になってくると思います。
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- #高橋メアリージュン さんの病気は子宮頸がんだった!現在は克服し、女性に子宮頸がん検診にいってほしいという思いで著書で告白!
【参考リンク】
ヒトパピローマウイルス感染症とは|厚生労働省
子宮頸がん予防(HPV)ワクチンは新しいワクチンのため、子宮頸がんそのものを予防する効果はまだ確認されておりませんが、ワクチン接種により、ワクチンが対象としているウイルスによるがんの前段階の病変への罹患リスクを90%以上減らすことができると報告されており、子宮頸がんの予防も期待されています。