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【目次】
■「Wing」|喘息やCOPDなどの肺機能の低下を早期発見する肺の健康のための「体温計」
参考画像:Wing – COPD|YouTubeスクリーンショット
Wing is like a “thermometer” for your lung health
「Wing(ウイング)」は喘息(Asthma)やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)などの肺機能の低下を早期発見する、肺のための「体温計」の役割を持つものです。
Wing uses the clinically-proven technology of Spirometry to measure and track FEV1 and Peak Flow.
「Wing」は、呼吸機能検査に使われるスパイロメトリー(Spirometry)の臨床的に実績のある技術を使用して、FEV1(forced expiratory volume in one second;一秒間に吐き出せる息の量)とピークフロー(息を思いっきり早く吐き出したときの息の速さ)を測定し、信号のように、緑、黄色、赤で診断するシンプルな設計になっています。
[vimeo]https://vimeo.com/142896031[/vimeo]
Wing – Measure Your Lungs. Manage Your Asthma.
■喘息症状など肺の状態を診断するアプリ
これまでにも喘息症状を診断するアプリや肺機能についての記事を紹介してきました。
腕と胸に装着して喘息症状を予測するウェアラブルデバイスを開発|米ノースカロライナ州立大学で紹介した米国のノースカロライナ州立大学・ASSISTセンターの研究員が発明した「健康・環境追跡装置」は、腕と胸に装着して喘息症状を予測するウェアラブルデバイスなのだそうです。
「RESAPP」|咳の音から診断して、肺炎や喘息、気管支炎などを診断するアプリ|豪クイーンズランド大学で紹介したオーストラリア・クイーンズランド大学Udantha Abeyratne准教授によれば、「この技術は、咳や呼吸音が気道の状態に関する重要な情報を伝えるという前提に基づいている」そうで、ResAppは、咳の音を分析して肺炎やぜんそく、気管支炎などの呼吸状態を診断することができるそうです。
また、その他にも、呼気中ガスに含まれる成分と病気との関係にも注目が集まっているようです。
参考画像:世界に先駆けた「超スマート社会」(Society5.0)~サイバーとフィジカルの高度な融合の実現へ向けて~|文部科学省|スクリーンショット
世界に先駆けた「超スマート社会」(Society5.0)~サイバーとフィジカルの高度な融合の実現へ向けて~|文部科学省によれば、呼気は、肺で血液中の病気(肺がん・喘息・糖尿病・精神的ストレス)由来の代謝物を取り込んでいることから、ガス(VOC)センサを応用した呼気による病気の診断ができる可能性もあるようです。
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■まとめ
参考画像:Wing – COPD|YouTubeスクリーンショット
怖いCOPD(慢性閉塞性肺疾患) 「肺年齢」知り早期発見によれば、COPDの症状には、咳(せき)・痰(たん)・息切れなどの症状がありますが、初期の段階では自覚するのが難しいため、早期発見する方法として、スパイロメトリー(スパイロメーター)という計測器を使った呼吸機能検査で肺年齢を知ることが、肺の健康状態をチェックし、病気の予防につながります。
COPDの治療の第一歩はやはり禁煙なのですが、、禁煙をしようとしても実際どれほど肺に影響があるのかを実感できていないため、続かない場合が多いようです。
そこで、「肺年齢」を調べるという形でなら、現在の肺の状況を実感でき、禁煙につながるのではないかと考えられており、今回紹介した「Wing」は肺の健康のための「体温計」として肺の健康を保つ役割を果たしてくれるのではないでしょうか?
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