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子どもの腎臓病の早期発見に役立つ検尿(採尿)でのミスで陽性になるケースがある!?|採尿時の注意するポイント

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【目次】




■子どもの腎臓病の早期発見に役立つ検尿によるミスで陽性になるケースがある!?

Manneken Pis

by Arild Finne Nybø(画像:Creative Commons)

腎臓病「偽陽性」 中高生で後絶たず

(2016/4/23、神戸新聞NEXT)

子どもの腎臓病を早期発見するため、国が小中高校に義務づけている「学校検尿」。早期の治療を可能にし、腎不全になる子どもを激減させた。一方で、採尿の知識不足などにより、異常がないのに陽性になるケースが後を絶たず、再検査の費用と手間が自治体財政や児童生徒の負担となっている。

学校での検尿は腎臓病の早期発見に役立っているシステムですが、採尿に対する知識不足やミスによって、異常がないのに陽性になってしまうケースがあることで、再検査を行なうことが自治体の財政や生徒の負担になっているそうです。

■子どもの腎臓病

子どもの腎臓病には、腎臓の糸球体(しきゅうたい)にタンパク質が沈着し機能低下する「IgA腎症」、血中のタンパク質が減り全身がむくむ「ネフローゼ症候群」、腎臓に球状の袋が多発し機能を妨げる「多発性嚢胞(のうほう)腎」などがある。

「IgA腎症」「ネフローゼ症候群」「多発性嚢胞腎」には治療法が開発されており、学校検尿によって早期発見されることで、腎不全を起こし、人工透析が必要になることは激減しているそうです。




■採尿時の注意するポイント

□前日夕からビタミンC入りの薬やスポーツ飲料を飲まない→潜血反応の偽陰性を防ぐ

□前日、寝る前に必ず排尿する→運動後は健康な人も尿にタンパク質が混じるため

□朝起きてすぐの尿を採取する。ただし出始めの尿は捨て、中間尿を取る→生理の血や精液の混入を防ぐ

いずれも採尿に対する正確な知識を知ることや採尿の仕方をチェックするだけで未然に防げることですので、きちんと行ないましょう。

■まとめ

学校検尿による早期発見と腎臓病の治療法の確立によって、腎不全になる子どもが激減している一方、採尿に対する知識不足やミスによって、異常がないのに陽性になってしまうケースがあることで、再検査を行なうことが自治体の財政や生徒の負担になっているそうです。

採尿に対する正確な知識を知ることや採尿の仕方をチェックしましょう。

ただ一方で、学校検尿では、小学生で0.5%、中学生で1%の児童生徒に何らかの異常が見つかり、精密検査の結果、半数近くに病気が見つかるのですが、検尿で異常を指摘された小学生の約3割、中学生の約4割が精密検査を受けないそうです。

腎臓の機能を維持することが大事なので、ちゃんと異常が見つかった際にはしっかりと治療を受けましょう!

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