by Dana Voss(画像:Creative Commons)
■男性の生涯未婚率が20%を突破!30年前の約8倍に
生涯未婚の男性、2割を突破…30年で8倍
(2012/5/1、読売新聞)
50歳時点で一度も結婚したことがない人の割合である生涯未婚率(2010年時点)は、男性20・1%、女性10・6%と、初めて男性が2割台、女性が1割台に達したことが30日、わかった。
<中略>
1980年時の生涯未婚率は、男性2・6%、女性4・5%で、今回は30年前より男性が約8倍、女性が2倍以上に増えた計算。男女共に90年頃から生涯未婚率が急上昇している。
男性の生涯未婚率が30年前の約8倍の20%を突破したことがわかったそうです。
参考画像:生涯未婚率の推移|平成28年版厚生白書|スクリーンショット
平成28年版厚生白書で紹介されている国立社会保障・人口問題研究所「日本の世帯数の将来推計(全国推計)(2013年1月推計)」、「人口統計資料集(2015年版)」によれば、生涯未婚率(50歳時点で一度も結婚をしたことのない人の割合)は2035年には生涯未婚率が男性で約29%、女性では約19%になると見込まれています。
世界人口70億人に|なぜ男性過多になっているのか?によれば、世界中で男性と女性の出生比率のバランスが崩れてきています。
自然界における男女の出生比率は、男性:女性=105:100だといわれています。
しかし、インドやベトナム、中国ではそのバランスが崩れ、女性の数が不足している傾向にあり、それに伴う様々な影響が予想されています。
著書「だから、男と女はすれ違う」によれば、
そもそも哺乳類の動物は、性比は105対100で、オスのほうが多く生まれるものが多い。
オスの子供のほうが育ちにくいので、結婚年齢にたっしたときにはほぼ100対100に落ち着くようになっている。
のですが、もうすでに日本ではすでに105対100になっているそうです。
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女性が少なくなってくることで起こる問題、それは独身男性の増加です。
仮にインドと中国の男女出生比が10年以内に基準値に戻ったとしても、両国の男性たちはその後、数十年間にわたって「結婚難」に直面するだろうと、フランスの人口統計学者クリストフ・ギルモト(Christophe Guilmoto)氏は指摘する。
「結婚年齢が上がるだけでなく、独身男性が急速に増加するだろう。これまでほぼ全国民が結婚していたような国々にとっては重大な変化だ」
男性:女性=105:100になれば、当然男性が余ることになります。
つまり、今回の生涯未婚男性2割突破というニュースが、男性余り社会という状態のはじまりを表しているのかもしれません。
ただ、54%の女性が「告白されれば付き合うかも」という記事で取り上げましたが、ユニリーバ・ジャパンによる「恋愛と告白に関する調査」の結果によれば、意識していない男性からでも告白されれば、54%の女性が付き合うかもと答えていたことがわかったそうです。
生涯未婚の男性が2割を突破しているのは、男性が自己完結して告白しようとしていないからなのかもしれませんね。
P.S.
ネットワーク内では不幸な人は不幸な人同士で、幸福な人は幸福な人同士で群れをつくっている。
<中略>幸福な人々とはお互いを友人に選ぶのかもしれないし、全員を同時に幸福にする同一の環境の中にいるのかもしれない。
「つながり 社会的ネットワークの驚くべき力」(著 ニコラス・A・クリスタキス ジェイムズ・H・ファウラー)
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この考え方によれば、生涯未婚の比率が増えれば増えるほど、未婚の人に囲まれるということになるので、さらに未婚の人が増えていくかもしれません。
未婚にならない秘訣は、もしかすると、未婚の人に囲まれないように、結婚している人やモテるグループにいることなのかもしれません。
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