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ばあちゃんの料理教室Instagramにメッセージが届きました。

ばあちゃんの料理教室Instagramにメッセージが届きました。

はじめまして。
いつも拝見させていただいてます。

今朝はきゅうりの動画を観ました。

死にたいな、もういなくなりたいなと思っていましたが、おばあちゃんの丁寧な包丁さばきを見ていると、人生どんなことがあっても丁寧に生きることが大切なんだと思え、折角与えられたいのち、生きないといけないと思いました。

おばあちゃんありがとう。

私の祖母は98歳。
去年まで家業を勤めていました。
お店を閉めることになり、叔母のところへ隠居した途端弱りだしました。
今まで、「仕事」に生かされていたので、覚悟はしていましたが、大好きな祖母が弱っていくのは辛くかなしいです。

おばあちゃん。
これからもお元気でいてください。
今日は本当にありがとうございました。
きゅうりの回、保存してお守りにします。

このメッセージを紹介させていただきたいと思い、了解を得るためにメッセージを送ったところ、次のメッセージが届きました。

おはようございます。

メッセージありがとうございます。
目に留めて頂けると思ってもなく、ご連絡頂けるなんて思いもせず。
更に夜から感傷的になっていた時に思うまま送ってしまったメッセージで、今読み返すと言葉足らずなところがあるのですが。

おばあちゃん(勝手におばあちゃんとお呼びして今更ですがお許しください)と投稿者さまにお送りしたメッセージですので、おばあちゃんと投稿者さまのご迷惑にならないのでしたらシェアしてくださってもちろん構いません。

おばあちゃんのあの丸くてもちもちしていて、触るときっと柔らかいに違いない。
そして、おばあちゃんが生きてこられただけのシワが刻まれていて。
あの手がとても好きです。
あの手で、丁寧にゆっくり包丁できゅうりに切り込みを入れて行く様は、何にも代えがたく優しく温かで、全てのものが大切なものに思えました。
そして、身の回りのものを大切にすることで、自分も大切に思えるんだなと思えました。

最近は時短やコスパがもてはやされていますが、そうではないことをおばあちゃんが教えてくださいました。
ありがとうございます。

お会いしたこともありませんが、これからもどうかお元気でいてください。

持病があり、色々思うように行かず、この人生を手放したくなっていましたが、私もおばあちゃんに負けず、自分を大切にして元気で生きていこうと思います。

動画を作ったことで直接的ではないものの見ている方の人生を変えるきっかけになるなんてすごいことだと思うんです。

磯野貴理子さん「もう使われていない田んぼを借りて、農薬を使わずにお米をつくります」




Threadsに次の投稿をしたんですが、コメントがたくさん来ています。

磯野貴理子さんが「もう使われていない田んぼを借りて、農薬を使わずにお米をつくります」というニュースを見て「農薬を使わずに米はできない」というコメントを見ました。磯野貴理子さんは過去に脳梗塞を患って健康を意識しているはずで、無農薬で作ることは確かに難しいことですが、実際にやっていらっしゃる農家さんもいるので、大変だとは思いますが、チャレンジを成功させてほしいですね。

この投稿に関してコメントを大きく分けると2つ。

1)無農薬でもできます

2)無農薬でも作っていいけど、周りの田んぼに迷惑が掛からないようにしてほしい

無農薬でもできるけど、大変だし、収量が少なくなってしまうという意見と、農薬なしでは周りの田んぼに迷惑が掛かってしまうよというコメントが来ていました。

ハウス食品が“幼児向け食品”を自主回収 調味料の原料に“基準値超え農薬”…… 「申し訳ございません」(2025年6月27日、ねとらぼ)によれば、ハウス食品は、販売する幼児向け食品に、残留農薬基準値を超えたソラマメから製造した味噌原料が含まれていたとして、「(農薬の)検出量は極めて微量であることから、喫食しても健康被害につながる可能性は極めて小さいと考えられる」が商品を自主回収すると発表しています。

このニュースを見てモヤモヤとしたものがあって、残留農薬基準値超えはやはり体には心配なのではないかということなんです。

農薬を使わないと雑草とか虫が多くて収量が少なくなって農業をするのは難しいという意見はわかります。

ただできるだけ農薬を使ったものを食べたくないという気持ちも皆さんあるはずです。

それは何となく体に悪いものという認識があるからでしょう。

特に自分が小さい子供を抱えている親だとしたら、基準値超えの農薬が原料に含まれている幼児向け食品に対して心配すると思います。

キューピー、育児食(ベビーフード・幼児食)販売終了へ:子育て世代への影響と背景について書いたときに、安心して選べる育児食(ベビーフード・幼児食)がなくなるというのは親にとってすごくショックなんだとわかりました。

でもそれっておかしくて、子供に限らず大人にとっても安心できる食べ物を食べたいというのは当然ですよね。

結局これって誰かが悪いわけじゃなくて、自分が正しいと思うことを代弁すると、いざこざの素となってしまうのだなぁと思うんです。

自分は安心できるものを食べたいから、無農薬で作りたいという思いと、無農薬で作ると周りの田んぼに迷惑がかかるという思い。

有機農家の方に尋ねたら、農薬は悪い菌をやっつけるけど、良い菌もやっつけちゃうんで土地が弱いから、ある時は自分のところの作物だけが良くて、近くのところの作物がうまくとられなかったため、妬みがあったりしたそうです。

またほかの農家の方に尋ねると、虫がいない高地で育てているので大丈夫だと聞いたこともあり、必ずしも農薬をしないといけないわけじゃなくて、どんな環境で育てているかというのも聞いてみないと、話がこんがらがってしまいます。

このあたりがどうもモヤモヤしちゃうんです。

【補足】Grokに尋ねてみた!

Q. 無農薬で稲作をすると田んぼに虫や病気が発生した時に近くの田畑に迷惑がかかるという意見があったのですが、それは本当ですか?論文や研究をベースに調べたいです。ちなみに何もしていない田んぼでも同様に虫や病気は発生しないものなのでしょうか?その場合は常に近くの田畑に迷惑が掛かってしまうのではないでしょうか?

A. 無農薬稲作における虫や病気の発生が近隣の田畑に迷惑をかけるかどうか、また管理されていない田んぼでの虫や病気の発生状況について、論文や研究に基づいて回答します。以下、質問ごとに整理して説明します。

1. 無農薬稲作が近隣の田畑に迷惑をかけるか?

無農薬稲作では、化学農薬を使用しないため、害虫や病気の発生リスクが一般的に高まると考えられています。特に、稲作において問題となる害虫(ウンカ、ヨコバイ、カメムシなど)や病気(いもち病、紋枯病など)が管理不足により増殖し、近隣の田畑に拡散する可能性が指摘されています。以下に、関連する研究や情報に基づいた考察を示します。

害虫の拡散リスク

農林水産省の情報によると、稲の害虫にはウンカやヨコバイ、カメムシなどが含まれ、これらは葉や茎から汁を吸い、ウイルス病を媒介する可能性があります。無農薬栽培では、これらの害虫を防除するための化学農薬を使用しないため、害虫の個体数が増加する可能性があります。特に、ウンカやヨコバイは繁殖力が高く、田んぼの一部を枯らすほどの被害を引き起こすことがあり、歴史的には大飢饉の原因にもなったとされています。これらの害虫が風や移動によって近隣の田畑に拡散するリスクは、理論上存在します。

例えば、Xの投稿では、ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)が無農薬の田んぼで増殖し、近隣の水田に影響を及ぼす可能性が指摘されています。ジャンボタニシは稲を食害し、田んぼの水路を通じて近隣に拡散する可能性があるため、無農薬栽培では特に注意深い管理が必要とされています。

病気の拡散リスク

稲の病気(例:いもち病、紋枯病)は、湿度や温度条件が揃うと発生しやすく、胞子が風や水を介して拡散します。無農薬栽培では、予防的な殺菌剤の散布が行われないため、病気が発生した場合に広がりやすくなる可能性があります。農研機構の研究では、病害虫の発生状況をモニタリングし、地域ごとの注意喚起を行う仕組みが紹介されていますが、無農薬田んぼでの病気の管理が不十分だと、近隣への影響が懸念されます。

研究に基づく証拠

日本植物防疫協会の調査報告では、農薬を使用しない場合の病害虫被害について、農作物の収量や品質が低下する可能性が示されていますが、近隣への直接的な影響に関する具体的なデータは限定的です。ただし、害虫や病原体の生態を考慮すると、密度依存的な拡散(害虫の個体数が増えると移動範囲が広がる)や風媒・水媒による病原体の拡散が起こり得ると考えられます。

また、千葉大学の野村昌史教授の研究では、総合的害虫管理(IPM)として天敵昆虫や物理的防除を用いることで、化学農薬に頼らず害虫を管理する方法が提案されています。これにより、害虫の拡散リスクを軽減できる可能性がありますが、無農薬栽培ではこうした代替手段の導入が不十分な場合、近隣への影響が大きくなる可能性があります。

近隣への迷惑に関する結論

無農薬稲作が近隣の田畑に迷惑をかける可能性は、害虫や病気の管理が不十分な場合に存在します。特に、ジャンボタニシやウンカのような移動性の高い害虫や、風媒で広がるいもち病などの病気が問題となる場合があります。ただし、適切な管理(例:防虫ネット、天敵利用、合鴨農法など)を行えば、こうしたリスクは軽減可能です。したがって、無農薬稲作そのものが必ずしも近隣に迷惑をかけるわけではなく、管理の質が大きく影響します。

2. 何もしていない田んぼでの虫や病気の発生状況

管理されていない(放置された)田んぼでも、害虫や病気の発生は起こり得ますが、その状況は無農薬で管理された田んぼとは異なる要因で決まります。

放置田んぼでの害虫・病気

放置された田んぼは、雑草や害虫の隠れ場所となりやすく、害虫の繁殖や病原体の温床となる可能性があります。例えば、雑草は害虫の生息場所を提供し、ウンカやヨコバイのような害虫が繁殖しやすくなります。また、放置された水田では水管理が不十分なため、いもち病などの病気が発生しやすい環境(高温多湿)が形成される可能性があります。

農研機構の研究では、害虫や病気の発生は地域の気候や環境に依存し、放置された田んぼが害虫の発生源となるケースが報告されています。特に、ジャンボタニシは放置された水田で繁殖しやすく、近隣の水田に拡散するリスクが高いとされています。

無農薬管理田んぼとの違い

無農薬で管理された田んぼでは、合鴨農法や防虫ネット、天敵昆虫の利用など、害虫や病気を抑える代替手段が導入される場合があります。これに対し、放置された田んぼではこうした管理が行われないため、害虫や病気のコントロールが全く行われず、結果として近隣への影響が大きくなる可能性があります。

また、放置田んぼでは稲が適切に育たないため、害虫が好む弱った植物や糖分を多く含む葉が少ない場合、害虫の発生が抑えられるケースもあります。しかし、これは環境や害虫の種類に依存するため、一概に「放置田んぼで害虫が発生しない」とは言えません。

近隣への影響

放置された田んぼは、無農薬で管理された田んぼよりも害虫や病気の発生源となるリスクが高い場合があります。特に、雑草や水管理の不足により、害虫の繁殖地や病原体の温床となり、近隣の田畑に影響を及ぼす可能性が指摘されています。Xの投稿でも、ジャンボタニシが放置田んぼから拡散し、近隣の水田に被害を与える例が示唆されています。したがって、放置田んぼは常に近隣に迷惑をかける可能性があり、無農薬管理田んぼよりもリスクが高い場合があります。

3. 総合的な考察と管理の重要性

無農薬稲作の管理

無農薬稲作では、害虫や病気のリスクを軽減するために、以下のような管理が推奨されます:
合鴨農法:合鴨が雑草や害虫を食べ、肥料にもなるため、害虫の拡散リスクを低減します。

防虫ネットや物理的防除:害虫の侵入を防ぎ、近隣への拡散を抑制します。

天敵昆虫の利用:クモやトンボ、カマバチなどの天敵を活用して害虫を管理します。

土壌管理:適切な肥料管理により、稲を健康に育て、害虫が好む弱った植物を減らします。

これらの方法を組み合わせることで、無農薬稲作でも近隣への影響を最小限に抑えることが可能です。

放置田んぼの問題

放置された田んぼは、害虫や病気の発生源となりやすく、近隣への影響が無農薬管理田んぼよりも大きい場合があります。放置田んぼの管理(例:定期的な草刈りや水管理)を行うことで、リスクを軽減できます。

地域全体での協力

害虫や病気の拡散は、地域全体の農業環境に影響するため、無農薬農家と近隣農家が協力してモニタリングや情報共有を行うことが重要です。農研機構のAI病虫害画像診断システムのような技術を活用することで、地域全体での害虫・病気管理が向上する可能性があります。

結論

無農薬稲作の近隣への影響:無農薬稲作は、適切な管理が欠如すると害虫や病気が増殖し、近隣の田畑に迷惑をかける可能性があります。しかし、合鴨農法や天敵利用などの代替手段を適切に導入すれば、リスクは軽減可能です。

放置田んぼの影響:管理されていない田んぼは、雑草や害虫の繁殖地となりやすく、無農薬管理田んぼよりも近隣への影響が大きい場合があります。害虫や病気の発生は環境に依存しますが、放置状態ではコントロールが難しいため、リスクが高まります。

推奨事項:無農薬稲作を行う場合は、害虫・病気のモニタリングと管理を徹底し、近隣農家との情報共有を行うことが重要です。放置田んぼについても、定期的な管理を行うことで近隣への影響を抑えられます。

参考文献
農林水産省:稲の害虫と天敵に関する情報、病害虫防除情報

農研機構:AI病虫害画像診断システム

日本植物防疫協会:農薬不使用時の病害虫被害調査

千葉大学 野村昌史教授:総合的害虫管理研究







1日1杯みそ汁を飲むと、血圧が下がり、血管年齢が若返るって本当?




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by fto mizno(画像:Creative Commons)

高血圧予防のために減塩をしましょう」といわれて以来、減塩商品が各社から販売されています。

味噌もその減塩の流れを受けて減塩みそが開発されています。

しかし、減塩みそを作る必要はそもそもない可能性が出てきました。

2010年に出された論文によれば、4か国の40-59歳の人を対象に塩分摂取量を調査したところ、日本人の塩分摂取量は12gとトップでしたが、日本人の血圧の平均は最も低いという結果が出ました。

【関連記事】

この研究から一つの仮説として考えられたのが、日本人が塩分を味噌から摂取しているからではないかというもの。

味噌の中の塩分はNaClとは異なる|広島大学によれば、発酵産物に含まれている塩分は食卓塩のような純食塩とは作用機序が異なるので、味噌を食べても血圧には影響しないし、脳卒中も遅延すると書かれています。

みそ汁の塩分 血圧に影響せず(1日1杯のみそ汁のある食生活が血管年齢を10歳程度改善する傾向も確認)(平成25年11月)で紹介されている上原誉志夫教授(共立女子大学)が行ったみそ汁と塩分に関する最新研究「習慣的味噌汁摂取が血管年齢に与える影響」(第36回日本高血圧学会総会/平成25年10月26日発表)によると、みそ汁の摂取頻度と血圧の間に関係性は認められなかったそうです。

また、1日1杯程度のみそ汁のある食生活が血管年齢を10歳程度改善する傾向があることも確認されました。

これまで減塩といえば味噌汁を減らすことと考えられてきましたが、減塩のために味噌汁を減らすことにほとんど意味がなく、それどころか一日一杯の味噌汁のある食生活のほうが血管年齢の指標CAVI値(心臓から足首までの動脈の硬さを反映する指標)を低下させ、血管年齢を10歳程度改善する傾向があることが確認されました。

適度の味噌摂取 高血圧になりにくく動脈硬化予防も 共立女子大 上原教授が研究成果発表で紹介されている共立女子大学家政学部臨床栄養研究室の上原誉志夫教授らの研究によれば、男性102人を対象に行った調査で、1日3回までの味噌汁摂取では食塩の過剰摂取時に比べ血圧への影響はなく、1日1杯味噌汁を飲んでいる場合はCAVI(動脈硬化指標)が低下する傾向がみられたことから、適度な味噌の摂取は血圧を下げ血管年齢を若く保つ作用があることがわかりました。

味噌と血圧の驚きの関係!(2018/5/1、美と若さの新常識~カラダのヒミツ)によれば、味噌の中には、発酵の過程で血圧を下げる成分が生まれているのではないかと考えられ、また、(味噌に含まれる)複数の物質で血圧が下がることが原因ではないかと考えるそうです。

【#林修の今でしょ講座】心筋梗塞検定|血管の回復に良い食事・運動によれば、味噌にはLTP(ラクトトリペプチド)が含まれています。

LTPはアミノ酸の一種で血圧降下、動脈硬化予防が期待できるそうです。

つまり、これらの仮説・研究が正しければ、味噌づくりに関わる企業の方は、減塩ということに振り回されてきたと思いますが、これからは、味噌をとることによって血圧が下がることを世界に向けてPRしてくださいね!







【参考リンク】

有機しょうゆ・みそ詰め合わせセット(YL)

有機しょうゆ・みそ詰め合わせセット(YL) 4,208円(税込)

【関連記事】

大腸ポリープの手術内容・大腸内視鏡検査・大腸ポリープ切除後の食事の注意点|大腸ポリープ手術を受けた患者さんにインタビュー

健康・美容チェック > 胃腸の病気 > 大腸ポリープ手術までの経緯・手術内容・大腸内視鏡検査・大腸ポリープ切除後の食事|大腸ポリープ手術を受けた患者さんにインタビュー 

大腸ポリープ手術を受けた患者さんをインタビューすることができましたので、ご紹介したいと思います。




【目次】

■手術に至ったきっかけ

私が検査を受けるきっかけとなったのは、おなかの膨満感でした。

【関連記事】

常におなかが張っていて、苦しく、あまりご飯も食べることができませんでした。

これまでは数日すると収まっていたのですが、あまりにも長い間膨満感が続いていたので、検査を受けることにしたのです。

検査を受けてわかったのが、胆石と軽度の脂肪肝でした。

しかし、膨満感の原因はわからないまま。

そこで、胃と大腸を調べることになりました。

胃カメラと内視鏡(大腸内視鏡検査)で調べてみたところ、胃はきれいなものでしたが、大腸にポリープが3つ見つかりました。

医師との相談の中で、一つは巨大なポリープであり、手術後の出血が予想されるため、後日大きな病院で手術することになり、残りの2つは小さいので、その病院で手術することとなりました。

■手術内容

手術方法は、内視鏡で見ながら、ワイヤーでポリープ部分をつかみ、電気で焼き切り、クリップで手術箇所をつまむという方法でした。

手術時間は30分。

手術時間は短かったのですが、一番大変だったことは、手術を受けるには、下剤を飲んで大腸にある便をすべて出し切ることでした。

■手術後

手術を含めての入院期間は2泊3日。

入院期間中はもちろん食事は一切なく、点滴を受けていました。(塩あめをなめることはOKでした)

出血しやすいのは、手術当日と翌日だということで、部屋で安静にしていました。

■大腸ポリープ切除後の生活の注意事項

・禁酒すること

・重たいものを持たないこと(出血するおそれがあるため)

・入浴は禁止(シャワーは可)

・長距離運転、遠出はできない

・一週間をかけて普通食に戻す

■大腸ポリープ切除後の食事

今回大腸ポリープ切除手術を受けた方の病院では以下のような食事をするようにアドバイスをされたそうです。

【手術後2-3日】

  • 流動食(おもゆ、スープ等)

【手術後4-5日】

  • やわらかいおかゆ
  • 食パン(耳を取りやわらかいところだけ)
  • 味噌汁(豆腐のみ)
  • ヨーグルト
  • バナナ
  • 茶わん蒸し(具なし)

【手術後6-7日】

  • おかゆ
  • 煮物
  • 煮魚
  • やわらかいもの

【手術後8日】

  • 普通食

■最後に

今回感じたのは医師と患者との信頼関係です。

患者を安心させる医師だと患者も安心できますが、患者を心配させる医師だと患者も不安になります。

今回私が巡り合ったのは幸いにも前者の患者を安心させる医師でした。

ですから、同じ医師という立場でも、自分との相性があると思いますので、そういう医師に手術してもらうというのは重要なことだと感じました。

そして、一つ後悔があるのは4-5年前に同じような膨満感で病院に行った際に、一度大腸の検査を受けたほうがいいといわれていたのですが、その時は受けなかったこと。

早めに受けていればよかったと感じています。

早期発見・早期治療が健康のために重要だなと改めて感じました。

【関連記事】




■手術から3年後の大腸検査|検査前の食事・検査当日・検査結果

【追記(2017/11/14)】

2014年の手術以来久々に大腸検査を受けた方にインタビューができました。

■数日前から寝る前に薬(センノシド:便秘症の治療に主に用いられているそうです)を飲み始めます。

■検査の前日には検査前の食事に切り替えました。

スポーツ飲料を気掛けて飲む。

【主食】

  • おかゆ
  • 素うどん
  • パン(菓子パン以外)
    OK バター・マーガリン・マヨネーズ・ハチミツ
    NG ジャム

【副食】

  • 豆腐
  • 半熟卵
  • ポテトサラダ(生野菜抜き)
  • 具のない味噌汁
  • コンソメスープ
  • 白身魚の煮つけ
  • 刺身

【飲み物】

  • お茶
  • 紅茶
  • ウーロン茶
  • 粒なしジュース
  • スポーツドリンク
  • 牛乳

【おやつ】

  • プリン
  • ヨーグルト
  • ゼリー(果肉抜き)
  • バナナ🍌OK
  • ビスケット

【飲食してはだめなもの】

  • ごはん
  • 野菜
  • 肉類
  • トウモロコシ
  • 豆類
  • 果物
  • きのこ
  • こんにゃく
  • 海藻類
  • コーヒー(回数を減らす)

■検査当日

当日の朝からは大腸の中のものをすべて出すために、経口腸管洗浄剤モビプレップを服用。

■検査結果

今回の大腸検査では、小さなポリープが見つかったものの、小さすぎて(2mm)切除できないのでそのままにしておくということになりました。

新しい発見は、ポリープは小さすぎると取り除くことがかえって難しく、間違えると正常な組織を傷つけてしまうため、手術できないことがある、ということですね。

大腸がんのリスクファクター|国立がん研究センター

大腸がんの大部分は腺腫性ポリープから発生するが,一方,ほとんどの腺腫性ポリープは良性であり,がん化するのは一部である.ポリープの大きさが大きければ大きいほど大腸がんになるリスクが高くなる.また,ポリープのできやすい人は,大腸がんになるリスクが高い.

ポリープの大きさが大きいほど大腸がんになるリスクが高くなり、また、ポリープの出来やすい人は大腸がんになるリスクが高いことから、大腸ポリープをいかに小さく、またできにくくするかは大腸がん予防の一つのアプローチといえます。







■大腸ポリープを予防する方法

続きを読む 大腸ポリープの手術内容・大腸内視鏡検査・大腸ポリープ切除後の食事の注意点|大腸ポリープ手術を受けた患者さんにインタビュー

気候変動でヨーロッパワインがピンチ!?地理的表示(GI;ジーアイ)システムの硬直性が脆弱性の増大につながる可能性




欧州ワインがピンチ 気候変動で〝GI〟難しく 国際研究グループが指摘(2024年12月7日、日本農業新聞)で紹介されている、イタリアなどの国際研究グループによれば、地理的表示(GI;Geographical Indication(ジオグラフィカルインディケーション))の考えが定着している欧州ワインで、約5%の銘柄が今後の気候変動に適応できず生産が難しくなるなど脆弱性がとても高いそうです。特に南ヨーロッパのワイン産地が最も脆弱であるそうです。

Nature誌に掲載されたこの論文を読み、要点をまとめました。

【参考リンク】

  • Tscholl, S., Candiago, S., Marsoner, T. et al. Climate resilience of European wine regions. Nat Commun 15, 6254 (2024). https://doi.org/10.1038/s41467-024-50549-w

地理的表示(GI、原産地に基づいてワインを分類および規制するシステム)の概念は、ワインのアイデンティティを定義し、製品のユニークな特徴と原産地との強いつながりを確立する上で重要な役割を果たしています。実際、世界で最も有名なワインの多くは、ブドウの品種ではなく、その原産地で知られています。

これまでも気候変動は常にワイン造りに影響を与えてきましたが、現在の気候変動の速度は前例のないスピードであり、これまで歴史的に培ってきたもの、具体的には、好ましい立地条件、最適なブドウ品種、伝統的なブドウ栽培方法とマッチしなくなってきています。

例えば、ブルゴーニュとシャンパーニュはピノ・ノワールから作られるワインで知られていますが、ピノ・ノワールのブドウを栽培できなくなった場合、代替のブドウ品種はラベルの資格を得ることができず、また、ワイン産地の規制を改正するプロセスを経ずに、栽培者が地域外からブドウを調達したり、新しい栽培技術を導入したりすることは法律上許可されないそうです。

ワインの特徴をなすテロワール(ブドウ畑を取り巻く環境)という歴史的な考え方がありますが、気候変動への適応には柔軟性が必要だと研究グループは指摘しています。

適切なブドウ品種の開発を制限した狭い範囲のブドウ品種、固定された管理方法など地理的表示システムの硬直性は、脆弱性の増大につながる可能性があります。

現状の厳格な栽培基準や栽培地域を定める方法を維持したままだと、今日知られているワイン産地の多くは今後変化することが予想されます。

「なぜデザインなのか 原研哉 阿部雅世 対談」によれば、ヨーロッパの文化は保守であると書かれています。

ヨーロッパの文化というのは保守だと思うのです。
ヨーロッパにおける保守は「進歩を疑う」ということだと思います。要するに、いかにあなたが天才的な合理性を持っていたとしても、人類が何千年もかけて築いてきたこの叡智をあなた一代で覆すことはできないでしょう、という視点。覆すにしても、その膨大な叡智を覆すのだという重みを持って覆しなさいという慎重な態度が背景にある。積み重ねられてきた文化の堆積の尊厳をすごく大事にしているしそうだと思うんですね。

テロワールというのはその最たるものなのでしょう。

積み重ねられてきた文化の堆積の尊厳を大事にし、人類が築き上げてきた叡智を覆すにはそれ相応の態度で行うべきだというのはその通りです。

ただその叡智を一気に壊してしまうような気候変動が起きているのも私たちは実感しています。

私たち祖先もいろんな環境変化に対応して、試行錯誤を繰り返しながら、その土地にあった作物を作り上げてきたはずです。

地理的表示システムは、気候変動に適応し、テロワールと消費者のつながりを維持しながら、アップデートしていく必要があるのではないでしょうか?

我々の祖先が歴史をつないできたように。

【追記(2025年6月22日)】

豪ワイン農園、気候変動に知恵 「日焼け止め」や「大根」活用(2025年6月22日、時事通信)によれば、オーストラリアのワイン農園は気候変動対策のために、ブドウを猛暑から守る専用の日焼け止めの散布や、干ばつや豪雨で弱った土壌の再生の下草として大根を植えるなどの対策をしているそうです。

〇粘土由来のカオリナイトを主成分とするブドウの日焼け止めを開発。夏にブドウの木全体をコーティングするように散布し、酷暑から保護している。気温が35度を超えると光合成が衰え、ブドウの成熟は遅くなるが、日焼け止めを使うと木の温度上昇を抑え、計画通りに成熟を進められるという。

〇ブドウの木の列の間で野菜を育て、土の湿度を保つとともに、昆虫や微生物のすみかをつくって土を活性化させている。特に大根は地中深くに伸びるため、効果が大きいことが分かった。