by nw10photography(画像:Creative Commons)
(2012/9/15、NEWSポストセブン)
結婚相手に600万円以上の年収を望む女性は合計で33.4%、という数字の調査があります。また、2004年の別の調査では東京都に住む未婚女性の約39%が結婚相手に年収600万円以上を希望するというデータもあります。
この「600万円以上」という数字は未婚女性の口からよく出てくる数字なのですが、自分が仕事を辞めて出産・育児をする時、夫に自分と子供を養えるだけの経済力、つまり「自分の年収×2」を稼いでほしいという考えが背景にあるようです。
ところが、年収600万円以上を稼ぐ独身男性の割合は、わずか5.7%にすぎません。
女性が結婚相手にのぞむ年収として出てくる数字は「600万円以上」なのだそうですが、その年収を稼ぐ独身男性の割合は5.7%なのだそうです。
この独身男性というのは年令にも幅があるでしょうから、女性が望む男性はさらに少ないことが予想されます。
以前、結婚したくても出会いがない。交際相手なし男女とも過去最高という記事や20-30代独身女性、8割が新しい「出会い」を求めるも、1年以上出会いなしという記事を紹介しました。
女性が結婚(家族を作る)を考えるにあたって男性の収入・経済力というものは重要であり、女性が望む収入を持つ男性を探そうとしてもめったに見つからないのではないでしょうか。
そうした女性は、自分自身で運命の出会いを求めるよりも、友人や知人、親戚、職場の上司などから紹介してもらうほうがよいのかもしれません。
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P.S.
現在の若い男性は非正規雇用も珍しい働き方ではなく、また昔のように安定した雇用でもなく、収入が上がるという予測も立ちづらいため、結婚を諦めている人もいるのではないでしょうか。
そうした男性が結婚をあきらめずにいられる社会になればいいですね。
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P.P.S.
結婚・出産を経ても女性がフルタイムで働ける環境になれば、女性が男性に求める収入はそれほど多くなくてもよくなり、結婚できる人は増えるでしょう。そうした会社や社会の体制を整えることが大切です。それには、妊娠出産の前後には1人分の仕事を2人で分担するワークシェアリングのような柔軟な働き方が容認される必要があります。
会社の仕組みとして、女性のライフサイクル(結婚・妊娠・出産・子育て)を基につくり上げることができれば、女性がさらに力を発揮しやすくなるかもしれません。