■1日5時間以上テレビを見る人は、肺塞栓症で死亡する確率が高い
by Caitlin Regan(画像:Creative Commons)
(2016/7/27、時事通信)
テレビを1日平均5時間以上見ると答えた人は、1日平均2時間半未満と答えた人に比べ、肺塞栓症で死亡するリスクが2.5倍だったという。
大阪大の研究チームによれば、1989年ごろ生活習慣に関するアンケートに答えた当時40~79歳の約8万6000人を追跡調査し、2009年までに肺塞栓症で死亡した59人について分析したところ、1日5時間以上テレビを見る人は、肺塞栓症で死亡する確率が高いということがわかったそうです。
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■肺塞栓症(エコノミークラス症候群)とは
自動車の中で避難生活をしている人はエコノミークラス症候群になる恐れがある!?予防法とは?によれば、エコノミークラス症候群とは、文字通り飛行機のエコノミークラスのような狭い座席に長時間足を動かさずにいると血流が悪くなり、その結果足に血栓ができ、その血栓が血流に乗って、肺の血管に詰まる可能性のある病気です。
厚生労働省によれば、エコノミークラス症候群の初期症状は足が赤くなる、足がむくむなどの症状があり、症状が進むと胸の痛みや息切れ、失神などの症状が出て、最悪の場合死亡することもあるそうです。
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■エコノミークラス症候群を予防する方法
●医療用弾性ストッキング
【ためしてガッテン】足の疲れ・むくみ解消&下肢静脈瘤予防グッズ|弾性ストッキング(着圧ソックス)によれば、医療用弾性ストッキングは、足に適度な圧力を加えて余分な血液がたまることを予防し、足の深部にある静脈への流れを助けてくれるそうです。
●長時間同じ姿勢を取らない
●1時間に1度はかかとの上下運動(20~30回)をする、歩く(3~5分)などの足の運動をする
●血液が濃縮されないよう定期的に水分補給する
●時々、深呼吸する
●できるだけゆったりとした服装にする
●足を何かの上に上げた状態で寝る
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