人間の細胞から小さな人工肝臓を作り出す事に成功


人間の細胞から小さな人工肝臓を作り出す事に成功

(2010/11/3、スラッシュドットジャパン)

danceman 曰く、

人間の細胞から人工臓器を作り出す研究を行っている米ノースカロライナ州のWake Forest University Baptist Medical Centerの再生医学研究所は、人間の肝細胞を増殖させ、人工肝臓を作り出す事に成功した(/.本家Gizmag)。

大人の肝臓の平均重量は2Kg程だが、今回作成に成功した人工肝臓は5.7gとかなり小さい。

実際に人に移植して機能するには最低454gは必要とのことだが、肝臓再生の大きな一歩を踏み出すこととなった。

作成方法は、まず動物の肝臓から細胞だけを抜いて「透け透けの抜け殻」(コーラーゲン組織)にする。

血管の網状組織はそのまま残っているので、抜き出した細胞の代わりに前駆細胞と血管内皮細胞を入れる。

これを細胞培養装置に入れて一週間待ったところ、人間の肝組織へと増殖していたそうだ。

肝臓移植を必要とする人の数に比べてドナーが不足していることから、人工肝臓による問題解決が急がれている。

また、新薬の安全性を確認する際に人工肝臓でテストを行うことも視野に入れられており、肝細胞増殖による肝臓の再生に大きな期待が寄せられている。

記事によれば、人間の細胞から人工肝臓を作り出すことに成功したそうです。

ただ、今回作成に成功した人工肝臓は人に移植して機能するにはかなり小さいそうですが、肝臓再生への第一歩と言えそうです。

今回の成功によって、肝臓移植を必要とするドナー不足の解消や新薬の安全性テストなど様々な期待が寄せられています。

また、自分自身の細胞から作られた人工肝臓であれば、より安全な移植も可能になるということかもしれません。(※医学的知識が不足しているため、実際はどうなのかは分かりません)

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