by J.K. Califf(画像:Creative Commons)
結婚したくても出会いが…交際相手なし過去最高
(2011/11/25、産経新聞)
18~34歳の未婚者のうち、「異性の交際相手がいない」とする男性が61・4%、女性が49・5%と、いずれも過去最高となったことが25日、国立社会保障・人口問題研究所の調査で分かった。
一方、結婚願望を持つ未婚者は男女とも8割以上に上り、「結婚したくても、出会いが」という独身者の実態が浮き彫りになった。
国立社会保障・人口問題研究所の調査によれば、「交際相手がいない」とする未婚者が男女とも過去最高(男性が61・4%、女性が49・5%)という結果になったそうです。
大事なポイントは、結婚をしたくないわけではなく、結婚したくても出会いがないという点です。
これによると、「交際相手がいない」とする未婚者は、5年前の前回調査から大幅に増え、男性は9・2ポイント、女性は4・8ポイント増。一方、結婚意思がある人の割合は男性が86・3%、女性で89・4%と多かった。
結婚に対する考え方を尋ねると、「ある程度の年齢までには結婚するつもり」としたのは男性56・9%、女性58・4%。逆に「理想の相手が見つかるまでは結婚しなくてもかまわない」は男性42・4%、女性40・5%だった。
独身でいる理由は、18~24歳では、「まだ若すぎる」など結婚への積極的動機がないことを挙げる人が多かったが、25~34歳になると「適当な相手にめぐり会わない」が最多となり、男性46・2%、女性51・3%だった。
こうした事が起こる背景には社会的な問題が隠れているのではないでしょうか。
調査を行った人口動向研究部の金子隆一部長は「今は“婚活”が脚光を浴びているが、背景にはお見合い文化が廃れる中、結婚相手を探す機会が減っている実態があるのではないか」と分析している。
経済的な理由から結婚すること自体を先送りにしていることも関係しているかもしれませんが、記事にも書かれているとおり、お見合い文化が減っていることや会社内での紹介がなくなっていることなどが考えられます。
1992年に全国の18歳から59歳までの3432人をサンプルにアメリカにおける恋愛行動と性行動を調査した結果によれば、
調査対象となった人々の約68%が知り合いの紹介で配偶者にめぐり合っている。
一方、自力で配偶者と出会った人は32%に過ぎない。
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つまり、ほとんどが誰かの紹介で配偶者に出会っているということです。
社会の仲立ちによる紹介は、独力で事を進める場合よりもリスクは少なく、情報は多い。
ところが、現代社会に生きる人々は、一般に見合い結婚には否定的で、見ず知らずの人と結婚するなどとても想像できない。
自らの運命を生きているのだと私たちがいくら言い張っても、社会的ネットワークがきわめて効率的に縁結びの役を果たしているのである。
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もう少し見合い結婚に対してゆるく捉えるなど、社会的ネットワークをうまく活用していくと考えていくようにしたほうが良いのかもしれませんね。
P.S.
結婚をするとしないとでは、男性の場合、寿命の長さが大きく違ってきます。
結婚生活によって男性の寿命は7年延び、女性の寿命は2年延びることが統計分析からわかる。
男性が結婚すると、死亡リスクは急激かつ大幅に低下する(独身男の愚行をすぐに辞めるため)。
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