けんかの少ないカップルは健康で長生きする!?|彼氏・彼女と早く仲直りするためのケンカの対処法





【目次】

■けんかの少ないカップルは健康で長生きする!?

couple yelling at each other

by Vic(画像:Creative Commons)

けんかが絶えないカップルは長生きしないと判明:米大学調査

(2013/7/8、IRORIO)

米ブリガム・ヤング大学が1,700人の既婚者を対象に、20年の長きにわたって調査、観察した結果けんかの少ないカップルは、日々けんかの絶えない2人に比べ健康で長生きすることがわかった。

米ブリガム・ヤング大学の調査によれば、けんかの少ないカップルは、けんかの絶えない2人に比べ健康で長生きすることがわかったそうです。

■ケンカが健康に与える影響とは?

夫婦仲が悪いと、寿命が縮まる?によれば、夫婦間のコミュニケーションと身体の免疫機能に付いて研究を行ったキーコルトとグレイサーらは、興味深い結果を明らかにしています。

実験では、90組の健康な夫婦に討論を行ってもらい、そのときの態度によって、身体機能数値がどのように変化するかを調査しました。

すると、夫婦が互いに「否定的・敵対的な行動をとる頻度」が多いほど、「身体の免疫機能」が低下することが判明。

さらには、「心拍」や「血圧」も急激な変化を起こすことが分かったのです。

さらに、これらの変化は特に、夫よりも「妻」のほうに、より強く認められました。

免疫機能が低下すると、感染症にかかりやすくなったり、ガン発症率が上がったり、生活習慣病、さらにはアレルギー症状なども悪化することが知られています。

心拍や血圧の急激な変化も、心臓病や脳梗塞などの原因となります。ただでさえ、加齢とともに、免疫機能の低下や、心拍や血圧の不調などは起こりやすくなるもの。

つまり、夫婦が互いに「否定的・敵対的な行動をとる頻度」が多いほど、「身体の免疫機能」が低下することがわかっており、日頃からケンカやストレスの多い結婚生活を続けていると、健康に影響を与え、しまいには寿命を縮めてしまうようです。

【仮説】けんかの少ないカップルが健康で長生きする理由

恋人とイチャイチャするだけで、健康で幸せで長生きできる!?では、その仮説を裏付ける研究を集めました。

「愛してる」の言葉で体温が上昇する!?|パナソニック実験動画

愛の言葉を記した手紙を読み上げると、体温が最低でも+0.3℃、最高では+1.2℃と、6家族の平均で約0.8℃上昇したそうです。

体温が高くなると、免疫力がアップすると考えられます。

健康な人の基礎体温は約36.5℃で、細胞の新陳代謝が活発で、健康で、免疫力も高く、ほとんど病気をしない状態を保つことができます。

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名前(ファーストネーム)で呼びかけられると女性の愛情ホルモンは増加する!?

ファーストネーム(名前)を呼ばれると、愛情ホルモンであるオキシトシンが増加し、ストレスホルモンであるコルチゾールが減少するということがわかったそうです。

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オキシトシンには「幸せホルモン」「安らぎホルモン」「愛情ホルモン」「信頼ホルモン」と呼ばれていて、愛する人と手を握ったり、キスしたリ、ハグするときなど人と触れ合うことで多く分泌されるそうです。

オキシトシンで内臓脂肪の減少と高血糖、脂肪肝の改善、メタボの治療にも期待で紹介した自治医大の研究グループによれば、脳内ホルモン「オキシトシン」を体内に投与すると、食欲低下と脂肪燃焼を促して体重を減少させる効果があることがわかったそうです。

今回の研究によれば、オキシトシンが内臓脂肪の減少と高血糖にも効果があることから、メタボリックシンドロームの解消に有効であるようです。

オキシトシンで痛みやストレスが和らぎ、血圧が下がる|簡単タッチケアの方法|ガッテンによれば、スウェーデンでは「タッチケア」を取り入れており、体に痛みを持つ患者にタッチケアを一週間続けたところ、痛みが軽くなったそうです。

リウマチ治療にもタッチケアが使われているそうで、手の痛みが消えたり、歩くのも楽になったという人がいるそうです。

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高血圧の人に週3回10分間タッチケアを行なうと血圧が下がったそうです。

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乱暴な言動や徘徊をしていた認知症の人にタッチケアをすると、乱暴な言動が減り、徘徊もしなくなったそうです。

痛みやストレス、強い不安に襲われると脳の中では、扁桃体が興奮します。

前頭前野が扁桃体の興奮を抑えているのですが、慢性的にストレスや痛みがかかり続けると、前頭前野では扁桃体の興奮を抑えることができずに、血圧が上がったり、不眠になってしまうそうです。

そこで、身体に触れられることによりオキシトシンが出ると、扁桃体の興奮を鎮めることにより、血圧が下がったり、痛みが治まるそうです。

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キスをするとアレルギー反応が抑制される!?|イグ・ノーベル賞

キスをしたあとには、腫れが小さくなり、アレルギー反応が抑制されることを明らかにしたということです。

■早く仲直りするためのケンカの対処法

●コミュニケーションの取り方を変える

パートナーとのケンカ後に「しばらく口をきかない」と、関係性が壊れ、健康にも悪影響がある!?によれば、「しばらく口をきかない」という『沈黙の制裁』はさらなるコミュニケーション問題を生み出すだけでなく、カップルの親密性を低下させてしまい、関係性が壊れてしまうそうです。

恋人とケンカする(した)ときの解決方法にも書きましたが、その場で解決せずにそのままにしておくと、人によっては、そうした問題をどんどん溜め込んでしまう人がいます。

そして、いったん溜め込んだ感情がコップから溢れ出したとき、しまいにはいわなくてもいいことまでいってしまい、関係性が壊れてしまうのです。

「スマホのチラ見」をすると、親密度が下がり、話を聞いてくれていないと思われてしまう!?でも書きましたが、恋人同士でギクシャクした時に「一度距離を置こう」という経験があると思いますが、そういう問題が起きている原因のほとんどがコミュニケーション不足によるものです。

コミュニケーション不足にもかかわらず、距離を置いてしまったら、ますますコミュニケーション不足に陥り、自然消滅を待つだけです。

問題が起きたときこそ、なぜ怒っているのか、何に対して起こっているのかを伝え、その場で解決するようにした方がいいと思います。

問題が起きたときに、少しずつコップを空にすれば、幸せな気持ちでいれるはずです。

●男性がケンカ中に無視し始めたら、追い詰めない

ケンカがエスカレートすると、なぜ男性は「無視」をするのか?によれば、男性は、ケンカがエスカレートし、心拍数が100を超えると、アドレナリンが出て、非常に攻撃的な感情を抱くようになります。

そこで、男性は、ギリギリのところで女性に手を出すのを回避するために、「無視」という行動に出るそうです。

つまり、男性が「無視」の状態になったということは、「これ以上のケンカは危険」というサインを出しているということになります。

そのため、女性はこの時には追い詰めることなく、あとで冷静になってから話し合う機会を設けたほうが良いようです。

●スキンシップを意識する

スキンシップ(ボディタッチ)の効果|スキンシップで夫婦仲がよくなる!?|あさイチ(NHK)によれば、妻は子供とスキンシップをする機会が多いため、オキシトシンが満たされていることが多いのですが、夫はその機会が少ないために、夫婦関係の悪化をもたらす恐れがあります。

スキンシップというと、性的なことを連想する人もいるかもしれませんが、肩に手をおいて立ち上がったり、ゲームで盛り上がってハイタッチすることも一種のスキンシップです。

日常生活の中で、ちょっとだけ触れる機会をつくっていくことは、今後の夫婦生活を円満にしていくうえで、大変重要なことですので、ぜひスキンシップをとっていきましょう。

■まとめ

幸せな結婚こそ長生きの秘訣と言えそうです。







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