by Scott(画像:Creative Commons)
お酒に弱いのに飲酒・喫煙…食道がんリスク190倍に
(2009/5/14、読売新聞)
顔がすぐに赤くなるお酒に弱い体質の人が飲酒と喫煙をすると、食道がんになるリスクが、飲酒も喫煙もしない人に比べ、最大190倍も高くなることが、東京大学の中村祐輔教授と松田浩一助教の研究でわかった。
同じ体質の人でも、飲酒・喫煙をしないと、リスクは7倍程度に下がった。
東京大学の中村祐輔教授と松田浩一助教の研究によれば、顔がすぐに赤くなるお酒に弱い体質の人が飲酒・喫煙をすると、食道がんになるリスクが190倍になる可能性があるそうです。
何が原因なのでしょうか。
発がん性が指摘されているアセトアルデヒドをアルコールから作る酵素と、アセトアルデヒドを分解する酵素の二つが、食道がんのリスクに関連していることを突き止めた。
アセトアルデヒドをアルコールから作る酵素と、アセトアルデヒドを分解する酵素の2つが、食道がんのリスクに関連しているそうです。
記事によれば、アセトアルデヒドは、お酒だけでなく、タバコの煙に含まれているそうです。
つまり、お酒に弱い人で、2つの酵素を作る働きが弱い人が、飲酒・喫煙をすると、アセトアルデヒドが増えることで、食道がんになるリスクが高くなるというわけですね。
お酒の弱い人は、自身の体質をよく理解し、生活習慣に気をつけることで、食道がんの予防ができそうです。