Appleが医療保険会社と交渉か|ウェアラブルデバイスから得られるデータを保険契約に組み込む!?

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by Tecnomovida Caracas(画像:Creative Commons)




アップル、「Health」アプリケーションで医療保険会社とも協議か

(2014/8/25、CNET)

Appleが米国の複数の医療保険会社と交渉していることが分かった。特筆すべきは、これらの保険会社が、ウェアラブルデバイスから得られるデータを保険契約に組み込むための取り組みをすでに開始していることだ。

APPLEが健康管理アプリ「ヘルスキット」で健康分野に進出というニュースを以前紹介しましたが、今回の記事によれば、Appleは、複数の医療保険会社と交渉を行い、デバイスから得られるデータを保険契約に取り組むことを検討しているそうです。

Bloombergがこの記事で焦点を当てているのは、この医療保険会社2社が、ウェアラブルデバイスの利用を自社の保険契約に組み込んだプログラムも開発しているという話だ。このプログラムの目的は、自社のシステムと共有されたデバイスから得られたデータに基づいた報奨制度を作ることだという。

アメリカでは、雇用主が従業員の健康保険料を負担することが多く、肥満など健康が悪化することによる医療費の増大は問題となっています。

以前紹介したホールフーズ・マーケットを例にあげると、米流通大手ホールフーズ・マーケットでは、医療費の削減のために、従業員へのダイエット支援を行い、ダイエットや健康の改善を行うと報酬が得られるような制度を設けているそうです。

社員割引でダイエット応援 米WHOLE FOODS MARKET

同社は従業員を対象とした自社運営の健康保険に2008年で1億5000万ドル(約130億円)を費やしている。今回の計画は医療費の給付節減を狙ったものだ。
<中略>
すでに同社は、肥満や2型糖尿病など危険度の高い健康問題を抱えている従業員に対し、療養所での治療制度を提供している。
具体的な数字は挙げられなかったが、マッケイ氏によると5~10日間の治療で1人当たり数千ドルの経費がかかっているという。

医療費削減は健康保険料の多くを負担する企業にとっては重要な問題になっており、健康に関するデータをウェアラブルデバイスで集め、それを保険契約に盛り込むというのは、今後いろいろな企業で行われるようになるかもしれません。







P.S.

GOOGLEが「GOOGLE FIT」発表|ANDROIDでウェアラブルガジェット+アプリと健康管理をつなぐという記事で、ウェアラブルデバイスで健康データを集めるという方法を提案しているGoogleが健康に対して本当に考えているのかは疑問を感じると書きました。

それは、Googleの担当者は、健康データを頻繁に集めることによって、それを有効活用させようという考え方なのですが、健康データを集めれば健康になれるわけではないという考え方なので、いささかこのGoogleの担当者の考え方には疑問に思っていました。

ただ、今回Appleと医療保険会社が交渉を行っているのではないかというニュースを見ると、健康管理を個人に任せるのではなく、企業が本腰を入れて管理をしていくという方向に進んでいるように思います。

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