【目次】
■明治や雪印メグミルク、マーガリンのリニューアル|「トランス脂肪酸の低減」「部分水素添加油脂の不使用」
by Veganbaking.net(画像:Creative Commons)
(2018/2/27、毎日新聞)
しかし、米国が規制導入を決めた2015年以降、国内でも消費者のマーガリンに対するイメージが悪化。顧客離れで市場が約2割も縮小したため、国内乳業各社は食感を損なわない代替油脂の開発を進め、「部分水素添加油脂」を使わないマーガリンを実現した。
乳業大手各社が、トランス脂肪酸が多く含まれる「部分水素添加油脂」を使用していない家庭用マーガリンをリニューアルしています。
【参考リンク】
- トランス脂肪酸を多く含む部分水素添加油脂不使用へ 家庭用マーガリン類 2018年3月1日 リニューアル発売(2018/2/8、明治)
- マーガリン安全性訴え 雪印メグミルク、水素添加油脂ゼロに(2018/2/3、ニュースイッチ)
参考画像:トランス脂肪酸を多く含む部分水素添加油脂不使用へ 家庭用マーガリン類 2018年3月1日 リニューアル発売(2018/2/8、明治)|スクリーンショット
雪印と明治の大手2社の新商品におけるトランス脂肪酸の含有量は、使用1回(10グラム)当たり0.1グラム程度。10年前の商品と比べて1割程度まで低減させた。油の高温処理など製造過程で微量に生じる分だけが残っているという。
アメリカ食品医薬品局(FDA)が2018年6月から開始する「部分水素添加油脂」の食品への使用規制の前に、明治では家庭用マーガリン類10商品で部分水素添加油脂を不使用にし、パッケージに「部分水素添加油脂の不使用」・「トランス脂肪酸の低減」を訴求するロゴを付与し、全国でリニューアル発売します。
また、雪印メグミルクも「ネオソフト」など家庭用マーガリン全12品で、同油脂の使用を順次取りやめる方針なのだそうです。
■トランス脂肪酸と健康の関係
トランス脂肪酸を多く含む部分水素添加油脂不使用へ 家庭用マーガリン類 2018年3月1日 リニューアル発売
(2018/2/8、明治)
トランス脂肪酸を過剰に摂取した場合、悪玉コレステロールの増加と善玉コレステロールの減少により、心臓病のリスクを高める可能性が指摘されています。トランス脂肪酸には2つの由来があり、油脂の加工の過程で生じるものと天然に生じるものがあります。
トランス脂肪酸の摂取が細胞死を促す|動脈硬化症の発症のメカニズム解明につながる発見|東北大によれば、トランス脂肪酸を摂取すると、LDLコレステロールを増やしたり、HDLコレステロールを減らすため、動脈硬化などの原因になったり、また、狭心症や心筋梗塞などの心臓の筋肉へ血液を供給する冠動脈が狭くなったりふさがったりすることによって、心臓への血液供給が減少または完全に遮断される病気である冠動脈性心疾患のリスクを増やすことがわかっています。
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