独自の減塩技術「ソルトチップ」とは?販売店はどこ?|高血圧を予防するポイントは「減塩」!

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■高血圧を予防する食事のポイントは「減塩」!

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by Dubravko Sorić(画像:Creative Commons)

食塩をとり過ぎると血圧を上げるといわれています。

日本人の食事摂取基準(2015 年版)の概要|厚生労働省によれば、2015年4月1日より日本人のナトリウム(食塩相当量)の食事摂取基準を男性は1日9グラム→8グラム未満に変更され、女性は1日7.5グラムから7グラム未満に変更しました。

高血圧治療ガイドライン2014|日本高血圧学会

日本人の食事摂取基準(2010年版)では,成人において今後 5年間に達成したい食塩摂取の目標量として男性 9.0 g/日未満,女性 7.5 g/日未満を設定しているが55),平成21年国民健康・栄養調査では,男女とも約70%がこの目標量を超える食塩を摂取していると評価された。また,2012年策定の健康日本 21(第2次)では,2022年までに国民の平均食塩摂取量を8.0 gにすることを目標にした56)。2012年に発表された世界保健機関(WHO)のNa摂取量に関するガイドラインでは,一般成人の食塩摂取量を5 g/日未満にすべきとしており57),本邦の現状はこれに遠く及ばない。

高血圧治療ガイドラインによれば、食塩摂取量は一日6グラム未満となっていますが、WHOの掲げるナトリウム摂取量はさらに低く5グラム未満となっているそうです。

そこで、高血圧を予防をするために必要なことは「減塩」なのですが、減塩食を作るのは大変だと感じる人も多いのではないでしょうか?

今回見つけたのは、塩味が薄い食べ物でも塩味を感じることができて、自然に減塩ができるという減塩技術です。




■独自の減塩技術「ソルトチップ」とは?

慶応医学部ベンチャー大賞、「ソルトチップ」が制す

(2017/3/31、日経デジタルヘルス)

人間が感じる塩味は、舌の味蕾(みらい)と呼ぶ器官に接した唾液の食塩濃度で決まる。ここに関与していない食べ物内部の食塩は「ムダに摂取している」(東氏)ことになる。ソルトチップはここに着目し、微量(0.1gほど)の食塩を含むチップを歯の裏に付け、そこに触れる舌の表面で塩味を感じさせる。水溶性高分子に食塩を分散させた呈味層と粘着層から成り、粘着層で歯の裏にチップをつけると、塩分が薄い食べ物でも十分な塩味を感じられる。チップは6分ほどで溶けてなくなる。

慶応義塾大学大学院 理工学研究科 総合デザイン工学専攻 博士課程の東和彦さんのチーム「L Taste」が開発したのは独自の減塩技術「ソルトチップ」です。

ソルトチップ(微量の食塩を含むチップ)を歯の裏に貼り付けて、塩味が薄い食事であっても塩味が感じられることで、減塩を行ないます。

ソルトチップの販売店は、LTasteによれば、関東圏の病院施設・病院売店で販売されています。

→ 高血圧とは|高血圧の症状・食事・予防・原因・対策 について詳しくはこちら

■まとめ

自分自身で健康管理をしている人はすでに健康に関して意識が高い行動をしていると思われるので、社会的に健康な社会を目指すならば、イギリスの取り組みが参考になるのではないでしょうか。

「所得」「地域」「雇用形態」「家族構成」の4つが「#健康格差」の要因|NHKスペシャルによれば、イギリスでは脳卒中や虚血性心疾患の死亡者数を8年間で4割減らすことに成功したそうですが、その理由としては、イギリス食品基準庁が塩分を減らすように食品の塩分量の目標値を設定したことにあるそうです。

NHKスペシャルの低所得者の疾病リスクに迫った「健康格差特集」に反響の声

(2016/9/21、マイナビニュース)

2006年に85品目の食品に塩分量の目標値を設定し、メーカーに自主的達成を求めた。その理由は、主食であるパンが国民の最大の塩分摂取源となっていたためだが、メーカー側は売れ行き減を懸念。見かねた医学や栄養学などを専門とする科学者団体「CASH(塩と健康国民運動)」がメーカー側に徐々に塩分を下げるように提言した。

この提言に大手パンメーカーによる業界団体も納得し、7年でパンを20%も減塩。こういった取り組みの結果、国民1人当たりの塩分摂取量を15%減らすことにつながり、年間で2,000億円の医療費削減につながったと考えられている。

減塩のための食事を自分で作るのは大変ですが、食品メーカーが減塩に取り組むことによって、全体的に塩分摂取量が減らすことができるというのは大変いい取り組みだと思います。

意識的に健康的な生活習慣を選ぶという時代から、自然と選んでいるものが健康的なものという時代にこれからは変わっていくことが期待されます。

例えば今回紹介した「ソルトチップ」を活用したり、食品メーカーが塩分を極力減らしたものを販売するようになれば、大幅に塩分摂取量を減らせるようになるのではないでしょうか?

→ 高血圧とは|高血圧の症状・食事・予防・原因・対策 について詳しくはこちら







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