■運を大事にする生き方の話
仕事などいろんなことに頑張っている人が「運がいいんだね」といわれると、モヤっとした感情が沸く気持ち、わかります。
おそらく「運がいい」と人にいわれると、「努力<運(あなたが努力したことはどうでもよくって、結果運がよかった)」だと思ってしまって、いやな気分になるものだと思うのです。
一生懸命頑張っている人ほど、そんな言葉に傷つきがちのはず。
人に言われるとなんだかいやな気分になるものですが、自分自身は「運」を重んじるというのが大事なんじゃないかと思います。
そのことを学んだのは、任天堂の山内さんの言葉です。
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任天堂の山内さんは「運を重んじる」人でした。
●人事は尽くせない、努力は際限ない。
●人の力が及ばない運というものはある。
●最後は天が決める。それまで最善を尽くせ。
●いい時は運に感謝する。悪い時は運がなかったと思い、次に行く。
●運に恵まれないときは慌てず泰然と構えて努力せよ。恵まれた時は運に感謝をし、冷然と努力せよ。
決して努力の価値を認めなかった人ではありません。
努力して当然。
だけど、人の力が及ばない運というものがあるのだから、一生懸命頑張って、よかったら運に感謝し、悪い時には運のせいにすればいいと。
「努力すれば夢が叶う。」といいます。
しかし、現実にどんなに努力しても夢が叶わなかった人がいるのも事実。
努力は必ず報われるといわれて育ってきた子供は、報われなかったときに自分を責めてしまう傾向にあり、またあきらめて身を引くという選択を取りづらいそうです。
【参考リンク】
- We tell our kids that hard work always pays off. What happens when they fail anyway?
- https://twitter.com/ichiipsy/status/1143107270676344833
だからこそ、「運を重んじる」考え方は救われるんじゃないでしょうか?
一生懸命頑張りなさい。
だけど最後は天が決めるもの。
だからいい時には運に感謝し、悪いときには運がなかったと思って、次に進めばいい。
そう教えれば、自分を責めてしまうこともなく、また新しい選択をできるとおもうのです。
「運」には別の呼び方があるのを「荘子」の本で知りました。
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「天道は運りて積む所なし、故に万物成る」という言葉があるのですが、「運りて(めぐりて)」とは変化し続けるという意味なのだそうです。
言葉遊びかもしれませんが、努力すること≒変化し続けることと読み替えてしまえば、努力≒変化し続けること≒運ともいえるかもしれません。
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”人間は、世の中で生じる出来事の因果関係を、自分たちが思っている以上に誤って把握している(「運を実力と勘違いする」)。だが、そのことに気づかない。”
「まぐれ」(著:ナシーム・ニコラス・タレブ)
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人間ってやつ、運が悪くなると、たいていは己が招いた災いだというのに、それを太陽や月や星のせいにしやがる。
「リア王」