「ありのままの自分」と「なりたい自分」を等価に扱うのがこれからの時代のテーマ

「ありのままの自分」と「なりたい自分」を等価に扱うのがこれからの時代のテーマ

「ありのままの自分」と「なりたい自分」を等価に扱うのがこれからの時代のテーマ
「ありのままの自分」と「なりたい自分」を等価に扱うのがこれからの時代のテーマ

unsplash-logoAmir Geshani

インスタグラムにおいて、修正をかけたアカウントが「リンスタグム」で、ありのままの自分を出すアカウントが「フィンスタグラム」と呼ばれているそうですが、これはありのままの自分となりたい自分が入れ替わった面白い現象が起こっています。

写真の過剰レタッチ問題もありのままの自分となりたい自分をどの程度のバランスで表現するかの問題です。

つまり、今現実に起こっている問題は「ありのままの自分となりたい自分」をどのように表現するかなのです。

vTuberが注目されているのも「なりたい自分」で生きていくことにありますし、整形も「なりたい自分」になるための一つのアプローチです。

このように、今の時代のテーマはありのままの自分でいられる居場所・コミュニティを作るのか、それとも何らかの方法でなりたい自分になっていくのか、なのです。

しかし、この問題は実は二者択一ではないのではないでしょうか?

例えば、フェイクドキュメンタリーはウソの中に真実が紛れ込んでいるかもしれないように、真実かウソかを考えるよりもそれ自体を楽しむようになっていきます。

このことを表現していたのが今敏監督だと思っています。

現実と虚構を区別することなく等価に扱うとは、「ありのままの自分」と「なりたい自分」を等価に扱い、一つの世界として楽しむ姿勢がこれからの時代に必要なものになっていくのでしょう。