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■室温を2.5度上げると頻尿・過活動膀胱4割減!
by J m(画像:Creative Commons)
室温2.5度上げれば頻尿4割減 大学などの調査で証明(2020/1/6、西日本新聞)で紹介されている産業医科大や北九州市立大などの研究グループによる5年間にわたる大規模調査によれば、寒い部屋で暮らすとトイレが近くなるという経験則の証明を行い、冬に就寝前、室温を2.5度以上高くすると「過活動膀胱(ぼうこう)」の有病率が約4割減る傾向を確認しました。
”就寝前の室温が低い住宅ほど、過活動膀胱症状を有する人が有意に多い。”
参考資料:住宅内の室温の変化が居住者の健康に与える影響とは?調査結果から得られつつある「新たな知見」(国土交通省、日本サステナブル建築協会)https://t.co/sudJjWbuz5#頻尿#過活動膀胱 pic.twitter.com/2k3q0BOOX2
— 4050health (@4050health) January 6, 2020
また、断熱改修等による居住者の健康への影響調査によれば、室温が安定すると血圧の季節差も縮小するという知見も得られているそうです。
■過活動膀胱とは?
頻尿の原因となる病気|男性の前立腺肥大症や過活動膀胱・女性のぼうこう瘤や慢性ぼうこう炎・糖尿病・腎機能低下・更年期障害
糖尿病が原因の頻尿と通常の頻尿(トイレが近い)の見分け方|糖尿病の症状チェック
過活動膀胱は、蓄尿(尿を溜める)という膀胱機能の障害です。
過活動膀胱になると、膀胱の柔軟性が低下し、膀胱が過敏に反応して、少量の尿でも尿意を感じ、我慢できなくなります。
「急に尿意をもよおす(尿意切迫感)」、「ひんぱんにトイレに行く(頻尿)」、「我慢ができず漏れてしまう」といった症状があります。
■まとめ
夜間頻尿(夜にトイレに行きたくなり頻繁に目が覚める)の問題は良い睡眠が得られないこと。
頻尿になると、夜寝ていても尿意を感じて目を覚ましてしまい眠れなくなったり(睡眠の質が悪くなる)、何度もトイレに行く必要があるなど生活の質が低下します。
睡眠の質を向上させることは生活の質の向上が期待されるため、夜間頻尿を予防させる方法として室温を高くする方法を採用することは非常に重要になってきます。
また、この記事によれば、世界保健機関(WHO)が18年に出した「住宅と健康に関するガイドライン」に、冬季の最低室温は18度以上とするよう勧告しているそうですが、今回の調査で、国内では九州に冬季18度以下の家屋が多いということが確認されているそうです。
健康的なライフスタイルをおくるためにも、家屋に対する考え方を今一度見直すことが必要ですね。
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