Marvin Meyer|unsplash
SOMPOホールディングスがDXを積極的に行なっているニュースを見かけます。
SOMPO、ティアフォーと資本提携契約を締結 https://t.co/MvU8GHERKH
✅「自動運転」より得られる車両・走行・乗客・位置など各種データと、モビリティ事業(カーシェアリング、駐車場シェアリング等)から得られるデータなどを組み合わせ、MaaS やスマートシティの分野において新事業の想像を目指す
— 健康美容ブログ「HAKUR」|女性の知りたいがココにある! (@4050health) August 28, 2020
SOMPO と Palantir による「安心・安全・健康のリアルデータプラットフォーム」の立ち上げhttps://t.co/FUxQwYZe5S
✅Palantir のソフトウェア Foundry の技術を活用した製造、自動車走行、物流、輸送などを含む様々なオペレーションから生成されるリアルデータを統合・分析し、利活用していく
— 健康美容ブログ「HAKUR」|女性の知りたいがココにある! (@4050health) August 28, 2020
SOMPO×LINEプラットフォーム(8,300万人の経済圏)https://t.co/bAuvNg3I2r
✅顧客接点+情報管理(AIチャットボット)
✅事故対応(LINE事故対応・AI自動修理見積)
✅保険商品
LINE Financial、コミュニケーションと InsurTech を融合したスマホ特化型保険サービスhttps://t.co/ZWecekhQVG pic.twitter.com/4N4h2Ge6EI— 健康美容ブログ「HAKUR」|女性の知りたいがココにある! (@4050health) August 28, 2020
SOMPO×ナビタイム×LayerX(ブロックチェーン技術を活用したMaaS領域における実証実験を開始https://t.co/keG7HhY2z6
✅保険会社において大量の紙のやり取りが残る事故情報の収集・査定ならびに保険金支払業務の自動化を試みる
✅スマートコントラクトを活用 pic.twitter.com/2pgTkfd866— 健康美容ブログ「HAKUR」|女性の知りたいがココにある! (@4050health) August 28, 2020
なぜこれほど熱心に取り組んでいるのかと疑問に思ったのですが、SOMPOホールディングスの楢﨑 浩一グループCDO・常務執行役員のこのコメントがその答えになっています。
✅SOMPOは「保険が必要ない世界」=安心・安全・健康のテーマパークを目指す
✅従来の保険は事故や病気になってから必要になるものだったが、これからは、デジタルシフトし、事故を起こさせない、病気にならないような、安心・安全・健康な暮らしを支えるサービスを提供するhttps://t.co/MNydIUrz8n— 健康美容ブログ「HAKUR」|女性の知りたいがココにある! (@4050health) August 28, 2020
SOMPOが目指す「保険がいらない世界」、デジタル変革で実現へ
(2019/2/19、日経XTECH)
「保険会社はデジタル変革のいちばんの被害者だ。であれば、自分達で率先して(現状を)破壊し、率先してデジタル戦略を推進していくことを目指した。既存の保険商品を販売するのではなく、安心・安全・健康な暮らしを支えるサービスを提供する」(楢﨑氏)
保険会社がDXの一番の被害者になるのだから、自らディスラプト(破壊)をして、積極的にデジタルシフトを行ない、従来の保険は事故や病気になってから必要になるものでしたが、これからは事故を起こさせない、病気にならないような、安心・安全・健康な暮らしを支えるサービスを提供する企業に変わろうとしていました。
分かりやすいのが自動車保険です。
最近注目されているのは、テレマティクス保険です。
テレマティクス保険とは、テレマティクスを利用して、走行距離や運転特性といった運転者ごとの運転情報を取得・分析し、その情報をもとにしたリスクに応じて保険料設定を行う自動車保険です。
テレマティクス保険は「より保険料を安くしてほしい」「保険料の計算をドライビング技能や運転距離などをもとに公平にしてほしい」というユーザーの思いをくみ取った保険といえます。
なぜ2019年のテスラの年間販売台数はトヨタの1/30にもかかわらず、高い評価を受けているのか?については「MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣」を参考にするのがおすすめです。 pic.twitter.com/JhueOBHYWx
— 健康美容ブログ「HAKUR」|女性の知りたいがココにある! (@4050health) July 5, 2020
直近でもTesla(テスラ)は走行履歴データを活用したテスラ専用の自動車保険を提供しており、自動車会社自身が保険会社のライバルになりつつあるのです。
そしてさらに来る未来が自動運転です。
SOMPO 2020年8月版https://t.co/bAuvNg3I2r
🚗自動車保険を中心に保険料収入が拡大→自動運転の時代になるとどうなる?
💻デジタル戦略→IoTを活用したデータ利活用?
例:パラマウントベッドとの睡眠データ+食事、投薬、
アクティビティ等データ×Palantir(分析) pic.twitter.com/i88hw6ePcO— 健康美容ブログ「HAKUR」|女性の知りたいがココにある! (@4050health) August 28, 2020
これから自動運転の時代になることが期待されていますが、もしそうなった場合、ほぼ事故ゼロの時代が訪れるわけですから、自動車保険が必要なくなってしまいます。
日本の損害保険市場は、自動車保険を収入に保険料収入が拡大しているのですが、もしかすると、自動車保険分野の保険料収入がゼロになってしまう未来も考えられるわけです。
今はものすごい収益性の高い事業であっても、自動運転の時代になった途端に崖っぷちに立たされてしまうのです。
健康に関する保険の分野にもIT企業が参入をはじめています。
Alphabet傘下でヘルスケア事業を行なうVerilyが、保険子会社Coefficientを設立し、保険事業に参入。ヘルスデータ、ウェアラブル端末を活用した保険になるんでしょうか?https://t.co/QLZLNM2eWB
保険とIoTを融合した健康増進サービスの開発に注目!https://t.co/rZ5TpGcSTj
— 健康美容ブログ「HAKUR」|女性の知りたいがココにある! (@4050health) August 28, 2020
保険とIOTを融合した健康増進サービスの開発に注目!|ウェアラブルデバイスをつけて毎日運動する人は生命保険・医療保険の保険料が安くなる!?によれば、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険株式会社はFitbitを導入し、健康と運動データとの関係を分析する取り組みを行い、今後の新しい保険商品の開発を検討しているそうです。
justInCaseは前月の「歩数」と「BMI」によって毎月保険料割引額が変わる健康増進型医療保険「歩くとおトク保険」をローンチ。https://t.co/aOwYKhuqLR
東京海上日動あんしん生命の「あるく保険」(アプリで計測した健康増進活動に応じて保険料をキャッシュバック)に近い。https://t.co/G0IiUffSpc https://t.co/wBokiMLvSE
— 健康美容ブログ「HAKUR」|女性の知りたいがココにある! (@4050health) September 3, 2020
今後、ウェアラブルデバイスから得られるデータにより、運動をする機会が多い人が病気になるリスクが低いということがわかったとするならば、そのデータに基づいた新しい保険商品(例:ウェアラブルデバイスをつけて、毎日運動をしている人は保険料が安くなる)の開発が検討されていくでしょう。
従来の医療保険:年齢や性別などがデータのもとになり、健康的なライフスタイルをしているかどうかなどは指標に入っていないため不公平感がある
従来の健康増進保険:健康診断書など過去のデータを元にしたもので、健康的なライフスタイルをしている人にとって得をする保険に
ヘルススコア保険:平均歩数やBMIといった毎月の健康データを元にしたもので、健康増進活動をした分だけ保険料が毎月変動する保険に
ヘルススコア保険2.0:IoTデバイスの進化に合わせて、血糖値や血圧、心拍数などの健康データをモニタリングすることにより、保険料率が変動する保険に。さらに言えば、保険というよりも健康サポートサービス企業へのシフトチェンジの可能性も。
こちらも「より保険料を安くしてほしい」「保険料の計算を健康データなどをもとに公平にしてほしい」というユーザーの思いをくみ取った保険といえます。
従来の保険は事故や病気になってから必要になるものであり、また公平感のないものと感じるユーザーも多かったため、そこに新たな企業が参入してこようとしてきているわけです。
だからこそ、今の段階からDXに積極的に取り組んで、保険会社自身が安心・安全・健康な暮らしを支えるサービスを提供する企業への形を変え、自ら「保険のいらない世界」を作り上げようとしているわけです。
今回新型コロナでは事業をこのまま継続するかそれとも辞めてしまうかという決断に迫られている企業も多いことでしょう。
SOMPOホールディングスのように積極的にデジタルシフトに取り組む姿勢を参考にしていきたいですね。
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