【やり投げ金メダル】北口榛花選手の栄養補給とゲン担ぎのアイテムは「カステラ」!どこのカステラが話題に!アスリートの栄養補給とカステラの相性は?【パリオリンピック2024】




パリ五輪・陸上女子やり投げ・決勝で北口榛花選手が金メダルを獲得しました!

その際に話題になったのが「カステラ」を食べるシーン。

もぐもぐタイム 金メダル・北口榛花のパワー補給は「カステラ」 陸上女子やり投げ【パリオリンピック2024】(2024年8月11日)

なぜカステラを食べているのでしょうか?

北口榛花 パティシエ父のカステラより「安心できるブランドの方が…笑」げん担ぎカステラで金

(2024/8/11、日テレNEWS)

このカステラを食べる行為、北口選手にとって“げん担ぎ”と知られ、過去には「他の選手はあんまり食べてないんですけど、競技時間が長いので合間に時間があるので食べる。最初に日本記録出したときにカステラを食べていて、そこからいい記録が出たから続けて」とその理由を話していました。

栄養補給とゲン担ぎでカステラを食べているようですが、カステラとアスリートの食の相性はどうなのでしょうか?

高齢者でも食べやすいカステラ「なめらかすてら」の開発|高齢者の低栄養の問題と嚥下障害の問題を解決する|ゆめカステラプロジェクトによれば、カステラはエネルギー量が高いため、栄養量やタンパク量が不足しがちな高齢者にとって理想的な食品として注目されていることを紹介しました。

カステラとスポーツ(アスリート)との関連について調べてみると、いろんな企業がアスリートの補食としてのカステラを提案しています。

カステラ×スポーツ(福砂屋)

石 川:カステラが、試合前の補食として良いという情報は、スポーツ栄養の世界ではかなり以前からあるものです。 その理由は、エネルギー源としての炭水化物が、原材料の小麦粉や砂糖などで、消化の良い状態で摂取できるから、だと思います。

石 川:ものは口に入れただけではなく、小腸で吸収されなければいけません。吸収するには、食べたものを吸収される形にしなければいけないのと、食べたものが、9~10mもある消化管を進みながら小腸まで運ばれないと吸収できないのです。 実は、運動した直後というのは唾液も出にくいし胃も動きにくいという、交感神経優位の状況になっています。そのため私は通常、運動の直後に固形物を食べてはダメ、と言っているんです。この条件では、カステラが食べられる範囲ぎりぎりのものです。

スポーツカステラ(千鶏カステラ本舗)

カステラは栄養学的にみると三大栄養素の「糖質・脂質・タンパク質」はもちろん、卵に含まれる「必須アミノ酸」を効率的に摂れる「完全栄養食」なのです。

エネルギー補給食品としての長崎カステラの問題点は、エネルギーの質は申し分ないのですが、その補給が一時的で長続きしないという点にありました。
これを解決したのが三井製糖㈱が世界で初めて量産化に成功した消化・吸収速度が穏やかに進む天然の糖質「パラチノース」です。

スポーツのための補食用カステラ「V!CASTELLA」(文明堂)

「たんぱく質の補給ができる行動食がほとんどない」「極地の冒険では運ぶことのできる食糧の量・質が限られる」といったこれまでの制約下に於いて、弊社が提供した製品は、「極寒の北極圏という特殊な環境下でも凍結することなく手軽に、たんぱく質、エネルギーを美味しく摂取できる有効な行動食」であることが明らかになりました。

これらの情報をまとめると、次の通り。

  • カステラはスポーツ栄養的に試合前の補食としてよい。理由は消化の良い状態で摂取できるため。
  • 消化・吸収するためには小腸まで運ばれないと吸収できないが、運動直後は唾液も出にくくいも動きにくいため、本来固形物を避けた方がよいが、カステラは食べられる範囲ギリギリの食べ物

■「どこのカステラ?」が話題に!

北口選手のそのほかの記事ではお父さんがパティシエでお父さんが作ったカステラと思いきや「ブランドのモノ」ということだったので、セブンイレブンのような大手コンビニチェーン、先ほど紹介したメーカーのカステラの可能性が高いのではないでしょうか?

■まとめ

錦織圭選手のコンディショニング戦略(栄養管理・ピリオダイゼーション・ケガの予防)によれば、アスリートにとって最も重要なのは、試合や練習までに、いかに多くのエネルギー源=糖質を蓄えておけるかであり、運動で空になった糖質と、筋肉の材料となるたんぱく質をいかに素早く摂取できるかという点にあるそうです。

そして、特に気を付けたのが、運動直後の栄養補給

身体に備わっている回復力が最も発揮されるこのタイミングで、十分な糖質とタンパク質を取れていれば確実な回復ができますが、そうでなければ回復できる幅が狭くなってしまうそうです。

 「たとえば練習と試合では、特別なドリンクを用意している。もちろん選手ごとの好みがあるので、すべて強要するわけではない。話し合いのうえで水のみを飲む選手もいる。だが、科学的見地から、何を口にすべきかはある程度のスタンダードができつつあるんだ」

マンチェスター・シティでは血液検査をして選手に食品のアドバイスや栄養ドリンクを準備しているによれば、マンチェスター・シティでは、血液検査を行なって、必要な食品のアドバイスを行ったり、選手一人ひとりに合わせて作られた栄養ドリンクを用意しているそうです。

「練習・試合における栄養補給」はパフォーマンスを維持する・高めるだけでなく、ケガをしづらい体を作るためにも重要なので、アスリート自身だけでなく、アスリートを支えるコーチやチーム、子供の時は親御さんがしっかり学んでいきたいですね。







【関連記事】