ドラえもんの声で親しまれた大山のぶ代さん死去、晩年は認知症を患い、夫が介護生活を著書に

大山のぶ代さん死去 90歳 晩年は認知症を患うも…高いプロ意識 17年死去の夫が介護生活を著書に(2024年10月11日、スポニチアネックス)によれば、「ドラえもん」や「サザエさん」のカツオ役の声で親しまれた大山のぶ代さんが9月29日に老衰のため亡くなったことが分かりました。90歳でした。

晩年は認知症を患っており、2017年に亡くなった夫の砂川啓介さんは壮絶な介護生活を著書に残しています。

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■認知症のリスク要因

●英医学誌The Lancet(ランセット)に掲載された論文によれば、認知症の予防につながる9つのリスク要因は、中年期の聴力低下・中等教育の未修了・喫煙・うつ・運動不足・社会的孤立・高血圧・肥満・2型糖尿病で、例えば、聴力が低下すると、周囲から通常受け取るたくさんの情報が得られなくなり、社会的に孤立することにより、認知症になるリスクが高まるそうです。

→ 認知症の予防につながる9つのリスク要因|中年期の聴力低下・中等教育の未修了・喫煙・うつ・運動不足・社会的孤立・高血圧・肥満・2型糖尿病

難聴は認知症の最大の原因になる!?(日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会)によれば、難聴によって、音の刺激や脳への情報量が少ない状態になると、脳の萎縮や、神経細胞の弱まりが進み、それが認知症の発症に大きく影響することが明らかになってきているそうです。

認知症の発症リスクが高いのは、脳卒中の経験がある人、糖尿病や心臓病の持病がある人、握力が弱い人、うつ傾向がある人で紹介した国立長寿医療研究センターなどのチームによれば、難聴の人はそうでない人に比べて1・4倍認知症を発症するリスクが高いそうです。

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■まとめ

60代の先輩が早いうちからやっておけばよかったと後悔していることとは?によれば、60代になると「認知機能の低下」や「歩行困難などの運動機能の低下」、「耳が聞こえづらくなるなど聴覚機能の低下」に対する不安が増加しています。

厚生労働省の「2019年 国民生活基礎調査の概況」によれば、介護が必要となった主な原因の、第1位は認知症(要介護者)。

英医学誌The Lancet(ランセット)に掲載された論文によれば、認知症のうち3件に1件は脳の健康によい生活習慣・行動をすることにより予防できる可能性があるそうです。

認知機能の低下を予防するためにも、運動する機会を作る、食生活を見直す、社会的交流をもつ、聴力チェックなどの対策を早いうちからしていきたいですね。

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