実は寒暖差アレルギーはアレルギーではない!って知ってた?/寒暖差アレルギーを予防する方法(食材)とは?




■実は寒暖差アレルギーはアレルギーではない!って知ってた?

寒暖差によって鼻水や鼻づまり、くしゃみなどの症状が現れる「寒暖差アレルギー(血管運動性鼻炎)」を目にする機会が増えていますが、実は「寒暖差アレルギーはアレルギーではない!」って知ってましたか?

これはお医者さんから聞いたんですけど、アレルギーとはアレルゲンとなるたんぱく質に対する免疫反応であって、たんぱく質がないものはアレルギーではない、つまり、寒暖差はアレルギーではないというお話。

つまり、寒暖差アレルギーは一般的なアレルギー症状と似ているものの、そのメカニズムは全く違うということなんです。

■寒暖差アレルギーを予防する方法

寒暖差アレルギーを予防・対策する方法は、気温の急激な変化に対応するために、気温に合わせた着衣にすること。

花粉症でも風邪でもない!?寒暖差アレルギーとは?によれば、加藤士郎 筑波大学付属病院臨床教授によれば、寒暖差アレルギータイプの人は、食物アレルギーや花粉症などのアレルギー疾患を持っていて、寒暖差アレルギーを併発しやすく、またやせ型で冷え性の人が多いそうで、血流が悪いため自律神経の働きが上手くいっていないために寒暖差アレルギーが起きているようです。

つまり、もともとアレルギー体質の人は寒暖差アレルギーを起こしやすいので注意が必要で、またやせ型や冷え性の人は自律神経のバランスが乱れやすいので注意が必要なんですね。

そのため、加藤士郎 筑波大学付属病院臨床教授によれば、寒暖差アレルギーの改善には、冷え性や月経不順、更年期障害といった症状に使われる、体を温め、血流を良くする働きのある当帰芍薬散や桂枝茯苓丸を使ったり、猪苓などの生薬でできた五苓散(水分の循環がよくなると血液循環がよくなり、さらに余分な水分が代謝されて冷えも改善される)を併用することを勧めていました。

2024年10月22日放送の「カズレーザーと学ぶ。」では日本医科大学大学院教授の大久保公裕さんによれば、筋肉や血流を増やすのに役立つたんぱく質(大豆・ささみ)、たんぱく質をエネルギーに変えるビタミンB群(カツオやマグロの赤身)、体を温め血流をよくする香辛料(唐辛子、生姜)を寒暖差アレルギー予防食材として紹介していました。

ちなみに、痩せる脂肪!褐色脂肪組織BAT(褐色脂肪細胞・ベージュ脂肪細胞)を活性化させる方法・食べ物【美と若さの新常識~カラダのヒミツ~】【たけしの家庭の医学】によれば、皮膚表面にある温度センサー「トリップチャネル(Transient Receptor Potential(TRP))」が温度に反応すると、その信号が脳に伝えられ、褐色脂肪を活性化させるのですが、このトリップチャネルは口の中や胃、腸管にも存在し、食べ物によってトリップチャネルを刺激することができるそうで、そのトリップV1(TRPV1)を刺激する食品の中に唐辛子や生姜が含まれていたことから、このあたりに共通するヒントが隠れているのかもしれませんね。

●トリップV1(TRPV1)を刺激する食品

  • 唐辛子(カプサイシン)
  • 黒コショウ
  • 生姜
  • 青魚(DHA・EPA
  • 緑茶(カテキン)

■まとめ

寒暖差に弱い人は、もともとアレルギー体質の可能性が高く、またやせ型や冷え性の人(自律神経の乱れのサインがある?)も多いので、体を温めることや血流をよくすること、自律神経を整えることを意識して、1)食事(たんぱく質・ビタミンB群・香辛料)、2)運動(早歩き、ウォーキング)、3)入浴(半身浴)をするといいのではないでしょうか?

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