令和4年「国民健康・栄養調査」の結果によれば、成人の野菜の摂取量が過去最少となったことが分かったそうです。
具体的には、野菜摂取量の平均値は 270.3 g であり、男性 277.8 g、女性 263.9 g で。この 10 年間でみると、男女とも有意に減少していることがわかります。
低所得者ほど穀類摂取が多く、野菜・肉類は少ない、喫煙者の割合が多い|厚労省調査で紹介した厚生労働省が行なった2014年の国民健康・栄養調査によれば、世帯の所得が低いほど、野菜や肉の摂取量が少ないことがわかっています。
「所得と生活習慣等に関する状況」のグラフから見えてくるもの|厚生労働省調査によれば、男女問わず、年収が高い人ほど野菜摂取量が多い、もしくは、野菜摂取量が多い人ほど年収が高いといえます。
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「所得」「地域」「雇用形態」「家族構成」の4つが「#健康格差」の要因|#NHKスペシャルによれば、低所得者は精神疾患・肥満・脳卒中・骨粗しょう症になりやすいというデータがあるそうです。
その理由は所得が少ないと炭水化物中心の食事になり、カルシウムやビタミンなどの摂取量が少なくなることが指摘されています。
実際、「国民健康・栄養調査」でも世帯年収と食事内容の相関関係が明らかになっている。年収が200万円以下だと一日の野菜摂取量は平均254gだが、600万円以上だと同322gとなっており、実に2割もの開きがある。
ビタミンA・カルシウム・ビタミンB1 日本人に足りていない栄養素ベスト3(佐藤秀美)|#世界一受けたい授業によれば、日本人に足りていない栄養ベスト3はビタミンB1、カルシウム、ビタミンAなのだそうです。
所得が少ないと炭水化物中心の食事になり、カルシウムやビタミンなどの摂取量が少なくなる傾向にあることと日本人に足りていない栄養ベスト3はビタミンB1、カルシウム、ビタミンAということを考えると、日本全体が低所得の生活習慣になっているとも考えられます。
今回の調査で成人の野菜の摂取量が過去最少になったことは、もしかすると、日本全体が低所得になっている傾向にあるサインなのではないでしょうか?