アメリカで行われた研究によれば、1か月あたりの平均射精回数が21回以上の男性は、4から7回の男性に比べて前立腺がんを発症するリスクが2割前後低いという結果が出ています。
【参考リンク】
- Rider JR, Wilson KM, Sinnott JA, Kelly RS, Mucci LA, Giovannucci EL. Ejaculation Frequency and Risk of Prostate Cancer: Updated Results with an Additional Decade of Follow-up. Eur Urol. 2016 Dec;70(6):974-982. doi: 10.1016/j.eururo.2016.03.027. Epub 2016 Mar 28. PMID: 27033442; PMCID: PMC5040619.
射精しすぎると、前立腺がんのリスクが上がると思っていた人もいるかもしれませんが、今回の研究によれば、射精回数の頻度が多いと前立腺がんのリスクが低いというそのメカニズムはわかっていないものの、前立腺がん予防のためには大事なことと言えそうですね。
ちなみに、「精子戦争」(著:ロビン・ベイカー)によれば、
思春期から30歳ころまでは、男は平均的に毎日約3億の精子を製造し、週に3から4回、射精する。50歳までには、精子の製造量は減って1日1億7500万となり、射精は週に2回行われる。75歳までには更に減って、精子の製造量は1日2千万となり、射精も月1回以下となる。
と書かれており、男性の健康状態(若さを含む)と射精回数(精子の製造量の多さを含む)が何らかの目安になるかもしれません。