20代から尿漏れに悩む男女が急増!男性と女性では尿漏れのメカニズムが違う!尿漏れ改善法とは?【カズレーザーと学ぶ。】




2025年6月3日放送の日本テレビ「カズレーザーと学ぶ。」のテーマは「20代から悩める男女が急増…尿漏れの正体と最新改善法!」でした。

解説:高橋悟教授(日本大学医学部)

■20代から尿漏れに悩む男女が急増

20歳以上8割に「排尿」の問題 若い男性でも排尿後の失禁や尿漏れ(2024年5月4日、京都新聞)で取り上げられていましたが、20代から90歳の男女の約8割が何らかの排尿にまつわる問題を抱えており、近年は若者の中でも排尿後の失禁や尿漏れに悩む人が多くいることがわかりました。

■男性と女性では尿漏れのメカニズムが違う!

約1300万人が過活動膀胱に悩む!一番の悩みは「夜間頻尿」/男性は「チョイ漏れ」、女性は「力み漏れ」、高齢者は「腹圧性尿失禁」に悩みによれば、男性は「チョイ漏れ(排尿後尿滴下;排尿が終わった後に、尿で下着を濡らしてしまう)」、女性は「力み漏れ(腹圧性尿失禁;くしゃみをしたり、重いものを持ったりした際に、尿が漏れてしまう)、高齢者では半分近くの方が腹圧性尿失禁を経験していることがわかりました。

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【男性】

男性の排尿の後からまた尿が垂れてくるような“追っかけ漏れ”の原因は、尿道を閉めて尿を出し切る球海綿体筋が衰えているためであり、男性機能の低下とも関係があるそうです。

【探偵ナイトスクープ】尿漏れが気になる男性必見!「残尿を出し切る股間のツボ」を発見!?/残尿解消には排尿後にしぼり出す「ミルキング」がいい!?で紹介したミルキングとは、ホースを絞るように、陰のう(睾丸の入った袋)裏側の付け根部分を圧迫しながら、しぼり出す方法です。

残尿の悩みの解消には、「振る」「絞る」「待つ」などの対策もありますが、排尿後に、乳しぼりの要領で尿道にとどまった尿を外に出し切るために、ミルキングをするとよいそうです。

【女性】

女性の場合に多いのは笑ったり、重いものを持ったり、くしゃみをしたりなどおなかに力が入った時に尿が漏れてしまう「イキみ漏れ」「力み漏れ」です。

その原因は1)骨盤底筋が薄いことで尿道を締める力が男性よりも弱くなりやすいから、2)妊娠中と出産後は膀胱に胎児の荷重が加わる上に、骨盤を開くホルモンが分泌されることで骨盤底筋の締め付けが弱まり漏れやすくなるから、3)赤ちゃんが産道を通ることで、骨盤底筋がダメージを受け、尿が漏れやすくなってしまうから、と女性特有の理由があります。

ただ加齢や妊娠による影響の少ない若い世代で尿漏れが増えている理由としては

加齢や妊娠による身体的変化の少ない若い世代でも尿漏れが増加している理由として、「長時間のトイレスマホ(便座は中央に穴が開いているため普通の椅子よりも骨盤底筋に余計負荷がかかりやすい)」があると海外の研究者が警鐘を鳴らしているそうです。

●骨盤底筋トレーニング

1)椅子に深く腰掛けて太ももと背中が直角になるような姿勢で座る。この時に椅子の背もたれにはもたれないようにするのがポイント。
2)肛門を締めることを意識して、10秒キープ。

このトレーニングを1日45回行うと尿漏れが3か月で改善するそうです。

【補足】

【続】ばあちゃん(母)、泌尿器科へ行く!/筋力(骨盤底筋)不足による尿漏れによれば、通常お腹に腹圧がかかると骨盤底筋という筋肉が尿道を支えることで尿道を占めて、尿漏れを防ぐのですが、肥満、加齢などが原因で骨盤底筋が弱くなると、尿道がうまく締められなくなって尿漏れが起きます。

尿道、膣、肛門を閉める力を鍛える体操「骨盤底筋訓練」も紹介されました。

1)仰向けになって、両足を少し開いて膝を立てた姿勢をとる。
2)尿道・肛門・膣をキュッと閉めたり緩めたりして、これを2-3回繰り返す。
3)尿道・肛門・膣をぎゅうっと閉めて3秒ほど静止し、そのあとゆっくりと緩める。これを2-3回繰り返す。少しずつ引き締める時間を延ばしていくのがポイント。

はじめは1日5分ほどから始め、徐々に10分、20分と時間を延ばしていきます。

この「骨盤底筋訓練」は生活の中でもできます。

例)朝・晩に布団の中で、膝を床につき、肘をクッションに乗せて頭を支えて行う。
例)テーブルを支えにした姿勢で、両足を肩幅に開いて立ち、手を机の上にのせて、骨盤底筋訓練をする。
例)テレビを見ながらなど椅子に座った姿勢で、両足を肩幅に開いて、足の裏の全面を床につけて、骨盤底筋訓練を行う。







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