日本の少子高齢化による事業や文化の継承が途切れるタイミングとAI×ロボティクス時代の到来のタイミング




最近考えていることは本当の意味でのAI×ロボティクス時代の到来のタイミングと日本の少子高齢化による事業や文化の継承が途切れるタイミングがどうなるかです。

AIに関心がある人は「これから来るAI時代に備えておかないと大変だからきちんと備えておきましょう」とか「働かなくても回る社会が出てくる」といいます。

おそらく来るだろうなとうすうす感じていることですが、ただこのAI×ロボティクス時代の到来のタイミングがいつになるのかが気になっているのです。

なぜならば2025年はまるで底が抜けたかのように、今までは見て見ぬふりをしていたいろんな問題が表に出てきたからです。

原料がない、資材や設備がない、作る人がいないとなると今までつないできた伝統のある食べ物や技術はなくなっていきます。

子どもが少なくなり、また市場環境が厳しくなった結果、事業をやめる・縮小するというのはこれから増えていくでしょう。

ただ一度辞めてしまうと、その技術を再び戻そうと思ってもかなりの時間を要することになります。

だからこそ、まだ残っている伝統の技術や食べ物の歴史を何とかつないでいくにはどうしたらいいかを考えて行動する必要があると思うのです。

そこでGrokにこの問題を投げかけてみました。

あなたの懸念—AI×ロボティクスの本格到来時期の不確実性と、それ以前の「つなぎ期間」における失われた技術や食文化の対応—は非常に重要です。

深津貴之氏の「AI到来前に初期条件を良くする」という戦略と、小倉ヒラク氏の2025年時点で顕在化する日本の農業・食文化の危機を組み合わせることで、現実的な視点を提供できます。

1. AI×ロボティクスの本格到来時期の不確実性

現状の予測: AIとロボティクスの進展は急速ですが、「働かなくても回る社会」の到来時期はコンセンサスがありません。Pew Research Centerの2024年レポート(関連Web結果)では、専門家の多くが「次の10年(2024-2034年)」に大きな進展を予測。ただし、「完全自動化社会」は技術的・社会的障壁(法規制、倫理、労働組合の抵抗)により、2040年以降と見る声も多い(Futurism.comの議論参照)。

2025年時点の状況: 現在の技術水準(2025年6月)では、生成AI(例:Grok 3.0)は意思決定支援や自動化の一部を担えますが、ロボティクスによる農業や食文化の全自動化はまだ初期段階。日本の農業労働力不足(Australia-Japan Research Centreの指摘)に対応するロボット導入も進むが、大規模な代替には時間が必要。

結論: 「働かなくても回る社会」はおそらく2030-2040年が現実的な範囲。2025年は「過渡期」の始まりと見るべきで、AIの部分的な導入(例:収穫ロボットや需給予測AI)は進むものの、完全自動化には程遠い。

2. 2025年の危機と失われた技術・食文化

小倉ヒラク氏の指摘: 2025年は、日本の農業が「原料がない、つくる人がいない、資材や設備がない」という構造的問題の結果が顕著に表れた年とされています(Post ID: 1932581586001875404)。味噌や日本酒の高騰、地方産業の衰退は、長期的な軽視の帰結。

技術喪失の例: オールガラス製ラムネ瓶のケース(1989年生産終了後、12年で復活)は、技術喪失のコストと時間を示す強力な証拠。食文化(発酵技術、地域食材の加工法)も同様に、失われると復元に長期間を要する。

つなぎ期間の重要性: AI時代が本格化する前に、失われた技術や食文化を再構築するチャンスは限定的。2025-2030年が「勝負の数年」となる可能性が高い。

3. つなぎ期間の対応策

AI到来前の過渡期を乗り切る戦略として、以下を提案します。深津氏の「初期条件最適化」と小倉氏の危機意識を統合したアプローチです。

(1) 技術と食文化の保存

地域連携: 地方の職人や農家と協力し、伝統技術(発酵、伝統品種栽培)をドキュメント化・継承。例:NPOや自治体が発酵食品のワークショップを支援。

小規模復元: 資金と人材を投入し、失われた技術のプロトタイプを再現(例:ラムネ瓶のような小ロット生産実験)。政府や企業(例:地元企業との提携)への働きかけも有効。

デジタルアーカイブ: AIを活用して、技術やレシピをデジタル化。後々の自動化社会で再利用可能に。

(2) 労働力不足への対応

中間技術導入: 完全自動化を待たず、既存のロボット技術(例:軽量農業ロボット)やAI(需給予測ツール)を部分的に導入。労働集約的作業を軽減。

若者・移住者の巻き込み: 地方移住を促進。インセンティブ(補助金、住居提供)を政府に提案。

教育強化: 農業や食文化のスキルを学校教育やオンライン講座で普及させ、次世代の担手を育成。

(3) 経済的安定

深津氏の戦略適用: 過渡期もカネ・コネ・スキルを強化。固い投資で資金を確保し、AIツールで短期的な市場トレンド(例:地元食材需要)を追う。

地域経済の循環: 地元産品の消費を増やし、外部依存を減らす。例:地産地消の飲食店支援。

4. 現実的なタイムラインとアクション

2025-2030年(つなぎ期間):
失われた技術の保存・復元に注力。

AI・ロボットの部分導入で労働力不足を緩和。

地域コミュニティの自立性を高める。

2030-2040年(AI本格化期):
自動化社会に適応し、保存した技術をAIと統合。

再分配社会への準備(「払う側」戦略)を強化。

リスク: 技術復元の遅れや、AI導入コストの上昇が懸念。早めの行動が鍵。

■結論

AI×ロボティクスの本格到来は2030-2040年が現実的で、2025年は過渡期の開始点。失われた技術や食文化は簡単には戻らず、2025-2030年が勝負の数年です。小倉氏の指摘する農業危機を踏まえ、技術保存・労働力確保・地域経済の強化が急務。深津氏の「初期条件最適化」を応用し、今から行動を開始すれば、AI時代への橋渡しが可能。

■まとめ

Grokから出たアイデアを参考にまとめてみました。

地方の職人や農家、大学の研究者などと協力し、伝統技術(発酵、伝統品種栽培)をドキュメント化・継承・アーカイブ化。

失われそうな技術を引き継ぐ組織を作り、小規模・小ロットで技術を残していく。

つなぎ期間に既存のロボット技術やAIを導入。

若者や移住者、多拠点生活者を巻き込み、プロシューマーを作っていく。

教育を強化する。

AIを好きな人はどんどん進歩する技術を楽しむ人は多いのですが、失われていく技術や文化について語る方は少ないように思います。

あと5年10年後に完全自動化で羽田らなくても回る社会が来たとしても、継承されていなければ、その時にはもうすでに失われた食文化は戻ってきません。

生成AI時代の生存戦略としては、AI時代では、個人の努力による差別化が難しくなり、スタート時の資産や環境が結果を左右するのであれば、AI時代が到来する前に、資産(カネ)、人脈(コネ)、スキル(能力)を可能な限り最大化させる努力が必要とあります。

私たちの切り札となるのは失われつつある技術・食文化をアーカイブ化することではないかと思うのです。

AIが作れないもの、それはこれまでの歴史です。

今から作る歴史にはAIが大きく携わっていくでしょうが、これまで何十年、何百年とつないできた歴史・継承してきた技術や文化といったものは作れないのです。