飲酒と膵がん罹患の関連について(国立がん研究センター)によれば、5年間飲酒習慣が一定の男性で、飲酒量が多いほど膵がんの罹患リスクが高くなることが示されました。
また、特に、非喫煙者男性ではその傾向が顕著に認められました。
→ 膵臓がんの症状(初期症状)・原因・予防 について詳しくはこちら
■まとめ
現在までの研究から、膵がん罹患のリスク要因として、喫煙(タバコ)、糖尿病や慢性膵炎の既往歴、膵がんの家族歴などが明らかになっていますが、飲酒量や飲酒習慣とすい臓がんとの関連についてこれまでわかっていませんでした。
今回の研究によれば、日本では海外に比べて多量飲酒をする人の割合が相対的に少ないこと、膵がんの症例数が少ないこと、他の生活習慣の影響など研究の限界があるものの、飲酒習慣があり、飲酒量が多いほどすい臓がんの罹患リスクが高くなっていることがわかりました。
飲酒は60以上の病気やケガの原因になりうる-WHOによれば、アルコールは消化やホルモン機能を担う膵臓にも影響が出ることがわかっており、男性では急性膵炎の30%、慢性膵炎の65%が飲みすぎが原因で起きるそうです。
お酒の飲みすぎによる慢性膵炎はすい臓がんのリスク要因なのですから、はっきりとわかっていないものの、すい臓がんのリスクを減らすためには飲みすぎには注意してくださいね。
→ 膵臓がんの症状(初期症状)・原因・予防 について詳しくはこちら