ミカンの皮に含まれるフラボノイド成分「ヘスペリジン」と「ノビレチン」が認知症改善に役立つ!?




犬の認知症緩和にミカンの皮の成分 イグ・ノーベル賞受賞者らが実証(2025年11月10日、毎日新聞)によれば、漢方薬で陳皮と呼ばれる「ミカンの皮」に多く含まれている、ポリフェノールの一種であるフラボノイド成分「ヘスペリジン」と「ノビレチン」が、認知症症状を有するラットやマウスの行動を改善させたことを知ったことをきっかけに犬の認知症緩和に取り組んだという記事です。

そこで改めてノビレチンについて調べてみました。

北里大学とエア・ウォーター みかんの皮を用いた老犬の認知症症状改善に関する共同研究成果を発表によれば、北里大学にて実験用ビーグル犬にフラボノイド成分(特にヘスペリジンとノビレチン)を経口投与し、体内に摂取された成分がどのように吸収されるかの検証と連続投与による腸内細菌叢の変化の解析を行った結果、細菌叢に抗アルツハイマー変化が認められました。

【参考リンク】

シークワーサーで肝機能改善できる!?|肝臓の解毒作用を増強する効果|シークヮーサーに含まれるノビレチンには血糖値の上昇を抑える効果ではノビレチンに認知症の症状を和らげると最新の研究があるそうです。

シークヮーサー由来ノビレチン含有食品の認知機能改善効果の可能性をヒト試験で初めて確認(2021年2月5日、静岡県立大学)によれば、シークヮーサーの皮に多く含まれる成分の「ノビレチン」に、認知機能を改善する効果があることを確認しています。

大泉研究グループによる柑橘類成分ノビレチンの抗認知症効果の薬理学エビデンスデータ(東北福祉大学)によれば、柑橘類果皮(チンピ)の成分ノビレチンが抗認知症効果を示すことを世界で初めて発見したそうです。

【参考リンク】

みかんの皮でアルツハイマー病がよくなる?

■まとめ

ブルーベリーを食べると認知症のリスクを下げ、うつ病や血糖値の改善に役立つ!ブルーベリーやイチゴなどフラボノイドを豊富に含むベリー類を摂取すると、高齢女性の記憶力低下を2.5年遅らせることができる!のように、フラボノイドがうつ病や認知症に役立つのではないかという研究がおこなわれています。

また、最近の研究では、食べ物によって腸内細菌叢が変化し健康(体も心も)に影響を与えることがわかってきていています。

今後はその人の腸内環境と体の心の健康状態を比較しながら、食べ物と飲み物を改善することにより、認知症やうつ病リスクを下げる予防医学になっていくかもしれませんね。