【家庭料理の視点から】日本人が認知症リスクを下げるための3つのポイントを改善すれば認知症の4割は予防できる!/認知症の14のリスク要因とは?




日本人が認知症リスクを下げるための3つのポイントを改善すれば認知症の4割は予防できる!

東海大学とデンマークのコペンハーゲン大学の研究チームは、2024年のランセットの報告書で挙げられた14の「修正可能リスク要因」(生活や健康状態で変えられるもの)を基に、日本全国の代表的なデータを分析したところ、14のリスク要因をすべて改善した場合、日本で発症する認知症のうち、約38.9%(つまり約4割)が予防できることがわかりました。

主なリスク要因と寄与度(上位のものをピックアップ)

|リスク要因|寄与度(%)|簡単な説明|
|壮年期の難聴|6.7|耳が遠くなると脳の刺激が減り、認知症リスクアップ。日本では高齢化で目立つ。|
|運動不足|6.0|座りっぱなしの生活が脳の健康を害する。|
|高LDLコレステロール血症|4.5|悪玉コレステロールが高いと血管が詰まりやすい。|
|糖尿病|3.0|血糖コントロールが悪いと脳にダメージ。|
|高血圧|2.9|血圧が高いと脳の血管が傷つく。|
|うつ|2.6|精神的なストレスが長期的に脳に影響。|
|喫煙|2.2|タバコは血管を悪くして認知症を招く。|

これらを合計すると38.9%になります。

日本人が認知症リスクを下げるための3つのポイントは1)難聴、2)運動不足、3)高LDLです。

つまり、私たち自身や私たちの親・祖父母の認知症リスクを下げるためには、1)耳の聞こえが悪くなっていないか、2)運動する習慣を持っているか、3)LDLコレステロールの数値はチェックしているか、が認知症リスクを下げるために重視したいポイントということですね。

→ 悪玉コレステロールを下げる食事・食べ物|LDLコレステロールが高い原因 について詳しくはこちら

予防効果のシミュレーションによれば、すべてのリスクを10%減らせば、約20万8千人の認知症患者を防げ、20%減らせば、約40万7千人の減少が可能です。

2050年の推計認知症患者数(約587万人)に対して、20%低減で1割近く減らせるかもしれません。

→ 認知症対策|認知症に良い食べ物・栄養 について詳しくはこちら

■【家庭料理の視点から】

食生活を改善することで高LDLコレステロール血症糖尿病高血圧を予防することが、認知症の予防につながることが期待できます。

炎症を引き起こす食事をしている人は認知症のリスクが高い!によれば、地中海式ダイエット(野菜、果物、魚、オリーブオイルなどが中心)など健康的な食事をしている人は認知症のリスクが低く、反対に炎症を引き起こす食事をしている人は認知症のリスクが高いことがわかりました。

認知症予防のために毎日食べたい!抗炎症力や抗酸化力を持つ○○科の野菜とは何?によれば、認知症リスクを減らすために毎日食べたい食材としてアブラナ科の野菜を紹介しています。

その理由としては、アブラナ科の野菜には、認知症予防に欠かせない「抗炎症力」「解毒力」「抗酸化力」という3つの力が備わっているから。

ブルーベリーやイチゴなどフラボノイドを豊富に含むベリー類を摂取すると、高齢女性の記憶力低下を2.5年遅らせることができる!では、ブルーベリーやイチゴに含まれる**フラボノイド(特にアントシアニン)**が活性酸素(細胞を傷つける物質)を減らし、脳の神経細胞を老化やダメージから守る抗酸化作用があり、また、脳の炎症を抑え、認知症やアルツハイマー病のリスクを下げる抗炎症作用があると紹介されています。

つまり、認知症リスクを下げる方法の一つとして、抗炎症作用のある食品を選択するといいのではないでしょうか?

【関連記事】

■まとめ

認知症は生活習慣を改善することで日本の認知症の4割を予防することができます。

例えば、大音量の音楽を避けることで難聴予防をしたり、週に150分以上の散歩やジョギングといった運動する習慣をつけること、バランスの良い食事、禁煙など。

若いころからいい習慣をつけて認知症を予防しましょう!

【補足】

認知症の新たな2つのリスク要因(視力低下とLDLコレステロール値の高さ)が追加!認知症の45%は遅らせたり軽減できる可能性/ランセットによれば、医学誌『The Lancet』の新たな研究では、2020年の調査結果が修正され、視力の低下とLDLコレステロール値の上昇という2つの新たなリスク要因が特定され、リスク要因の総数は14となりました。

そして、認知症の45%は遅らせたり軽減したりできる可能性があることが明らかになり、これは2020年の調査結果から5%増加しています。

【子供・青年期】

1)子供たちに初等・中等教育を提供する 5%

【中年期】

2)難聴への対策(補聴器など) 7%
3)外傷性脳損傷を防ぐ(頭部のけがを防ぐ) 3%
4)高血圧対策 2%
5)過度のアルコール摂取を避ける 1%
6)肥満対策 1%

【晩年期】

7)禁煙 2%
8)うつ病予防 3%
9)社会的交流・社会的接触を増やして社会的孤立を防ぐ 5%
10)大気汚染を減らす 3%
11)運動不足を解消する 2%
12)糖尿病予防 2%

13)視力低下 2%
14)LDLコレステロール値の高さ 7%

→ 認知症対策|認知症に良い食べ物・栄養 について詳しくはこちら

【関連記事】

【参考文献】







「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」

この街を初めて訪れた方へ

この記事は、例えるなら「ばあちゃんの料理教室(ハクライドウ)」という街の中の「ひとつの家」です。

この街には、生活・料理・健康についての記事が、
同じ考え方のもとで並んでいます。

ここまで書いてきた内容は、
単発の健康情報やレシピの話ではありません。

この街では、
「何を食べるか」よりも
「どうやって暮らしの中で調整してきたか」を大切にしています。

もし、

なぜこういう考え方になるのか

他の記事はどんな視点で書かれているのか

この話が、全体の中でどこに位置づくのか

が少しでも気になったら、
この街の歩き方をまとめたページがあります。

▶ はじめての方は
👉 この街の歩き方ガイドから全体を見渡すのがおすすめです。

この街の地図を見る(全体像を把握したい方へ)

※ 無理に読まなくて大丈夫です。
 気になったときに、いつでも戻ってきてください。

この考え方の全体像(意味のハブ)

この記事で触れた内容は、以下の概念記事の一部として位置づけられています。

料理から見る健康

この街の考え方について

この記事は、
「人の生活を、断定せず、文脈ごと残す」
という この街の憲法 に基づいて書かれています。

この街の中心に置いている憲法を読む