韓国人の人の肌がきれいな理由として、美容医療が進んでいるからということ以外にも、野菜をよく食べているからという理由が挙げられていました。
韓国ではキムチを食べるイメージがありますが、実際には、生野菜または茹で野菜なのかわかりませんが、それに醬(ジャン)をつけて食べる習慣の方がメジャーなのだそうです。
野菜(特に彩り豊かなもの)の摂取は、美肌(肌の色調・健康的な輝き・老化防止)に関連するという研究が複数あります。 主にカロテノイド(β-カロテンなど)の影響で、肌に自然な黄金色(yellowness)が加わり、「健康的に見える」「魅力的」と評価される効果が確認されています。韓国食の生野菜・茹で野菜+醤(ジャン)習慣は、これに合致しやすいです(キムチも発酵野菜としてプラスですが、新鮮野菜の摂取量が鍵)。
■果物・野菜の摂取量が増加すると肌の色が変わり、魅力的に見える(6週間程度で効果)
【参考文献】
- Whitehead RD, Re D, Xiao D, Ozakinci G, Perrett DI. You are what you eat: within-subject increases in fruit and vegetable consumption confer beneficial skin-color changes. PLoS One. 2012;7(3):e32988. doi: 10.1371/journal.pone.0032988. Epub 2012 Mar 7. PMID: 22412966; PMCID: PMC3296758.
最近の研究によれば、果物や野菜の摂取量とカロテノイドの摂取量が、人間の肌の色と関連していることが明らかになっているそうです。
英国セント・アンドリュース大学の研究によれば、果物・野菜の摂取量を増やすと肌の赤み・黄金色(yellowness)が有意に増加し、他人から「より健康的に見える」「魅力的」と評価されました。
【参考文献】
- Coyle DH, Pezdirc K, Hutchesson MJ, Collins CE. Intake of specific types of fruit and vegetables is associated with higher levels of skin yellowness in young women: A cross-sectional study. Nutr Res. 2018 Aug;56:23-31. doi: 10.1016/j.nutres.2018.03.006. Epub 2018 Mar 18. PMID: 30055771.
果物と野菜の合計摂取量が多いほど、また果物の総摂取量が多いほど、肌の黄金色が強くなる傾向が見られました。
また、3種類の果物(リンゴ/梨、マンゴー/パパイヤ、ドライフルーツ)と5種類の野菜(豆/レンズ豆、ほうれん草、ブロッコリー、トウモロコシ、ベイクドビーンズ)も、肌の黄金色の変動のかなりの部分を占めていました。
結論として、8種類の特定の果物と野菜の摂取量、および果物と野菜の合計摂取量は、肌の黄金色と正の相関があり、見た目に好ましい効果をもたらすことがわかりました。
【参考文献】
- Tan KW, Graf BA, Mitra SR, Stephen ID. Daily Consumption of a Fruit and Vegetable Smoothie Alters Facial Skin Color. PLoS One. 2015 Jul 17;10(7):e0133445. doi: 10.1371/journal.pone.0133445. PMID: 26186449; PMCID: PMC4506063.
アジア人を対象にした研究でも同様の結果が出ていて、カロテノイド豊富な果物・野菜のスムージーで肌の赤み・黄みが向上しています。
■韓国の食事との関連は?
韓国では副菜として多様な生野菜・茹で野菜(ナムルなど)をジャン(味噌・コチュジャンなど)で食べる習慣が一般的で、1食あたりの野菜量が多く、彩りも豊富になりやすいです。
韓国料理では「パンチャン(반찬)」と呼ばれる小皿の副菜が複数並ぶのが日常の光景であり、野菜を健康的に、かつ美味しく食べる食文化が根付いています。
【参考リンク】
1)生野菜と味噌(サンパッ文化)
サンチュ、エゴマの葉、キャベツなどの葉野菜で、ご飯や肉を巻いて食べる「サンパッ(包みご飯)」は代表的です。この時、野菜や肉の味付けとしてサムジャン(味噌とコチュジャンを混ぜたもの)や、生にんにく、青唐辛子を添えて食べます。
2)茹で野菜・ナムルとごま油
ほうれん草、豆もやし、わらびなどの野菜を茹でたり蒸したりして、ごま油、塩、醤油、にんにくで和えた「ナムル」は、毎食のように並ぶ定番の副菜です。
3)野菜のスティックと味噌
きゅうり、人参、大根、青唐辛子などの生の野菜スティックを、そのままテンジャン(韓国味噌)やサムジャンにつけて食べるのも、定番の野菜の楽しみ方です。
これがカロテノイドや抗酸化物質を日常的に摂取しやすくしており、またキムチ(発酵食品)と相まって「内側からの美肌」に寄与している可能性があります。
■野菜中心の食事→カロテノイドレベルの上昇→肌の自然な黄金色(黄み)が強まり、健康的で魅力的に見える
【参考文献】
- Pezdirc K, Hutchesson MJ, Williams RL, Rollo ME, Burrows TL, Wood LG, Oldmeadow C, Collins CE. Consuming High-Carotenoid Fruit and Vegetables Influences Skin Yellowness and Plasma Carotenoids in Young Women: A Single-Blind Randomized Crossover Trial. J Acad Nutr Diet. 2016 Aug;116(8):1257-65. doi: 10.1016/j.jand.2016.03.012. Epub 2016 May 7. PMID: 27160341.
1. 野菜中心の食事 → 皮膚のカロテノイドレベルが高まるメカニズム
野菜・果物に豊富なカロテノイド(β-カロテン、リコピン、ルテインなど)は、ヒトの体内で合成できないため、食事からしか得られません。生や軽く調理した野菜の方が吸収されやすい場合もあります(脂質と一緒に摂るとさらに吸収UP)。
腸から吸収されたカロテノイドは血漿(血液)に入り、全身に運ばれます。血中濃度が上がると、皮膚(特に表皮の角質層)へ沈着します。
研究によれば、高カロテノイド野菜を4週間程度摂取すると、皮膚の黄みが有意に上昇し、血漿カロテノイドも増加したそうです。
皮膚カロテノイドは「ベジメーター」など非侵襲デバイスで手のひらなどで測れ、野菜摂取量の良好なバイオマーカーとして使われており、日本人の研究でも、野菜・果物摂取が多いほど皮膚カロテノイドが高い傾向にあるそうです。
2. カロテノイドレベルが高いと、健康的・魅力的に見える理由とは?
カロテノイドレベルが高いと、肌に黄み(yellowness)が加わり、自然な「黄金色の輝き(golden glow)」が出ます。
メラニン(日焼けによる褐色)とは異なり、過度に暗くならず、健康的な印象を与えます。
【参考文献】
- Lefevre CE, Ewbank MP, Calder AJ, von dem Hagen E, Perrett DI. It is all in the face: carotenoid skin coloration loses attractiveness outside the face. Biol Lett. 2013 Dec 4;9(6):20130633. doi: 10.1098/rsbl.2013.0633. PMID: 24307526; PMCID: PMC3871348.
日焼け(メラニン増加)より、カロテノイド増加の方が同程度の色変化でも魅力的に好まれる傾向があります(=果物・野菜の「内側からの輝き」効果)
また、そのほかにも、カロテノイドは色だけでなく、抗酸化作用でUVダメージの軽減や肌の炎症抑制にも寄与する可能性があり、見た目だけでなく肌の健康維持にも役立つと考えられます。
■まとめ
果物・野菜の摂取量が多くなると、皮膚のカロテノイドレベルの上昇し、自然な「黄金色の輝き(golden glow)」が出て、健康的で魅力的に見えると考えられます。
どうやって野菜の摂取量を増やしたらいいかわからないという方は、韓国の食事(生野菜・野菜スティックと味噌、茹で野菜・ナムルとゴマ油)のアイデアを参考にしてみてはいかがでしょうか?
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